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キノウ/フジファブリック

大好きなフジファブリックの曲達を
語彙力ないながらに、
1曲ずつ思っていることを
投稿していこうと思います。

第130弾は

キノウ

2015年10月14日発売のミニアルバム
GIRLSに収録されている曲。

ベースのイントロと、
曲全体の華やかさが特徴的な曲。
BOYSに収録されている
夏の大三角関係の歌詞に繋がり、
女性の目線で書かれた歌詞も注目です!


曲について

曲が出来た経緯について
過去のインタビューを
下記に紹介させていただきます。

ーー「キノウ」は加藤さんの作詞作曲。これまで加藤さんが手掛けたナンバーとは異なる印象を受けました。 とにかくベースラインが特徴的ですよね。【インタビュア】

ああ、なるほど。「アイランド」(加藤作曲による『STAR』収録曲) ではベース入ってないし(笑)。(山内総一郎)

自分の中では取り立てて新しい側面が出た曲とは捉えていないんですけどね。 デモを持ち込んでも、あまり日の目を浴びる機会が無いだけで(笑)。(加藤慎一)

それで急にソロアルバムとか出したら笑うけど(笑)。(山内総一郎)

溜め込んだ曲を一気に(笑)。(金澤ダイスケ)

無い無い (笑)。 単純に『GIRLS』というテーマを意識したら自然と生まれた曲ですね。 ベースイントロに関しては、ダイちゃんから“これだけ印象的なベースなら、イントロにしてみたら?” とアイデアが出て。ライブだと困りますね、少しプレッシャーを感じます(笑)。(加藤慎一)

デモの段階から独特なグルーヴを放つ ベースフレーズだったんですよ。“やわなドラムマシンなら物ともしないぜ!" と言わんばかりの。 本当に一筋縄ではいかないから。 最初にベースだけを聴かせて、グルーヴを掴まえてもらってから曲に入るのがベストだと思ったんですよ。(山内総一郎)

手癖的なフレーズなんですけどね(笑)。(加藤慎一)

ーー2A冒頭のガットギターの音処理も面白い。【インタビュア】

パコ サンチャゴ・マリンの79年製クラシックギターを使いました。 リズムをブレイクさせる構想はあったんですけど、それだけじゃ面白みに欠けるし。 少しハイラマズのようなサウンドを狙いました。 丁度、 2Aは過ぎた夏に思いを馳せる歌詞で始まるので、 ドリーミーかつ海をイメージさせようと。(山内総一郎)

ーー「キノウ」のレコーディング&ミックスを手掛ける佐藤雅彦さんとも初タッグですね。【インタビュア】

そうですね。 くるり、 andymori、最近だとSHISHAMOもやっていて。録る音に関 しては少しエッジがありつつも、綺麗なコンプ感がありましたね。テープで録った音以外も一度テープに流し込んでから戻したり。 凄く手間暇を掛けて頂きました
(金澤ダイスケ)

Player 2015年12月号より


で、実は「夏の大三角関係」 につながるのが次の4曲目の「キノウ」なんですよ。(山内総一郎)

――あ、そうなんだ! 加藤さんが書いた曲!【インタビュア】

そうです。これは「夏の大三角関係」で出てきた女の子について、何の説明もないままだったので、あの子がどういう子だったのかをこの曲で描いてみたという。(加藤慎一)

ーーあ、なるほど! “八方美人は程々に/きっぱり結果を出せない性格何でだろう/実際そんなに気にしてはいないけどね”って最低じゃん!(笑)【インタビュア】

ハハハ(笑)。<全員>

そうなんです(笑)。だって、 日に焼けたお兄さんと一緒にいる子なんですよ。(加藤慎一)

ーーまあね(笑)。これはでもちょっと世の “GIRLS”に問うよね(笑)。じゃあ、この曲はそういうコンセプトで作ろうと?【インタビュア】

そうです。さっきの話し合いのときに…女性目線もあったらいいんじゃない?という話が出てきて。じゃあ、「夏の大三角関係」の女の子を書いてみようと。(加藤慎一)

