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マボロシの街/フジファブリック

大好きなフジファブリックの曲達を
語彙力ないながらに、
1曲ずつ思っていることを
投稿していこうと思います。


第122弾は

マボロシの街

2015年6月24日発売のミニアルバム
BOYSに収録されている曲。

爽やかなキーボードの音色、
疾走感のあるサウンドに
色褪せない思い出と重なるような歌詞が
BOYSのコンセプトにしっくりくる
曲となっています。


曲について

曲が出来た経緯について
過去のインタビューを
下記に紹介させていただきます。

金澤が作曲したこの曲は、アップナンバーが多い本作品の中で清涼感を感じるエバーグリーンなミディアムナンバーとなっている。
加藤が詞を書く上で、金澤から聞いた言葉をモチーフにストーリーを膨らませて描いており、唯一ファンタジックな世界が広がっている。 

フジファブリック BOYS ライナーノーツより

金澤(ダイスケ)と“BOYS感って何だろうね?”という話をしていたら、少年のとき、けがしてできたかさぶたを見ながら『ここは工業地帯で、ここは住宅地区で…』と街を作って妄想していた、と。その話を聞いて、『あ、もうできた』と思って、歌詞を書きました。(加藤慎一)

少年時代はサッカー部のキーパーだったので、日々かさぶたを作っていまして。山内くんとは少年観が逆な部分もあるんですが、 当時の僕は情報も知識も何もなかった。かさぶたを見ることぐらいしかできなかったんです(笑)(金澤ダイスケ)

ザテレビジョン 2015年 No.25 6.26号より

ーー4曲目の「マボロシの街」はダイちゃんの作曲で、歌詞は加藤さんです。【インタビュア】

これは僕がダイちゃんにインタビューをしまして。(加藤慎一)

――インタビューを?【インタビュア】

そう。喫茶店でコーヒーを飲みながらね。(金澤ダイスケ)

テーマが“BOYS”だし、金澤少年はどんな“BOYS”だったのかを、いろいろ話してもらって。たくさんのエピソードがあったんですけど、その中で、昔、 かさぶたが出来た時に、そこに街を想像して作っていたと。(加藤慎一)

――は?(笑)【インタビュア】

相当ヤバい少年ですよね(笑)。(金澤ダイスケ)

ここに工場があって、ここに住宅地があって、みたいなことを想像していたと聞いた時に、あ、もうこの曲が出来たなと(笑)。(加藤慎一)

――ちょっと待って(笑)。その話からすぐに歌詞のイメージが浮かんだの?【インタビュア】

そうです(笑)。(加藤慎一)

僕的にはエピソードの一つで、他にもたくさんいろんな話をしたんだけど。(金澤ダイスケ)

でも、それが思い出せないくらいにインパクトがあって、これだ!と(笑)。(加藤慎一)

――――あ、そう(笑)。それが最初の4行=“数日前に/転んで出来た /痛くて疼く/小さな勲章/眺め ているとまるで一つの/島のよう に街のように”と。【インタビュア】

そうです! まさに。そこからストーリーを膨らませていって。(加藤慎一)

「マボロシの街」ではなく て「かさぶタウン」でもよかったかもね(笑)。(山内総一郎)

――――あ、「かさぶタウン」ね(笑)。【インタビュア】

それいいね!(マネージャ―さんを見て)「かさぶタウン」はどうですか?(加藤慎一)

今から変更は無理です。(マネージャー)

――――そりゃそうだよ(笑)。もうすぐ発売だしね。【インタビュア】

ちなみに、僕は学生の頃、 サッカー部で、ゴールキーパーだったんですよ。で、土のコートで たくさん練習していて、毎日のようにかさぶたが出来ては剥がれて、出来ては剥がれてという感じだったので、未だに身体の数カ所に傷跡があるんですけど、そういうかさぶたを見ながら、そんなことを思っていたんですよ(笑)。(金澤ダイスケ)

―――あ、そう(笑)。【インタビュア】

でもその視点が僕は素晴らしいなと。(加藤慎一)

ミスターアートだね!(山内総一郎)

まあ、単に暇だったんですよね(笑)。(金澤ダイスケ)

――ハハハ(笑)。ちなみに2番の歌詞の“古い教室/窓辺に二人/小さな恋でも生まれちゃうかな/ 空見る男子/そのすぐ横に/見透かした女の子”という、まさに女の子のほうが男の子の気持ちを、見透かしちゃうんだよね。【インタビュア】

