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中学受験ノウハウ〜我が家の軌跡編〜

何の参考にもならないかもしれませんが
私と息子がどんな環境の中で育ってきて、受験を乗り越えるまでに至ったか、
ということも記しておきたいと思います。
別記事とかぶる内容もありますが、ご了承下さい。

自己紹介にも記載した通り、
私は息子を産んですぐに、育休中に離婚しました。
色々あって、、、笑顔で子供を育てていくためには、その方が良いと思い決断しました。

まだ新卒入社して2年目。何のキャリアも築けていない中での産休・育休。
大手グループの傘下とはいえできたばかりの中小企業で、産休・育休取得者も2人目、という状況だったので
これからどうしよう。。。ととても不安だったのを覚えています。

元夫は元上司。当然、復職すれば、同じ会社に在籍しています。
決して大きな会社ではなかったので、拠点を変えてもらうなども難しく。
周りにも気を遣わせてしまいそうだし、何より私自身も顔を合わせるのが怖くて、嫌で、転職することも考えました。

でも、転職エージェントに面談に行っても、もちろんこんな第二新卒未満かつ子持ちのへなちょこ女子に案件なんてほとんどなくて。
公務員試験を受けようかな…なんて思って少し勉強したりもしたけど、慣れない子育てをしながら効率よく勉強できるほど器用でもなくて。
結局1年後、元の職場に復職する道を選びました。

幸いにも実家は首都圏だったので、離婚して帰ってきてからも、実家に住ませてもらうことができ
家族のサポートを最大限得られたので、子育てしながらキャリアを積む、という意味では
離婚せず夫婦2人でいるよりも、よほど良い環境だったと思います。

シングルマザーとなってからは、とにかく、この子をちゃんと食べさせていく、ということが最優先。
「働かざるもの食うべからず」と自分に言い聞かせ、何とかキャリアを積んでしっかりと子供を養っていける人間にならなければ、と
必死で働いてきました。
(実家も決して裕福ではなく、普通に実家を出て2人で住む家賃と変わらないような額は実家に毎月入れていたので、決してお金の面では楽ではなかったです笑)
父も母も妹も実家にいてくれて、息子が寂しい思いをせずに済んだことは
本当に恵まれていました。

それを良いことに、とにかく稼ぐこと・キャリアを積むことに必死。
深夜残業は当たり前、家に帰るのは子供が寝た後の時間。
保育園にも、朝は連れていくけど、お迎えはほぼ毎日親まかせ。

お遊戯会や運動会などなどのイベントごとは絶対に外さないようにはしていましたが、息子からしてみたら、育ててくれたのは私よりも私の母、と思っているでしょう(苦笑)。

私がずっと側でフォローしてあげられない分
どんな環境で学ぶか、というところには最大限の投資をして
得られる最高の環境を提供してあげたい、と考えていました。
そのため、子供がまだ0歳の頃から
小学校受験はさせたいなと、なんとなく思っていました。

どんな準備が必要なのか、どんな学校があるのか、も良くわかっていなかったのですが、
とりあえず情報が常に入ってくる環境に身を置きつつ、試験に向けても準備をしておこう、と思い
1歳になる前から、幼児教室には通わせていました。

小さいうちは、週1回・土曜日のみとかだったので
仕事しながらでも無理なく通えました^^
3歳頃までは受験色もほぼなく、シールペタペタしたり、お歌歌ったり〜
くらいなもので子供もただただ保育園の延長みたいな感じで楽しんでおりました。

こんな感じ😊


ちゃんと受験に向けてのおべんきょう…
っていうトーンになったのは、3歳児からだったと思います。

小学校受験の時は、正直どこの学校を受けさせたいなどは、あまり深く考えていませんでした…

ただ、私の中での教育方針として
「正解の無い問いに対しても、自ら考え、自ら動き、自ら答えを出せる人間であって欲しい」
ということだけは、ずっとベースにありました。

