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ChatGPTを使って、2,000人のアンケート調査のシミュレーションを行い、お客様の反応を予測する方法!

今回はChatGPTを使って、アンケート調査を簡単に実施する方法についてです。

この記事を読んでできるようになる事

  1. ChatGPTで2000人のアンケートの回答をシュミレーション

  2. ChatGPTでのシュミレーションの設定の仕方

  3. 得られた回答の有効活用

ChatGPTで2000人のアンケートの回答をシュミレーション

アンケート調査シュミレーション結果

まずはどのようなアンケート結果が得られるのか実際にChatGPTが回答したアンケート結果を見てみましょう。

ChatGPT
以下は、仮想的な「おいしい」と回答した3名のお客様の詳細情報です。

お客様A:
識別番号:0824
名前:山田太郎
年齢:35歳
住んでいる場所の駅からの距離:徒歩7分
職業:会社員
ラーメンを週に何回食べるか:3回
趣味:サッカー観戦、旅行
評価内容の詳細:鶏白湯ラーメンのスープがクリーミーでコクがあり、非常に満足感があった。

お客様B:
識別番号:1372
名前:中村涼子
年齢:28歳
住んでいる場所の駅からの距離:徒歩10分
職業:看護師
ラーメンを週に何回食べるか:1回
趣味:料理、ジョギング
評価内容の詳細:野菜たっぷり味噌ラーメンがヘルシーで美味しく、野菜もたくさん摂れて満足した。

お客様C:
識別番号:1956
名前:小林真理子
年齢:39歳
住んでいる場所の駅からの距離:徒歩15分
職業:主婦
ラーメンを週に何回食べるか:1回
趣味:編み物、カラオケ
評価内容の詳細:野菜たっぷり味噌ラーメンの具材のバリエーションが豊富で、彩りも鮮やかで食べ応えがあり、味もバランスが良くて美味しかった。

シュミレーションアンケート調査結果の活用方法

これは、繁華街に新たに出店するラーメン屋「地元味庵(じもとみあん)」(仮名)を想定し、その初日にラーメンを食べた60人〜80人のアンケートを調査したシュミレーション結果です。

このようなシュミレーションを行う事で、事前にお客さんの反応を想定することができます。これにより、よりよいサービスを事前に考慮したり、アンケートの質問内容を洗練することができます。

実際に2000人のアンケート調査シュミレーションをChatGPTでやってみましょう

アンケート調査をする前に、店舗の設定やターゲットの設定を検討する

今回設定したのは、駅から近い繁華街にラーメン屋を新規出店した場合のシュミレーションを考えてみました。

ユーザー
下記のラーメン屋を設定します。
店舗名:地元味庵(じもとみあん)
コンセプト: 「健康志向の味わい深いラーメン」
立地: 若い世代やビジネスマンが多く集まる駅近くの繁華街
オープン時間: 11:00~15:00と17:00~23:00
ターゲット: 健康志向のある若い世代やビジネスマン、また地元で働く人々
主力商品:
1)鶏白湯ヘルシーラーメン
2)濃厚味噌ラーメン
3)野菜たっぷり豚骨醤油ラーメン

実際にシュミレーションを行う場合はできるだけ細かい情報を入力設定してください。細かく設定することでより詳細なシュミレーションを行うことができます。

2000人の被験者を作成する

下記は2000人の被験者を作成するChatGPTの入力例です。

ユーザー
人格オブジェクトを2000人分作成してください。 リスト表示しなくていいです。想定だけしてください。 それぞれ固有の識別番号と日本人の名前をつけておいてください。 日本人を想定しており、20代から40代の男女を想定しています。 その中で、7割の人が健康志向のある人々です。 美味しいラーメンを求める食通層もいます。 人が多く集まる駅近くの繁華街に用事のある人々を想定しています。 よろしいですか?

そうすると次のように応答してきます。(ChatGPT-4の場合)

ChatGPT
了解しました。2000人分の人格オブジェクトを想定します。 それぞれに固有の番号と日本人の名前がつけられています。 彼らは20代から40代の日本人男女で、7割が健康志向の人々です。 また、美味しいラーメンを求める食通層も含まれており、駅近くの繁華街に用事がある人々を想定しています。

ここでは具体的なリストは表示できませんが、想定された2000人分の人格オブジェクトがあります。 何か他に質問やリクエストがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

これで準備は完了です。2000人の架空の被験者を作成し、ラーメン屋の出店の準備ができました。実際に、店舗に食べに来てもらい、3つの主力ラーメンのうち、どのラーメンが美味しかったかモニタリングしてみましょう!

2000人の被験者を使ったラーメン屋のシュミレーション開始!

