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ホタテの矢印 Go to fisterra #25ブドウ畑に囲まれて

2019年 11月2日 今日の目的地は Najera (ナヘラ)スペインではjが日本で言う「は行」の発音になるため、日本の人気漫画 JOJO (ジョジョの奇妙な冒険)は、ホホの奇妙な冒険となってしまうんです。

その町まで29kmの道のりで、その道には美しいブドウ畑が広がっている。

秋独特の少し枯草色まじりの暖色が広がる、日本とはまた違う秋が溢れるこの道は、穏やかな風を運び僕の心に平穏を与える。

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久しぶりに三人で

Logronoの宿を三人で出発!!久しぶりに三人で歩いていた。

道行くスペイン人のおばちゃんに今日はどこまで行くの?と聞かれて、ナジェラって答えて指摘されたり。

途中でなんと休憩中の日本人カップルに会ったが、若めのお二人でカップルで巡礼するなんて凄いなと思い、色々聞きたかったが男の人があんまり関わって欲しくなさそうだったので、話せなかった。

邪魔しちゃ悪いですしね…

お二人とは下らない話から、真面目な話まで歩きながら幅広い会話をしていて、歩きながらそれができるのは非常にありがたい事だなと思いました。

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自分が見てきた世界で、生まれた考えを自分なりに外から見て解釈したことを、自分の価値観として落とし込んでいくことは、とても楽しく重要なことだと思う。

でも所詮それは自分の目でみたものでしか無くて、いくら「俯瞰」客観的な視点で見つめても、客としての自分の目でしかない。

そこを自分と違う目でみた世界を共有できる関係が、常に僕の近くに居ることに僕はとてもありがたく思います。

アニメで主人公側の敵役にも、主人公の知らない背景が設定されてることがよくありますよね。

背景によっては多くの視聴者がただの悪者じゃなくて、根は良い奴なんだとか、同情したりとか、同情から主人公側より好きになったり…

主人公視点「自分の目」で見てたら悪い敵でしかないのに

敵の背景を教えてもらう「他人の目」の情報を受け入れた時に、ただの悪い奴ではなかったことに気づく

知ることで「見え方」が変わるんですよね、その変化の多くは他者からの意見や考えを受け取ることで起きる。

僕のように子供の時にした経験を、大人になってから追体験すればより明確にわかると思います。

何も知らないあの頃と、ちょっとだけ色んな知識を身につけた今とでは、物事の見え方が全然違います。

なのであなたが嫌悪または敵視してる人にも、背景がたくさんあってそれを自分が知らないことを知っていないといけない

拒絶するのは簡単だが、拒絶する前にその人の「意外な一面」を知ることができたらその人への評価が変わるかもしれない。

長い年月を生きてく上で、自分の敵は少ないほうが良くないですか?

好き嫌いが多くても良いって言う人はそれはそれで良いと思うが、嫌いなものは少ないほうが良いって思える人、それで逆に好きになれる可能性を秘めてるならそのほうが良い人は、是非この考えを取り入れて欲しい

小中高と考えの共有ができる友人を持ったこと、世界に出てもそんな人たちにめぐり合えることに本当に感謝です。

Najera

お二人と話しながら歩いていたらあっという間に町に到着した。

久しぶりに30km近くあったのに、時間の流れはかなり速く感じた。それだけ楽しく話していたからだと思う。

宿のスタッフはボルドーから歩いてきたのを見て、凄い褒めてくれた。たまにこういうことがあるから嬉しいもんです。

スーパーで買出しをした後に、軽くご飯を食べたら。面白いフランス人が話しかけてきた。

彼ルカはちょっとヒッピーな感じで、とても物知りで面白い人だった。10人以上分のご飯を作ると言っていて、野菜を切っていたのでその手伝いをしたら会食に混ぜてくれて、ただで食べさせてもらった。

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こういう部分も巡礼の醍醐味かなと僕は思う

知らない人が10人以上集まって飯を食べる。

そんなことってなかなか無いですよね、巡礼者はみんな仲間のようなもので助け合いの意識があるので、こういうことがよくあります。

今日も凄く充実した一日だった。

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