不確実性の高い時代。今後世の中はどうなっていくかわからない。
IT化もグローバル化もどんどん進むだろうし、日本が破綻して国外に出た方が良いって状況になるかもしれない。
私の世代でもとっくに崩壊してるけど、大手企業に入ったらそのまま定年まで安泰!年功序列でどんどん給料も上がっていく!なんてことはまずありえない。
常に世の中の状況を見据えて、自ら考え行動し、未知なる状況でも自分で人生を切り開いていける人間にならなければ、ちゃんと自分や家族を養って自立した人生を送っていくことは難しいだろう、と思っていたのです。

そのために自分自身も日々、息子に対して
「正解を探すのではなく、自ら考えて答えを導き出す」ことができるように、というコミュニケーションを意識していました。
・・・なんのことはない😅リクルート流「お前はどうしたい?」的コミュニケーションをできるだけするようにした、ってことだけですが💦

「これなーに?」と聞かれたら、「何だと思う?」
「●●くんが●●って言ったんだぁ」「そっかぁ、●●くんは何でそう思ったんだろうね?」
といった具合に
絶対に頭ごなしに、親が答えを決め付けて言わない、
ということは強く意識していました。

もちろん、身に危険が及ぶような状況では強く指示することもありますし
どこまで徹底できていたかはわかりませんが。。。🤣

私自身が両親からずっと、頭ごなしの固定的な価値観を押し付けられていて
それにすごーーーく反発してきた歴史があったんですよね。

英語でわからない単語があれば「すぐに辞書を引いて暗記しなさい!」と言う。
え?学校の先生は、「すぐに辞書を引くんじゃなくて、まずは文脈から自分で、この単語はどんな意味か?を考えてみようね」と言うのに。。。
そしてその方が本当の意味での思考力、生き抜く力は身に付くはずだと私は思うのに。。。

「公務員になるか、超大手企業に入ること。三菱や三井が潰れる時は、日本が潰れる時!公務員か大手なら絶対一生安泰よ!」(ちなみに母は元公務員、父は財閥系メーカーで定年まで勤めたのでそれ以外の世界を両親はほぼ知らないのでした。。。😅)
え?世の中がどうなっても生き抜いていけるだけのスキル・経験を身に付けておくことが本当の意味での安定じゃないの?小学校の時に住んでた社宅の向かいに社宅があった山一證券、潰れたじゃん。どんなに大手に入ったって、潰れない・リストラされない保証なんてどこにもないのに…何言ってるんだろうこの人…

まさに「思考停止」だな、と親の話を聞いていつも、思っていました。

なので就活の時も、絶対に親がすすめる公務員や超大手になんていくもんか!と思っていました。(いや、実際受けても通らなかったと思いますが🤣!)

中学・高校・大学で出会ったたくさんの恩師たちや
今も様々な面白いキャリアを歩んでいる刺激的な友人たち。
そんな存在との出会いがなく、親の言うことに疑問を持つこともなく、
親の言うことが絶対なんだ、と思わされてしまうような環境でもし自分が育っていたら・・・
(今の私が良い成果物なのかは別として💧)今の私や息子はなかったのではないかと思います。

だからこそ
「どんな学校で学ぶか」
は、人格形成の上でとても重要なファクターだと、私は強く思っていたのです。

小学校受験の学校選びの話に戻ります✨

そんなベースがあったので、あんまり深くは考えていなかったのですが
・教師の質 

・教育内容の質 

が良い学校が良いなぁ
(私が意識していたような、思考力を鍛えるアプローチをしてくれる環境)


・できることなら、受験受験!の受験予備校みたいな学校ではなく、
 のびのびと自分の人生や世の中のことについて考える余裕がある環境が
 良いなぁ
と思っていました。

私自身が、中学受験をして、中高一貫の進学校に入りましたが
合わなくてドロップアウトして、高校からは別の学校を受験し直し転校。
進学先は幼稚園から大学まであるエスカレーター式の学校だったので
そのまま大学受験はせず、内部進学で大学に進学しました。

