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星降る夜になったら/フジファブリック

大好きなフジファブリックの曲達を
語彙力ないながらに、
1曲ずつ思っていることを
投稿していこうと思います。

第76弾は

星降る夜になったら

2008年1月23日発売のアルバム
TEENAGERに収録されている曲。

イントロからジャーンと壮大な始まり。
疾走感のあるリズムと共に
前に駆け出していくようなリズム。
サビに行くにつれてのドラマチックな転調や、
間奏のキーボードの煌めき感も聴き所。
歌詞もドラマチックになっている。

フジファブリックの
アルバム曲としては人気が高く、
2019年に発売された
ファン投票によって作られたアルバム
FABLIST1に投票2位曲として収録された。


曲について

曲が出来た経緯について
過去のインタビューを
下記に紹介させていただきます。

もともとのダイちゃんの曲はAメロ、Bメロ、サビと全部あったんですよね。で、サビがドラマチックなメロディで、AメロもBメロもドラマチックというか、きれいなメロディだったんですよ。つまり、曲全部がいい要素の集まりだったから、それでサビがちょっと立ってないな、惜しいなっていう。それで、ダイちゃんにAメロとかBメロを変えたりするのは嫌かな?って聞いたら、変えて、変えてって言うんで。(志村正彦)

CDでーた 2008年2月号より


ーー12曲目に、とても眩しい光を感じさせるようなポップな「星降る夜になったら」は金澤君の曲で、これもツアーで披露されました!【インタビュア】

ですね。この曲は「蒼い鳥」を録っていた頃に書いた曲で。当時は、なぜか他にも暗い曲が多かったので、明るくやりたいなと思って(笑)。そのデモの発表会で聴かせて、スタジオでみんなで合わせてみたら、暗い曲が続いていた反動もあってか(笑)、みんなからアイデアがどんどん出てきて、まとまったという曲ですね。(金澤ダイスケ)

Talking Rock!! No.005 2008年2月号より


ーー「ロマネ」や「星降る夜になっ たら」 「TEENAGER」 といった “フジファブ流口ックナンバー”も聴き逃せません【インタビュア】

「星降る夜になったら」を作った頃はシングルになった 「蒼い鳥」 みたいな暗い曲が、どんどん量産されてた時期で。 暗い曲もいいけど、もっと明るい曲があってもいいんじゃないかなと思ってて。その反動で、こんなに明るい曲ができてしまった(笑)。 それをデモ発表会に持っていったんですけど、ちょっと惜しい部分があって。 それで、志村君とアイディアを出し合ったりして、こういう形にしたんです。(金澤ダイスケ)

この辺りの曲は、 逆に柔らかく歌おうと思っていましたね。 あとは、 アルバム全体に言えることだけど、ボーカリストとして発音を普通にすることを意識しました。 フジファブリックを客観視して、 どこを伸ばしていくか・・・っていう点において、今まで持っていた “なまり” みたいなものはなくすというか。 例えば、 “おー” って歌うときに、僕は “え” と “お” の間みたいな感じで歌っていたんですよ。そういうなまりは武器だったとも思うけど、もう要らないな…っていうのがあって。 僕は、より多くの人にフジファブリックを聴いて欲しいので。今回はそういう風に、だんだん自分の歌を大衆寄りにしていきたいと思うきっかけになった歌録りでしたね・・・ どの曲も。(志村正彦)

GiGS 2008年3月号より


ーー金澤さん作曲の“星降る夜になったら”はどうですか?【インタビュア】

どうですか?(志村正彦)

これはですね…かなり最初の“ロマネ”とかを作っている時と同じぐらいか、ちょい後ぐらいなんですけど、“ロマネ”はおいといて、当時わりと暗い曲が多くて。(金澤ダイスケ)

もうどんよりどよどよ。地の果て、地獄の底みたいな曲ばっかりで。(志村正彦)

“蒼い鳥”の時期やね。(山内総一郎)

で、“蒼い鳥”を録った時に、もう暗いのはいいって。(金澤ダイスケ)

そう、そうなった。っていうか、俺、君らに聴かせたデモテープより100倍どん底の曲を作ってるから。スケッチも聴かせてないくらい、低迷、地獄の底みたいな曲ばっかりしかできてなかった時期ありましたけど。(志村正彦)

ーーなんでそんな曲ばっかりだったんですかね。【インタビュア】

やー、なんでなんですかね。それがわかんないから歌詞にしてないんですよ。歌詞にできるぐらい自分でわかるようになったら曲になります、たぶん。(志村正彦)

そのどんよりどよどよしてた時に、僕はどんよりどよどよがもう嫌だと。(金澤ダイスケ)

それは俺も嫌だと。(志村正彦)

その反動で。(金澤ダイスケ)

爽やかな曲。(志村正彦)

が、できたっていう(金澤ダイスケ)

うん。俺のおかげだ。(志村正彦)

そうですね(笑)(金澤ダイスケ)

だから、俺がどんよりどよどよを抜け出したのもダイちゃんのおかげなんだよ。 みんなのおかげなんだよ。 それがバンドとしてあるんです、 4人だから。(志村正彦)

ーー歌詞もアルバムを象徴してるような ストレートな歌詞ですけど、そこで開けた感じはあったんですか?【インタビュア】

実際作業中っていうのは無意識なんですけどね。“星降る夜になったら”はもちろん自分の姿、歌詞書いてるからあるんですけど、金澤くんが作曲したから、メロディと金澤くんの姿を想像して、意外とこの人顔に似合わず素直だったりするから、そういうとこを映すべきじゃないかなって。それがメロディに出たんだろうし、そこは大切にしようと思ってましたよ。自分の曲だったらなんとでもするんですけど、自分の曲じゃない時にはすっごい慎重に、その人のイメージを......だから別に作詞俺じゃなく ていいんですよ、クレジット。金澤くんでもいいってぐらい、その人を映した自負はあるし。総くんの曲でも、俺が作詞したってことになってるけど、俺いいっすよ別に。クレジットいらないですよ。(志村正彦)

