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ホタテの矢印 Go to fisterra #43不思議な景色

2019年 11月20日 Molinaseca(モリーナセカ)という街まで18.3kmの道のり。 雪道本番です!!

朝起きてからなけなしのミニクロワッサンを4個食べて、お昼には街につけますようにと出発しました。

koさんは早い時間に出発していて、kiさんは体調がだいぶ良くなったそうでもう少しゆっくりしたら出発すると言っていたので、一人で出発しました。

外は真っ白で視界がとても悪かった。おそらく雲の中か霧の中にいて全然前が見えなかった

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これが朝の視界です。

今日の道

巡礼の道は積雪がひどく普通の道路を歩くようにと指示が出ていたが、巡礼者としては、通れるところは巡礼の道を通って、街に行く感じだった。

足首よりも上まで埋まる雪道を、前に歩いてくれた人たちの足跡を頼りに歩いてました。

最初は楽しいと思っていたのですが、歩いても歩いてもあまり進んでなく、いつもの道よりも疲れるので、結構しんどかった。

それでも僕はなるべく巡礼の道を歩いてこうと思ったので、頑張って歩いてたのですが、足跡が次第にほとんど無くなっていき、目の前の足跡が一つになった頃の道は膝上まで足が埋まる積雪量だった…

残り一つの足跡も道路の方に離脱していっていたので、僕も諦めて道路を歩くことにしました。

道路を歩いてる時の景色は、とても不思議な景色でした。

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空は曇り空で、薄暗い白で覆われていた

その下にそびえ立つ山々は、純白の白粉を頭から被り

一山一山が私のほうがキレイだよと自己主張をしていた

その山の下には、空と同じ色の絨毯が広がっている

上も横も下も全て白い景色

自分の歩いてる道の先でさえ、雲の海に飲まれて見えない

黄泉の国にでも来たのだろうか?不思議な感覚だった

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後から紅の豚の ポルコ・ロッソ が見た景色が

僕の上に広がる雲を抜けるとあるのではないだろうか?

そんなふうに考えて、凄くワクワクしてくる

僕がいたのは狭間の中で、黄泉と狭間のギリギリの所にポルコは居たのだろうか?なんて後で考えて興奮してる。

ああ厨二病チックな思考は多分一生治らんなと思いました…

まあ夢があっていいじゃない

そう思いませんか?

お昼頃には不思議な空間を抜けて、小さな町に到着しました。

お腹がペコペコだったので、カフェに入ってご飯を注文した。

koさんがちょうど休憩しいていたので、いっしよにご飯を食べました。飲み物を頼んで一緒にご飯をシェアしたりして、満足するまで飲み食いしました。

しばらくしたらkiさんがやってきて、死にそうな顔をしていてびっくりしました。体調は良くなったが、食べ物をろくに食べてない状態で雪道を歩いてきたらしく、今日はここに泊まると言っていました。

そんな状態で倒れず、無事に街までこれて良かった~と思いました。

僕とkoさんはもう少し先の街まで、一緒に歩きました。

歩いてる途中、koさんに巡礼を勧めた人の話を聞きました。

その人は「巡礼の道」は人生に似ているという話をkoさんにしていたそうで、僕は凄く共感できる考え方だったんですが

koさんの中では人生に置き換えた場合、ゴールは「死」だと思うらしく。

なんで「死」に向かって一生懸命歩いてるのか分からないと言っていた。

それに対して僕の捉え方、koさんの考えを凄く長く語り合ったが、結局うまくまとまることはなかった。

ゴールすれば分かるのだろうか。

とても考えさせられる案件だったので、ゴールまでに答えを出したいなと思いました。

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Molinaseca

到着した街のALBERGUEは街を抜けて1kmぐらい離れた変な位置にありました。宿には僕とkoさんしか居なくて、とても快適な空間だった。

wifiが無かったので、街のカフェまで行き少しお茶しました。

宿にお米が余って家のが会ったので、夜ご飯にコンソメを入れて炊きました。炒飯みたいで美味しかった。

ストーブの前で温まったり、外の猫が入ってきたのでご飯をあげたり…

結構好き放題しました(笑)

疲れたけれど、不思議景色を見れたこと、落ちついた宿で寝れること

とても素敵な一日でした。


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