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黒服の人/フジファブリック

大好きなフジファブリックの曲達を
語彙力ないながらに、
1曲ずつ思っていることを
投稿していこうと思います。

第78弾は

黒服の人

2005年2月2日発売のシングル
銀河のB面収録曲。

その後、2010年6月30日に発売された
シングルB面集 2004-2009
アルバムに収録された曲。

ギターのアルペジオと
単音のキーボードの音色から始まり、
不穏な様子の歌声から、
悲しみを噛みしめるような
歌声に変わるBメロ。
サビ前は壮大な
バンドサウンドが広がり、
アウトロの心電図の音のような
メロディで終わる所が聴き所です。


曲について

曲が出来た経緯について
過去のインタビューを
下記に紹介させていただきます。

ーーC/Wの「黒服の人」はドラマチックなスロー・チューン。【インタビュア】 

この曲は2~3年前に作った曲です。 家でポロポロっとギターを弾きながら歌ったのを、そのままに持っていった。 今でこそフジファブリックも途中で“ドッカン!” と来る曲も多いけど、当時はそういうのがなくて。この曲で新しい扉を、ひとつ開いた記憶がありますね。(志村正彦)

ーー宇宙っぽいムードが漂っていますよね。【インタビュア】
今回は2曲とも自然とそうなった。 最近みんな、そういうのが好きなのかな?(志村正彦)

そうだと思う。この曲でやってるアナログ・ディレイを発振させて “ギュイーーン”と伸ばしたり、 ムーグで“キュルキュルッ!”っていわせたりとかするのは凄く好きですね。(山内総一郎)

ーーディレイの発振音っていうのは、間奏に出てくるスペーシーな音ですね? 【インタビュア】

そう。 白玉で音を伸ばしながら同時にディレイを踏んで、そのままずっとノイズを伸ばしっぱなしにするっていう。 で、録る時に思いついた技なんだけど、 発振ノイズを出しているとギターを弾いても音は鳴らないじゃないですか。でも “ドカン!” といく寸前まで音を伸ばしたかったから、その手前からもう一個のディレイを踏んで。 発振音が減衰していくと同時に、次の音が “バンッ!” と出るようにしたんです。(山内総一郎)

ーーやりますね。 バンドインしてからのコード弾きは、凄く感情を込めて弾いているでしょう?【インタビュア】

そうですね。これも、ガツガツで(笑)。 かなり強く弾いたから、ピッチも少しうわずっているんですよ。でも、ああいうのが好きだから。 それに、フジファブリックの今年の目標として、弾いてる時の顔が見える音、 叩いてる時の顔が見える音、プレイヤーの心情が見える音を出す・・・っていうのがあって。1人1人の個性を、そういうところで出していきたいんです。(志村正彦)

ーーフジファブリックならできると思います。 この曲のギターソロは志村君では? 【インタビュア】

そうです。 まだ山内が入ってない頃に録ったデモテープで、俺がソロを弾いていたんですよ。 それが結構気に入っていたから「これ、弾きたいんだけど」って言って(笑)。(志村正彦)

僕も弾きたかったので、自分の中では葛藤もありましたけどね。 それで何回かチャレンジしてみたけど、どうしても勝てない・・・っていう(笑)。このソロは、凄くいいソロだと思う。(山内総一郎)

GiGS 2005年3月号より

2〜3年前に作られた曲ということで、
発売日から換算したら、
インディーズ時代に
デモがあった曲になります。

ギターソロは志村さんが
弾いているのですが、
山内さんがどうしても
勝つことができないソロという
エピソードにホッコリしますね🥰

志村さんのギターソロを含めた
怒涛の間奏からのアウトロも
聴き所の1つですね✨


歌詞について

ここからは個人的な歌詞解釈になります。
上記の歌詞リンクを見ながら、
温かい目で見ていただけると幸いです。


黒服の人 Aメロ、Bメロの歌詞解釈


大粒の雪が降っている日。葬儀の風景。

故人を霊柩車に乗せるために
みんなで外に出てお見送りをする風景。
遺影に写る故人の笑顔の写真に
別れを惜しんで泣いている人もいる。

そして故人を乗せた車の行く末を
見守る主人公の目線の歌詞。


黒服の人 サビの歌詞解釈

サビでは故人を乗せ、
見送った後の車の行く末を
見ている主人公の心情を歌っている。

故人が遠くに行っても
いなくなって何年経っても
あなたを忘れはしないという強い気持ちが
言葉や、歌声でじんじん伝わってきます。
きっと大切な人だったのでしょう。

歌詞はここまでですが、
サビの後の壮大な間奏や、
アウトロまでの歌のない空白が
故人との思い出や、
故人が空に旅立って行く様子が
伺えるような演奏になっています。


個人的な話


私が黒服の人を初めて聴いた時の
第一印象は「暗い」「病みそう」と
正直良い印象ではありませんでした。

個人的にどうしても、
間奏からアウトロの
歌詞がない余白の演奏が
私が今まで見送った
祖父や祖母、父の火葬場からの記憶が
どうしても蘇ってしまい、
病んでしまいそうになっていたからです。

人それぞれの解釈なので、
思い出す記憶はそれぞれ違いますが、
この曲の余白部分の演奏に
それだけの想像力を
掻き立てられたのにはびっくりしました。

フジファブリックを本格的に
聴くようになったのが、
私の父(2008年急逝)や、
志村正彦さんが亡くなって、
間もないのも相まっていたのかもしれません。

今では、だんだんその時の記憶が薄れ、
曲を聴くだけでは
そこまで病まなくなりましたが、
サビの歌詞にはいつも共感というか…

遠くに行っても忘れはしない
何年経っても忘れはしない

黒服の人/フジファブリック サビ歌詞より

大切な人を亡くした時に
大事なのはその人を忘れないこと。
本当に人がなくなるのは、
誰かに忘れ去られた時。と
何処かで見たことがありますが、
その大切なことを決心として、
強く歌われている歌詞だなと。

些細な歌詞だけど、
“あなたがいなくなって寂しい”よりは
全然後ろ向きじゃなくて、
むしろ前を向いてるような気がする。
そう考えさせられた曲になりました。


あなたはこの曲を聴いて、
私みたいに第一印象は
良くないかもしれない。
逆も然りですが。
そんな風に考えさせられる
曲になるかもしれません。


いかがだったでしょうか✨
黒服の人
紹介させていただきました。

これ読んで伝わらなくとも、
曲を聴いてくださって
フジファブリックの良さを
楽しんでいただけたら、
とても嬉しいです✨

また次も気まぐれで
一曲ずつ紹介と思ったことを
投稿したいと思います✨


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