ユーザー
2023年4月10日月曜日に、「地元味庵」を新規オープンします。
1)当日何人くらいがお店に来るでしょうか?
2)さきほど設定した主力商品のうち、注文が多かったラーメンを上位から3つ並べてください。
3)注文が一番多かったラーメンに対する「おいしい」「ふつう」「気に入らない」の3つの評価の割合を教えて下さい。
4)「気に入らない」と回答したお客様の情報と回答の内容をを3人分表示してください。

ラーメン屋がオープンしたからと言って、シュミレーションゲームのような、お客さんがわちゃわちゃ来るような画像はでてきません。
そういう演出があったらもっと楽しいのですが、テキストのみのシュミレーションなので、実際には地味な作業です。

そして気になるシュミレーションの結果は次の通りです。

ChatGPT
当日の来店客数を正確に予測することは難しいですが、新規オープンのお店であること、駅近くの繁華街に位置していることを考慮し、おおよそ60~80人程度のお客様が来店する可能性があります。
以前設定した主力商品のうち、注文が多かったラーメンは以下のとおりです。
1位:野菜たっぷり豚骨醤油ラーメン
2位:鶏白湯ヘルシーラーメン
3位:濃厚味噌ラーメン
注文が一番多かった「野菜たっぷり豚骨醤油ラーメン」に対する評価の割合は以下のようになります。

おいしい: 70%
ふつう: 25%
気に入らない: 5%

うまくシュミレーションすることができました。もちろん現実の調査結果ではありませんので、あくまでもこのようなシュミレーション結果が得られたと考えてください。この結果を利用して、どのような分析をし、店舗づくりの改善ができるかを考えることが一番利用価値の高い点であることを忘れないでください。

得られた回答の有効活用

ネガティブな回答からメニュー設計を見直す

2000人の被験者データを作成し、オープン初日に来店したと予想される人数は60人〜80人ですが、もちろん2000人全員にラーメンを食べさせることも可能です。

今回は敢えて、ラーメンの味が「気に入らない」とネガティブな回答をした人をランダムに3人抽出し、その詳細データを取得しています。

ユーザー
「気に入らない」と回答した3名のお客様の詳細情報を伺います 。
・識別番号(1〜2000)のうち何番か?
・名前
・年齢
・住んでいる場所の駅からの距離
・職業
・ラーメンを週に何回食べるか
・趣味
・評価内容の詳細

このように入力することで、ランダムに被験者の抽出を実行できます。
その結果は下記のようなものです。

ChatGPT
以下は、仮想的な「気に入らない」と回答した3名のお客様の詳細情報です。

お客様A:
識別番号:1256
名前:鈴木一郎
年齢:32歳
住んでいる場所の駅からの距離:徒歩8分
職業:営業マン
ラーメンを週に何回食べるか:2回
趣味:映画鑑賞、サイクリング
評価内容の詳細:スープが少し薄いと感じ、もう少しコクがある方が好みだと思った。


お客様B:
識別番号:0458
名前:佐藤美咲
年齢:29歳
住んでいる場所の駅からの距離:徒歩12分
職業:フリーランスデザイナー
ラーメンを週に何回食べるか:1回
趣味:ヨガ、カフェ巡り
評価内容の詳細:野菜の種類がもう少し多い方が好みだと感じた。特に、にんじんやピーマンが入っているとうれしい。


お客様C:
識別番号:1753
名前:田中健太
年齢:27歳
住んでいる場所の駅からの距離:徒歩5分
職業:ITエンジニア
ラーメンを週に何回食べるか:3回
趣味:ゲーム、読書
評価内容の詳細:豚骨醤油ラーメンは濃厚さが足りないと感じた。スープがもっとコクがあって、ちょっと重たい感じのものを求めていた。

このネガティブな評価の内容の詳細から、がっかりすることはありません。これこそが、メニューの改良へのヒントになるからです。

野菜の量や種類についての評価
→ 野菜の量や種類を選べるようにする

ラーメンの濃さ、麺の硬さ、量についての評価
→ 濃さ、硬さ、量などを選択できるようにする

このようにネガティブな評価から、新たな商品の提供方法を考えることができるかもしれません。

もしくは、そのままChatGPTに意見を聞いてみるのもありでしょう。

ユーザー
このようなラーメンの評価に対する回答結果が得られました。
・スープが少し薄いと感じ、もう少しコクがある方が好みだと思った。
・野菜の種類がもう少し多い方が好みだと感じた。特に、にんじんやピーマンが入っているとうれしい。
・豚骨醤油ラーメンは濃厚さが足りないと感じた。スープがもっとコクがあって、ちょっと重たい感じのものを求めていた。

どのような改善提案が出せますか?

ChatGPTが回答した内容について、さらにChatGPTに考えさせるのも面白い使い方です。ラーメンの評価について具体的な質問を考えてもらうのも良いでしょう。今回は、アンケートのシュミレーションのみとなりますので、機会があればアンケートをさらに価値の高いものにする方法について記事を書きたいと思います。


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