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Fire/フジファブリック

大好きなフジファブリックの曲達を
語彙力ないながらに、
1曲ずつ思っていることを
投稿していこうと思います。

第85弾は

Fire

2013年3月6日発売のアルバム
VOYAGERに収録されている曲。

打ち込みのリズムから始まる曲。
後から入るキーボードやベースの演奏、
サビ前は少し色気の入った歌声、
サビでは叫ぶ歌声と使い分けることで
一気に曲の世界観が変わります。

VOYAGERのアルバムの収録曲としては
1番飛び抜けて異色の曲となっています。


曲について

曲が出来た経緯について
過去のインタビューを
下記に紹介させていただきます。

ーーこれはアルバムの中でも一番ぶっ飛んでいる曲 だと思うんですが、これに関しては金澤さんとエンジニアの高山さんがプログラミングで作っていったと。【インタビュア】

そうですね。 デモのときにはひとりで作ってでプリプロで皆でやってみたんですが、もうちょっと生っぽい方がよかったりすんのかなとか、そういうバランスを取りながらやっていて。 高山さんがいろんな音を入れてくれたりとか、いろんなアイディアを出 してくれたりとかして。 ベースも加藤さんの弾いた生に差し替えたりとかして。(金澤ダイスケ)

ーーこのリズムパターンのアイディアは?【インタビュア】

この上に乗ってるリズムのやつは高山さんが他の曲から持ってきたアイディアで、 それこそ “Time”の前の状態のデモで使ってたリズムを持ってきて乗っけたり。あまりにもいろいろ試しすぎて何を話していいかわかりません (笑)。(金澤ダイスケ)

ーーできあがったときの手応えっていうのはどうですか?【インタビュア】

手応えというか、これもほんとにプリプロしながらすごい悩んで。 みんな頭をフル回転でやってもらいましたし、そのとき総くんは風邪もひいてましたし。(金澤ダイスケ)

記憶がございません(笑)。 なんか多分意見は言ってたと思うけど。(山内総一郎)

完成が見えたのはほんとにベーシックを録り終わったときですかね。あとは、加藤さんが自由演技で歌詞を書いて欲しいって僕が依頼をして書いていただいて。(金澤ダイスケ)

ーー自由演技?【インタビュア】

いやもう、イメージを訊こうと思ったんですけど 「自由演技で」 っていう風に言われたんで、無から始まりましたね。(加藤慎一)

いつも共作であったり加藤さんに歌詞をお願いするときは曲のイメージを説明したり、 そういう共有をはかっていくんですが、この曲に関しては加藤さん の思ったまま書いて欲しいと思ったので。そういうところはもうなしにぶっ飛んだ感じでお願いしますと。(金澤ダイスケ)

ーー結構この曲、歌詞もギミックをすごい込めてますよね。【インタビュア】

ギミック?(加藤慎一)

ーーいろんな風にとれると思うんです。 普通に熱狂にもとれるし、わりと性的なものにもとれる気がする。【インタビュア】

そうですね。 それは歌詞を見ないで聴いたときにその人の状態によって変わるんじゃないかなっていうのも含めてやったところもありますね。 捉え方的には、そういう燃えるものが出てくる曲に近い感じが します。(加藤慎一)

MARQUEE Vol.95より


ーー9曲目の「Fire」 はベース以外のすべての音をダイちゃんが手掛けたという、打ち込み主体のかなりエレクトロな作品です!【インタビュア】

これはもう、ひとり探検隊状態ですね(笑)。自分の家で打ち込んで、頭に浮かぶものをどんどん注いで作ったんですけど。ただ、そのデモのままだと、バンドとの距離感がやはりすごくあったので、 アレンジを再構築したというか。(金澤ダイスケ)

最初はもっと無機質なイメージだったもんね。(山内総一郎)

そう。そこにムーグやオルガンの生楽器を加えて、シンセベースを加藤さんに生で弾いてもらって、ようやくバンドっぽくシフトできた感じで。だから結果的にはあまり他では聴いたことのないような、エレクトロと生音のバランス感がすごくおもしろくなったなと。(金澤ダイスケ)

Talking Rock!! 2013年4月号より


ーー収録曲では、目まぐるしい打ち込みを用いた「Fire」が実に個性的ですよね。【インタビュア】

アルバムの作業では一番大変な曲でしたね。 これは高山さんのお導きがあって(笑)、救われた曲なんですよね。(山内総一郎)

曲の原形は打ち込みだけで作ったワン・コーラスのデモですね。(金澤ダイスケ)

とはいえ、そのデモはきっちり作り込んであったし、決して悪いものではなかったですよ。ただ、「フジファブリックの曲としてはどうなんだろう?」ってところで悩んじゃったんだよね?(高山徹)

そう。 そのデモを曲に広げる過程で迷宮に入ってしまったという。しかも、この曲のリズムトラックは 「Time」のデモで叩いたBOBOさんのプレイを組み替えて使ったり、「ここはハモンドオルガンを入れてみたら?」 っていうアイディアも高山さんからもらって、色んなキーボードを重ねたことでフジファブリックらしさが生まれたんです。(金澤ダイスケ)

そうやって出来上がった 「Fire」 の無茶な勢いが可愛いというか、ダイちゃんっぽいというか(笑)。(高山徹)