そうなんですよね。やっぱちょっと女の子のほうが大人ですよね。(加藤慎一)

―――――そう。特に10代はもう完全に負けているよね。【インタビュア】

確か、精神的に7歳ぐらい女の子のほうが上らしいんですよ。(山内総一郎)

――あ、そう! つまり男の子が 13歳だとしたら、向こうは20歳ってことだ。【インタビュア】

そう。とんでもないですよね(笑)。(山内総一郎)

それもまた“BOYS感”(笑)。(加藤慎一)

――ということだよね(笑)。まあでも、この曲のメロディは本当にダイちゃん節が炸裂というか、個人的には「星降る夜になったら」(08年1月の3rdアルバム『TEENAGER』に収録)を思い出したりもして、ポップ感がすごく心地よくてさ。【インタビュア】

そう! まさにキャッチーでスッと入ってきて、すぐに覚えられるという、すごくいい曲ですね。(山内総一郎)

ありがとうございます!(金澤ダイスケ)

Talking Rock! 2015年7月号より


加藤さんと金澤さんの
「BOYSとは何か」を考えた際の
話の風景が浮かぶような
インタビューになっています✨

和気あいあいとした内容で
ほっこりしますね✨


歌詞について

ここからは個人的な歌詞解釈になります。
上記の歌詞リンクを見ながら、
温かい目で見ていただけると幸いです。


マボロシの街 1番の歌詞解釈


数日前に転んでできたひざの傷。
僕の中ではこの前、頑張った際に
出来た傷だから勲章を呼んでいる。

その勲章を見て眺めていると、
その傷がまるで一つの
島や街のように見えてきた。
暇つぶしのように想像を膨らませる。

その島の景色は灯りで満ち溢れており、
暮らす人々の物語が
そこに詰まっていた。

その中にいる君を想っている間に、
気持ちがどんどん膨らんでいき、
僕の勲章と
重なり合っていった。

勲章を剥がしてしまえば、
物語が終わってしまいそうで
寂しくなるから、
しばらく置いておこう。


マボロシの街 2番の歌詞解釈


今度は街中の学校の古い教室。
窓辺に2人の男女がいた。
小さな恋に落ちる予感。

何かを考えながら空を見ている男子。
すぐ横の女子は彼の気持ちを
見透かしている様子。

彼女は静かに言った。
「ぼんやりした考え方は素敵だけど、
何を思うかであなたは変わるよ」と。

思いを見透かされて
悔しがる男子だけど、
彼女が気持ちに気づいたと分かって、
気持ちが軽くなった気がした。

…その後の続きはどうなるのか、
まだまだ見ていたいけれど。


マボロシの街 Cメロ、ラストサビの歌詞解釈


この物語を作っているのは
僕自身であり、
受けた失恋の傷を
かさぶたの島に閉じ込めたこと。
そう僕だけの内緒話。

傷の治りと共に、
笑える思い出にしちゃえばいい。
君を想っている間に
膨らんでいった気持ちや
剥がれて落ちた思い出は、
忘れることはないよ。

・・・


…みたいな感じでしょうか。
インタビューで金澤さんが
幼少期に作った傷を見ながら、
妄想した話を加藤さんの作詞によって
彩られた歌詞。

男性目線の青春って感じですね。
自分の想像の世界と
現実のほろ苦い思い出を
かさぶたの世界の物語に閉じ込めて
思い出を美化するという。

なんともBOYS感のある歌詞だと
思いませんか?


個人的な話


初めてこの聴いた時に
曲の爽やかさ、
キーボード音色が
The金澤さんって感じで
コレコレ〜😍大好物〜😍
ってなったのも良い思い出。

当時はフジファブリックの
初のレコードが出たのも
BOYSからで、
初レコードで聴いたのもこの曲だった。

こんな爽やかな曲も
レコードで聴けるなんて
感動した思い出です✨


いかがだったでしょうか✨
マボロシの街
紹介させていただきました!!

これ読んで伝わらなくとも、
曲を聴いてくださって
フジファブリックの良さを
楽しんでいただけたら、
とても嬉しいです✨

また次も気まぐれで
一曲ずつ紹介と思ったことを
投稿したいと思います✨


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