で、「夏の大三角関係」は 僕が最初に大まかに歌詞を書いて、女性のディテールをまとめたのが加藤さんだったんですね。だから、 あの曲の女性目線の歌詞なら加藤さんしか書けないと思って「どう ?」と聞いたら「OK!」と(笑)。(山内総一郎)

で、あの子だったらこうい うことを考えたりしているんだろうな、みたいなところから書いていって。だからこの曲を聴いて、 また「夏の大三角関係」を聴くと、双方の曲の感じ方が変わるかなと。(加藤慎一)

ーー変わるよね! それはおもしろい! “いつでも誰かと居たいから/現状維持は出来ないな”そして“目の前の人が/いつもそう最優先”(笑)。【インタビュア】

そう(笑)。“ああ、そうなんだなあ”と。(加藤慎一)

でもさ、人ってそうなりがちだよね。目に見えているものが必ずとは言わなくとも、やっぱ優先になっちゃうことってあると思うからね。(山内総一郎)

ーーああ、でもそういうことはあるだろうね。遠距離恋愛よりも、身近な人とかね。もちろんすべてがそうなるとは言いませんが。ちなみにタイトルの「キノウ」は“昨日見た夢の暗示”のキノウ?【インタビュア】

そうです。そのキノウと、 “頭の中まるで/機能しない遊園地”のキノウですね。(加藤慎一)

ーーなるほど! これはホントにツッコミどころ満載の歌詞だよね。 ”実際そんなに気にしてないけどね”ってどっちやねん!みたいな (笑)。で、“そうしたならちょっとした嘘も見逃してあげちゃうよ /嘘だよ”ってどっちやねん!と(笑)。【インタビュア】

そう(笑)。そういうふうに コロコロと転がっちゃう子なのかなと。でも単にわがままというのではなくて、やっぱり淋しがり だから埋めたいんですよ。何かでとりあえず。(加藤慎一)

ーーだからいつも目の前の人が最優先なんだ。【インタビュア】

そうです。 ずっと誰かがいないとダメなんですよ。(加藤慎一)

加藤さん、奥深いねー(笑)。(山内総一郎)

ーー加藤さん、奥深いねー(笑)。【インタビュア】

加藤さん、奥深いねー(笑)。(金澤ダイスケ)

いえいえ(笑)。 そんな、一度に言われると(笑)。(加藤慎一)

ーーしかも、これ、何とも言えない曲調なのが、いいのよねー。【インタビュア】

そうなんですよ!(山内総一郎)

ーーこのグルーヴがね!【インタビュア】

本当にそう! まさに何とも言えないというのは、僕もそう思ったんですよね。(山内総一郎)


――ジャンル的にもサイケなのか ファンクなのかよくわからない感 じで。しかもBPM的にも速くも なく遅くもなく、気持ちいいのと気色悪いのとが一緒なっているというかさ(笑)。【インタビュア】

そうそう(笑)。加藤さんが最初に作ってきたデモ自体がそういう感じで最高だったんですよ。それがちゃんとバンドで形に出来たのは、すごく成功だよね。(山内総一郎)

すごく成功だし、僕らも腕を上げたなと(笑)。(金澤ダイスケ)

そう。腕上げたよね(笑)。ホントにそう思う。(山内総一郎)

ーーしかも加藤さんのベースで始まるしね!【インタビュア】

そのベース始まりは僕発信じゃなくて、ダイちゃんからの提案で。(加藤慎一)

ーーおっと 「BOYS』に引き続き、ここでもダイちゃんのナイスなアドバイスが!【インタビュア】

いえいえ。(金澤ダイスケ)

もうプロデューサーだね。(山内総一郎)

プロデューサー気質だね。(加藤慎一)

気質!(金澤ダイスケ)

ハハハ(笑)。(山内総一郎)

気質って、なりたくてもなりきれてないの?(笑)(金澤ダイスケ)

いやいや、あのー、天才肌ってことで(笑)。(加藤慎一)

天才肌でプロデューサー気質?(笑)(山内総一郎)

なんか、それ、嫌だね(笑)。(金澤ダイスケ)