ーーこの曲の歌詞も含め、加藤さんは作詞家としても大活躍ですよね。【インタビュア】

カトシンさんはスタジオの後ろの方でずーっと悩みながら歌詞書いてたもんね。(高山徹)

「Fire」は自由に書いてくださいと言われたものの、ヴォーカルが掛け合いになっているので、どう歌詞を組み合わせるかという課題は相当にハードルが高かったです。(加藤慎一)

HALL TOUR 2013 VOYAGER パンフレット
徒然クロストークwith高山徹より

アルバム中最も異端な曲がこの「Fire」ではないでしょうか?なんせ総君はギターを弾いておりません。ベース以外のすべての楽器とプログラミングを作曲者のダイちゃん自ら手掛けています(プログラミングはエンジニアの高山さんと共同)。ドラムはBOBOさんに叩いてもらった素材を元に打ち込んでいるので、メカBOBOさんのような状態とでも言いましょうか…元々、ダイちゃんが「個人的に趣味で」作っているエレクトロやテクノ的な曲のモチーフをデモ聴き会に持ってきたら、面白いね!アルバム用にやってみようという流れになり、そこから長い長いフジファブリック探検隊の旅が始まりました。デモのままをフジファブリックでやるのはどうなんだろう?という話から、バンドに寄せるべく上モノの生楽器を増やして、高山さんに曲中でリズム・パターンが変わっていくプログラミングを加えていただきました。出来上がった曲はエレクトロでもテクノでもないし、「なんと形容していいのか(笑)」とダイちゃん。しかし、どことなく「和」な雰囲気を彷彿させるメロディーライン、ムーグやオルガンといった音色の選び方、次々に展開していく複雑な曲構成、サウンドにも意味を持たせたかのような摩訶不思議な歌詞など、結果的にフジファブリックらしいユニークな作品に仕上がっているのは面白い限りです。

VOYAGER アルバム ライナーノーツより


数あるフジファブリックの曲の
エンジニアを務める高山徹さんに
導かれた曲。

デモ曲を広げる過程で
迷ってしまった金澤さんに
高山さんがアドバイスを送ったことで、
Fireができたという。

VOYAGERのアルバムを作るのに
どれだけ試行錯誤があったのかも
伺えるよう内容です。


歌詞について

ここからは個人的な歌詞解釈になります。
上記歌詞リンクを見ながら、
温かい目で見ていただけると幸いです。


Fire 1番の歌詞解釈

主人公が落ち着かない状態から始まる。
その場から今すぐにでも
立ち去りたいくらいの状況だが、
心の中もう一人の自分に
野望を抱くため、掻き立てられる。

メラメラを心を燃やしていれば
体全体が燃えてくるように
やる気がみなぎると。

突風になって進め!
その火が消えて気持ちが凍る前に。
突風になって進め!
立ちはだかる壁の大きさに
反り返らないように。


Fire 2番の歌詞解釈


前に進んだはいいが、
この後どうすればいいのか
困惑している状況。

心の中の自分が語りかける。
“大切なのは想像力を持つこと”だと。
その言葉に
“それがどうした!何か用かい?”と
反発しながらも、聞き入る。

突風になって進め!
その火が消えて気持ちが凍る前に。
突風になって進め!
立ちはだかる壁の大きさに
反り返らないように。

その言葉通り動くも、
また同じように困惑し
立ち止まってしまう。

こんなことを繰り返してばかりの
主人公を見て君はどう思うのか?
一緒に進んでくれるのか。
突き放すのか。

苦し紛れに主人公は投げかける。
“君もどう?僕はOKよ”と。

・・・

なんとなくデートに誘って、
相手と険悪なムードに
一度なってしまい、
仲直りしてこの後どう?と
誘うまでの葛藤に私は感じました。

歌詞カードを見てなかったら、
“何か溶解 気体に変化するだろ”
この部分の捻りに
驚かなかったと思う。

加藤さんのお得意の言葉遊びですね✨

あとこれは個人的な空耳なんですが、
“君もどう? OKよ ”の部分が
“君にも届けよ”とずっと思ってました(笑)


個人的な話


3人体制になってからのアルバムで
VOYAGERのアルバムが
1番好きなのですが、
Fireに関しては本当に
“なんだこれ?”な印象でした(笑)

歌詞解釈に苦しみました(笑)
加藤さんの頭の中は
どうなってるんだろうと
思うくらいの多彩さです。
加藤さんの“自由演技”恐るべし(笑)


あと打ち込み曲ということもあり、
ライブではどうなるのだろうと。
当時は気になりましたが…

前半ハンドマイク、
後半ギターの山内さんも
当時はレアでしたし、

打ち込みのリズムに
サポートドラムのBOBOさんの
リズムの掛け合い、
加藤さんのベース、
名越さんのギター、
金澤さんのキーボード、
生の演奏もすべて
カッコ良かった印象でした。

VOYAGERツアーのライブ映像で
Fireも映像化されています。

是非CD音源とライブ映像と
聴き見比べてみてくださいね✨↓


いかがだったでしょうか✨
Fireを紹介させていただきました。

これ読んで伝わらなくとも、
曲を聴いてくださって
フジファブリックの良さを
楽しんでいただけたら、
とても嬉しいです✨

また次も気まぐれで
一曲ずつ紹介と思ったことを
投稿したいと思います✨


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