・・・その時も親からは、「大学は絶対国立に行くこと!」(両親ともに国公立大学卒だったので😂)と言われていたのですが
遊び呆けて、勉強することもなく…
塾代が無駄だ!と親もそのうち諦めました。笑

高校・大学と進む中で
幼稚園や初等部からずっと内部進学でエスカレーター式に上がってきた友人たちを見ていて
「すごいなぁ」と思うことが多かったんですよね。

既存の固定概念に捉われずに物事を考える。
サバイバルな環境の中でも生き抜く力を持っている。
有名私立の純粋培養な子達って、そんなのとは真逆の、温室育ちで打たれ弱くて〜って思われがちですけど
私はそんな風には思わなかった。

むしろ、受験戦争に巻き込まれることもなく、長い時間をかけてじっくり人格形成されてきているおかげで
人間力・人としての厚みがあるように感じていました。

実際、起業していたり、クリエイター・アーティストになっていたり、
企業の中でも、新規事業開発などに従事していたり。
言われたことをこなすルーチンワーカーではなく、ナレッジワーカー。
0から1を作り出せる希少人材が多い気がします。
(これは、学校教育の産物なのか、元々親御さんも起業家だったりクリエイターだったり…で家庭環境や血筋の問題なのかは、わからないですけどね😅)

大学まで進学する意味を見出せなかったり、成績が足りなかったり、
で大学には進学せず、学歴的には高卒、という友人もいますが
それでもしっかりと生き抜いている。稼いでいる。

それってすごいことだし、息子にもこんな風に世の中を生き抜いていって欲しいなと思ったんです。

なので、望みは高く!夢は大きく!
第一志望は慶応(三田・横浜両方)幼稚舎、青学初等部٩(^‿^)۶
・・・だってそれらにもし受かっちゃったら、もう一度も受験しなくて良いから、塾代も親の受験フォローもいらないし、コスパも良くない😅?
←これもめっちゃでかい!

という方針で小学校受験を経験。


が、小学校受験って、中学校受験以上に
「親の力」が影響する受験なんですよね。。。

そもそもシングルマザーという時点で、慶応や青学は厳しい戦いになると思います。。。
と、幼児教室の先生からは、苦い顔をされていました😂

青学なんかは、両親面接があり、お父様の教育方針をすごく重視されますしね。
願書に書く内容を見ても、両親がどこの学校出身か(大学から慶応や青学出てる人なんてごまんといるので、そんなのは全くメリットにならず😅両親とも小学校からのOB・OGです!だったら多少違うみたいですけどね)
や、どんな企業に勤めていてどのぐらい稼いでいるか、
などなど、ああ、見られているんだな。。。
と、凹みました。

それでもめちゃくちゃ素養のあるお子さんは、試験の結果がずば抜けていて、受かるのでしょうけれど!
残念ながらうちの息子はそこまでピッカピカに光って目立っているような子供ではなかったので😅
予想通り見事に、大学附属校は全敗でしたね。

唯一、関東学院大学の附属小学校は受かりましたが
その場合は中学受験は必須だと考えていたので
それなら国立小学校の方が学費は安く抑えられるよね。。。
(どちらにせよ中学受験塾に通わないで中学受験は無理だと思っていたので)
ということで、合格を頂いていた国立の小学校に進学しました。

国立の小学校は、いわば文科省のモルモットなので笑、
普通の公立小学校のように、既存の学習指導要領に縛られることなく
色々な先進的なことを試される環境です。。。

時間割も変則的だし、
テーマを決めてみんなで研究する「総合」の時間ばっかりだし、
児童たちがちゃんと自分たちで納得して答えが出せるまで議論させて、先生たちは見守るだけだし(だから色々決まることがギリギリすぎてバタバタする。。。)
・・・と、思考力や周囲の人々と合意形成していく力を育むには
良い環境だったと思います。
学費も安いし😍