ーーハハハ(笑)。【インタビュア】

Talking Rock! 2015年11月号より

キノウはベースの加藤さん作詞作曲です。

デモ出しの時点で、ベースが印象的だった話や、
BOYSのアルバムに入っている
夏の大三角関係に出てくる女の子の目線で、
作詞したという貴重な
インタビューになっています。

加藤さんが手がける女性目線の歌詞は
当時、FABSTEPしかたがないね以来の
作詞でしたね✨


歌詞について

ここからは個人的な歌詞解釈になります。
上記の歌詞リンクを見ながら、
温かい目で見ていただけると幸いです。


キノウ 1番の歌詞解釈

昨日見た夢が少し気になっているの。
誰かに「あまり八方美人ではない方がいい」と
言われた。
まるで現実で起こりそうな気がしているけど…

確かに私はどんな人にも
上手く付き合おうとしてしまう傾向があるし、
そのせいで、周りに合わせてばかりで、
自分の意見が出せないと感じることもあるよ!
でも、実際に人に任せることもできるし、
楽だから気にしてないのよね♪

だから、1人になるのは好きじゃないし、
いつも同じことをしているというのも
つまらないなぁ…

時には自分のやりたいことを
諦めることが必要かもしれないけど、
それだけでは自分の内面に素直な気持ちや
感情がなくなって、嫌にならない?

そんな私も自分が嫌になる時があるよ。
普段私を見ていない目の前の人が
私を求めてきたら、
嬉しくて、他のことよりも優先しちゃう。

そんなことは滅多にないから、
ワクワクするよね!
それが楽しいことなら、
なおさら優先しちゃう!
そうなると、
私だけの世界に入り込んでしまうのよね。


キノウ 2番の歌詞解釈


この前の夏から続いている
私を巡る争いも楽しかったなぁ!
でも、巻き込まれたくないし、
秋の空のせいにしておいて、忘れちゃおう。

どうせなら次は魅力的な人と出会いたいなぁ!
そしたら、小さな嘘も目をつぶってあげちゃう!
…なんて嘘だよ!

本当に私、嫌になる時があるよ。
普段私を見ていない目の前の人が
私を求めたら嬉しくて、
自分の本能に逆らえないの。
頭の中がごちゃごちゃして、
まともに考えられない状態になるの。

いい加減に痛い目にあっちゃうから
考えないとだけど、
1人は嫌だし、また求めちゃうだろうなぁ。

・・・

…みたいな感じでしょうか✨
こんな八方美人な女性いてますか?
って言いたくなる(笑)

加藤さんきっと本の読みすぎw
メルヘンチックなイメージの
いたら面白いだろうなと思って
歌詞書いてそうですが(笑)

歌詞の女性はきっと
自覚なしモテモテな人でもある可能性大(笑)

夏の大三角関係と一緒に聴くと
楽しくなること間違いなしな歌詞ですね!


個人的な話

キノウの歌詞に出て来る女性が
BOYS収録の
夏の大三角関係に出て来る
“日に焼けたお兄さん”の
隣にいる人ということで、

色々歌詞見てたら、
まぁまぁ自分勝手な方だなぁと
思いました(笑)

その歌詞を山内さんの甘い歌声で
表現するもんだから、
なんだかいやらしさがなく、
華やかで気品があるようにも
感じられる不思議。

まぁ実際こんな女性いたら、
あざとい女子として
認定されるだろうなぁ(笑)

GIRLSのアルバムは
女性をコンセプトにしていますが、
他の曲は男性から見た女性像や
男性から見たこんな女性に
そばにいて欲しい感があるのに対し、
キノウは女性目線の気持ちが
絶妙に書かれていて加藤さん凄いなぁと
改めて思った次第です✨

話が変わりますが、
キノウのライブ映像や音源は
残されています。

是非手に入れて、
見たり聴いたりしてくださいね✨


いかがだったでしょうか✨
キノウ
紹介させていただきました。

これ読んで伝わらなくとも、
曲を聴いてくださって
フジファブリックの良さを
楽しんでいただけたら、
とても嬉しいです✨

また次も気まぐれで
一曲ずつ紹介と思ったことを
投稿したいと思います✨


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