マジで?(山内総一郎)

くれるくれる(志村正彦)

笑(一同)

うん。っていうぐらいの、やっぱありますよ。メンバーをちゃんとイメージして。それで自分もこういうこと言える自分なんだなって。(志村正彦)

ROCKKIN'ON JAPAN 2008年2月号より


蒼い鳥を録っていた時にでき、
暗い曲を作っていた反動で
明るい曲ができたという、
奇跡的な曲。

デモの段階ではAメロ、Bメロ、サビが
どれもドラマチックになっていて
サビが打ち消されている状態だったため、
少し修正したり、
この曲を含めてアルバムの曲は
なまりを消して、
柔らかく歌うことに努めたり、
歌詞では金澤さんを
イメージして書いてみたりと、
色々と工夫をしてる様子が伺えますね✨


歌詞について

ここからは個人的な歌詞解釈になります。
上記の歌詞リンクを見ながら、
温かい目で見ていただけると幸いです。


星降る夜になったら 1番の歌詞解釈

真夏の午後、うっかり傘を忘れた僕は
通り雨に打たれていた。
すっかりずぶ濡れになってしまい、
もうどうでもよくなった。

濡れて変わり果てた僕の姿に君は
びっくりするだろう。
本当か嘘かなんて話した所で、
この状況を見たらすぐに納得するだろう。
たいしたことじゃないけど、
少し恥ずかしくなって照れながら笑った。

そのうち、西から東へと雲が動き、
柔らかな日が差して何もかも乾かしていった。
そんな目まぐるしく動く状況が
昨日の夢の続きを見ているようだった。
その続きが見たくなって、
空想の中で夢物語を描いた。

次第に雷鳴は遠くへ行き、
気づいたらもう暗くなっていた。

星降る夜になったら、
バスに飛び乗って君を迎えにいくとするよ。
いくつもの星空をくぐって、
振り向かずに街を出るよ。


星降る夜になったら 2番の歌詞解釈

濡れた服を着替えて、自宅を出る。
扉を閉めた後に気分よく
鍵をくるくる回しながら、
ズボンのポケットに鍵をしまう。
それと同時にもう一つのポケットに忍ばせていた
ミントのガムを取り出して、
噛みながら前のめりに走り出した。
途中で鳴らしてくるクラクションの
音が耳障りだったが、
どうでもよくなって夢中で向かっていた。

さっきまで鳴っていた雷鳴は遠くへ行き、
何かが変わった。

気づいたら星降る夜を君と見ている。
これは夢じゃないんだと
覚めた夢の続きに期待をし、
君の言葉の先を待っていた。


星降る夜になったら Cメロ、ラストサビの歌詞解釈

君と言葉を交わさず黙って夜空を見ていたら、
空から何か落ちてくる。
今まで見た景色、過去の思い出などが
フィルムのようにめくれて落ちてきていた。
そして僕は気づいた。これは夢なんだと。
慌てて駆け出した。

目が覚めたときにはもう夜、
君を迎えに行く約束の時間になっていた。
今度こそ、バスに飛び乗って迎えに行くよ。
さっきの夢が本当に正夢になるのなら、
覚めた夢の続きに期待をしながら、
君の言葉の先を待っているよ。

・・・

・・・みたいな感じでしょうか。
どこから夢でどこから現実なのか、
分からなくなるような歌詞です(笑)

全部現実とも見れるし、
実は全部、夢の中かもしれないし、
そもそも全部空想かもしれない。

私の解釈では勝手に君と入れていますが、
そもそも、歌詞に二人称がないので、
誰を迎えに行ってるのも分からない。
色んな解釈ができる
この曲の魅力ではないでしょうか?


個人的な話

私の地元の七夕祭りにて


この曲は幅広く解釈できる歌詞で、
たくさんのファンに愛されている曲。
ライブでやっても盛り上がる曲で人気です。

私も初めて聴いた時はアルバム曲なの?
シングルにしても良かったんじゃないか?
と思うくらいでした。

私がこの“星降る夜になったら”を
最も聴きたくなる時期があります。
それは、七夕の季節です。

なんでかというと、
単に歌詞の季節感と言いますか、
夏に雷が鳴るのって、なんとなくですが、
梅雨明けを連想させるんです。
最近まで時期がズレたりもしてますが、
私の住む場所では梅雨明けが
七夕前の時期だった覚えがありました。

そして“星降る夜”に、
“バスに飛び乗って迎えに行く”
まるで晴れた七夕の星降る夜空に
彦星が織姫を迎えに行くみたいな感じで
主人公が誰かを迎えに行くみたいな
ロマンチックな連想をして、今に至ります(笑)

あとは志村正彦星しむらまさひこぼしが夢でもいいから、
会いに来てくれないかな?
なんて妄想もしていましたね(笑)

なんとなく星が綺麗に見えるのって、
冬なイメージもありますが、
もう出だしから“真夏の午後”と歌ってますし、
“通り雨”や“雷鳴”は夏の季語らしいので、
この曲は夏の曲なんだなとすぐに分かりました。

皆さんはこの曲は
どんな曲に感じたでしょうか?


いかがだったでしょうか✨
星降る夜になったら
紹介させていただきました。

これ読んで伝わらなくとも、
曲を聴いてくださって
フジファブリックの良さを
楽しんでいただけたら、
とても嬉しいです✨

また次も気まぐれで
一曲ずつ紹介と思ったことを
投稿したいと思います✨




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