その後は〜お金編〜などにも書いておりますが
小学校1年生の時から、通っていた幼児教室と同じ会社が経営している塾にゆるゆる通い、
2年生からは飛び級で1学年上のお子さんたちと一緒に学ばせて頂きながら
だんだんと(4年生ぐらいから)受験勉強が本格化してきて…
という流れでした。


それまでは、塾以外の習い事も色々とさせていました😇
単発のものも含めると、空手、サッカー、プログラミング、インターナショナルスクールのサマースクール、スイミングプール、少年野球、などなど。
さすがに6年生に上がる頃には、全てやめて塾1本!にしてしまいましたが・・・。

志望校を本格的に考え出したのも、本当に6年生になってからです・・・
私が仕事で忙しくて、学校見学などに全然時間を割けず😂
6年生になってから慌てて子供を連れて、文化祭やオープンキャンパス、説明会などに行きました。

でも6年生ともなると塾もほぼ毎日あって超多忙だし
宿題も膨大だし
行きたい学校のイベントの日程がかぶってしまうことも多く💦
息子を連れて充分に学校見学ができたかでいうと、全然でした・・・。

その分私がなるべく足を運んだり、雑誌やインターネットで情報をできる限り収集して本人に伝えて、ということはしていましたが
4、5年生のうちからちゃんと、色々と学校を一緒に見に行っておくべきだったなぁ…という点は、本当に反省しています😱
進学することになった麻布すら、本人は受験当日に初めて足を運びましたから・・・😢

国立小学校は、自宅から徒歩圏内ではなく、電車通学が必須で
制服のまま寄り道などは絶対NG!一度自宅に帰って着替えてから!
というルールだったので
公立の小学校に通いながらの中学受験よりも、少しだけタイムロスはあったかな💦とは思っておりますが
まぁ塾が徒歩圏内だったので、うちはなんとかなる範囲でした!
学校も遠い、塾も遠い…なご家庭だと結構厳しいかもしれないので、
その辺は事前に調べておいた方が良いかもしれません💦

我が家の軌跡、ということで
小6になってからの、日能研模試の成績の推移
載せておきますね。
この時期こんな偏差値でも、麻布や浅野受かるんだ〜!?
という励みに、少しでもなれば😅!

【6月の模試】
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やっと偏差値60を超えたぐらい。。。まだまだですね。
算数・理科がやっぱり苦手。

【9月の模試】
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前回よりは上がったけれど…やっぱり理科とかひどいですね💦

【10月の模試】
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おぉ、ちょっとずつ上がってきたかな😍!?

【11月の模試】
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と思ったら!がーん🙀!!!
ここで母はめちゃ焦り、京子先生の本を読んでやれることをやり尽くすことを決めます。
その詳細は直前追い込み編にて・・・

【12月の模試①】
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なんとか回復して、ほっ・・・

【12月の模試②】
模試結果

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そしてこちらが、12月22日に行われた最後の模試の結果です。
最後にしてやっと偏差値70超え…😢
第一志望だった栄光も、やっと合格ゾーンいっぱいまで星が点灯!

まぁ、それでも、落ちましたけどね😱
やっぱり、偏差値はあくまで参考で・・・
問題傾向に対する相性とかってあるので・・・。

上位校ほど、問題も特殊で、模試でいくら点数が取れていても、過去問解いてみたら合格最低点に全然いかない😨‼️
ということも結構あると思います。

12月の模試で、今までの集大成とも言える良い成績を残せたので
塾の担任の先生から
「やっぱりもっとチャレンジしないともったいない!」
とすすめられて、麻布を受けることにしたのでした・・・


中学受験に至るまでの家族の軌跡は、ここまでにさせて頂き
学校選びのプロセスや
受験直前期の諸々については、今後更新予定の別記事を是非ご覧下さい😍








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