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炎の舞/フジファブリック

大好きなフジファブリックの曲達を
語彙力ないながらに、
1曲ずつ思っていることを
投稿していこうと思います。

第74弾は

炎の舞

2016年12月14日発売のアルバム
STAND!!に収録されている曲。

東洋風な雰囲気漂う
エレクトリックシタールと
オルガンのメロディに、
ズンズン前に進んでいく様な
ベースとドラムの演奏が
後半に行くに連れて演奏が盛り上がり、
最後はパタっと曲が終わる様子が
不思議と癖になる曲。


曲について

曲が出来た経緯について
過去のインタビューを
下記に紹介させていただきます。

幼少時代に祖父の家の近くでよくしていた焚き火の最中、燃え上がる炎を見て興奮したなあ、とふいに思い出したのがきっかけで作った曲。子供は好きですよね。火遊びが。あと、オールドスクールなイントロから全編にわたってエレクトリックシタールを弾く曲は初めてかもしれません。(山内総一郎)

フジファブリック STAND!! ライナーノーツより

ーー「炎の舞」は早い段階からエレクトリック・ シタールを全編でメインにしようと?【インタビュア】

デモの段階では普通にギターでしたけどね。 実は作曲者の自分としては、半ばジョークのような感覚で作った曲なんですけど、意外とみんなからのリアクションが好評で。 数有る候補曲の中から真っ先に収録が決まった曲なんです(笑)。 1曲を通してエレクトリック・ シタールを使う機会なんて、くるりのサポートをしていた時期くらいなんですけど、フジファブリックにそういう曲があっても良いかなと。ただ、 ギターからエレクトリック・シタールに置き換える作業は苦労しました。 エレクトリック・シタールってハイポジションに行くほどチューニングが安定しなくなるので、基本的にイントロのAmのようなフォームから動かさないフレーズに作り替えました。 高音が必要なところはダイちゃんのオルガンにお願いしたんです。(山内総一郎)


ーーこういったファルフィッサのオルガン・サウンドもフジファブリックらしさのひとつですよね。【インタビュア】

そうそう、そこも取り掛かる段階で掲げていたポイントなんです。 まずは取り敢えず編成を僕がエレクトリック・シタール&ボーカル、ダイちゃんがファルフィッサのオルガン、 あとはベースとドラムで作り上げようと。 あくまでもイメージ的にはエルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズのようなシンプルな形で、ポップかつオルタナティヴ・・・まあ曲は全然違いますけど(笑)。(山内総一郎)


ーー加藤さんのベースサウンドは、良くも悪くも貧弱なエレクトリック・シタールのサウンドを補う太さですね。【インタビュア】

見事に隙間を埋めてくれましたね。 普通にアンペグのB-15だと思うんですけど、 ブリブリとした音作りですよね。 シンプルな編成であるがゆえに役割分担がハッキリとしてくるんです。 こういうやり方は今後も多いに有りだなと感じています。(山内総一郎)

ーーアウトロのコーラスに掛かっているエフェクトが不気味です。【インタビュア】

予めエンジニアの高山さんにはああいうエフェクトをお願いしていたんですが、ドンドンと過剰にしてもらいました。 本当に気持ち悪いくらいに (笑)。 なかなか分からないと思うんですけど、この曲の歌詞は幼い頃のカエルにまつわる実体験がきっかけになっているんです。 そこで最後のコーラスでも若干のカエル色を出してやろうっていう(笑)。(山内総一郎)

Player 2017年1月号より

ーーオリエンタルな雰囲気の「炎の舞」やパーカッシブな歌中と幻想的なサビの対比を活かした 「have a good time」など、良質かつ個性的な ナンバーが顔を揃えていますね。【インタビュア】

「炎の舞」は、半ばシャレみたいな感じで作ったところもあったんです。 インドっぽい曲って面白いよなと思って(笑)。 エレクトリック・シタールが鳴っているけど、最初はエレキギターを弾いていたら曲が降りてきて、2時間くらいでデモを作ったんですよ。 “みんなを笑かそう”くらいの気持ちで持っていったら、 みんながすごく気に入って、 結果的に面白いものになりましたね。 あとは、今のフジファブリックはライブもドラムを加えた4人だけでやっているので、シンプルにしたいなというのがあったんです。 ドラムとベースと、エレクトリック・シタールを弾く人と、 コンボ・オルガンなりファルフィッサ (オルガン)を弾く人が集まったときに、どんな音が出るかということを想定して作りました。(山内総一郎)

GiGS 2017年2月号より


ーー4曲目が「炎の舞」 です。これは独特なオリエンタルムードを放ちつつ、タフでファンクなバンドサウンドを繰り広げるという。濃厚なんだけどわりとオーソドックスな構成のロックナンバーで、サイケさもあるし、70年代の日本のアングラなテイストも彷彿させるというかね。【インタビュア】

そう。すごくオールドスクールで、不思議なミクスチャー感があるんですけど、構成自体はまさにシンプルで。レコーディングする時も、僕がエレクトリックシタールの人、ダイちゃんがファルフィッサの人、加藤さんがブリブリベースの人、そしてBOBOさんがタイトなドラムの人みたいな感じで、パッと合わせた時のバンド感を大事にしようと。まるでエルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズみたいな、シンプルな構成ながらも躍動しているようなものにしたいと思って。それは狙い通りにできたんじゃないかなと。(山内総一郎)

Talking Rock! 2017年2月号より

フジファブリックの今までの曲にはなかった
エレクトリックシタールギターの
全体的な使用の挑戦。

デモの段階では普通のギターで
曲を作っていたのを全部、
エレクトリックシタールに置き換えるのに
苦労したことなど、貴重な話が伺えますね✨

山内さんの幼少時代の焚き火記憶と
カエルにまつわる実体験がきっかけの歌詞。
事細かには書かれていませんが、
摩訶不思議なエピソードも気になる
インタビューになっていますね✨


歌詞について

ここからは個人的な歌詞解釈になります。
上記の歌詞リンクを見ながら、
温かい目で見ていただけると幸いです。


炎の舞 1番の歌詞解釈

暑くてとにかく汗が止まらないくらい
気づいたら無心で歩いていた。
へたり込むくらいなら帰るか、
先が見えない穴を掘って進もうか…

そんなに不満げな顔されても
誰にもぶつけられない。
同じことが出来る俺がいるなら、
世に放ってくれ!

あいつの代わりをやるという
ハードルを抱えながら放たれたステージは
まるで炎の中の戦場状態。
そこにいるあなたの胸だけに
響かせたいメッセージを必死に歌う。
夜を超えるような大きい声で歌うのが
精一杯だった。


炎の舞 2番の歌詞解釈

ステージに立っている自分。
そんな自分に「知らん奴やな」とそっぽを向く客。
そりゃそうだ、歌うのが急に自分に変わったら…。
だったらもっと上手くなって驚かせてやる。

どんなに認められなくて限界がきそうでも、
いずれごまかせない。
なんなら自分の持ってる声、
思いを叫んで歌ってやる!

そうしてるうちに周りが
認めて着いてくるようになった。
俺、このステージにいてもいいんだ。
今感動的になっている。

ここには誇れる俺という愚か者が
ギターを抱えて歌っている。
好きなようにかき鳴らしても今はOKなんだ。
赤く燃える炎のように熱くいくぜ!


炎の舞 Cメロ、ラストサビの歌詞解釈

ステージは盛りあがり、
客席からは光るライトが
ジグザグ舞う火の粉のように舞っていた。
曲が終わってもまだ踊らされているようだった。

あいつの代わりをやるという
ハードルを抱えながら放たれたステージは
まるで炎の中の戦場状態だったけど。
今はみんなと共に楽しんでいる。
あなたの胸だけに
響かせたいメッセージを今日も歌う。
夜を超えるような大きい声で歌い続ける。

・・・

…みたいな感じでしょうか。
インタビューでは幼少期の焚き火を見て
興奮したという山内さん。

そしてカエルにまつわる実体験…。
これに関しては何の実体験か分かりませんが…
歌詞を見ながら、
最初は焚き火の中にカエルを投げ込んだのかと
思っていました(笑)

それが本当なら、ヤバい人ですが…
幼少期ならやりかねないかな…?
私もアリの巣の穴に
水を流したことあるし…←違う
まあ私の話は置いといて(笑)

なんとなく…
フジファブリックのギタリストから、
ボーカルギターを務めるようになった
当時の山内さんの心境と葛藤を表現したのかな?
投げこまれた熱いステージで
必死に藻掻いて跳ねているカエルを
自分に例えて…。

僕にとって最初、バンドとは闘いの場でもありました。音楽でちゃんと生活していきたいという気持ちもあったし、いい音楽を残していきたいというのもあったので、闘う集団みたいなところもあって。デビューして20年近くなっても闘い続けているのですが、友人として仲良くなり、今やいよいよ家族だなと思っています。(山内総一郎)

J-WAVE NEWS音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」より

山内さんにとってバンドは闘いの場。
ライブで闘うという意識も
少しはあったのでしょう。
フジファブリックとして闘い続けていくなかで、
志村さんの急逝と
バンドを続けていく中での葛藤と闘い続けた結果、
この曲も生まれたのかなと解釈しました。


個人的な話

STAND!!のアルバムが発売された当時は
私は子が生まれたばかりで
アルバムを引っ提げての
ライブには行けませんでしたが、
Twitterの情報でライブの様子は
収集していました。

炎の舞をライブ演奏する
前か後か分かりませんが、
その時のMCでとあるバンドのライブに
メンバー3人で足を運んで、
そのライブに触発されて山内さんが、
仮タイトルに「イエロー」と付けて
作った曲が炎の舞だったと知りました。

まぁ、なんでイエローかというのかは…
当時行かれた方も、情報を収集した私も
MCの内容ですぐに分かりましたが(笑)

先輩バンドは偉大だなと思った当時でした✨✨
フジファブリックの先輩のリスペクト愛に
個人的に癒やされました🥰


いかがだったでしょうか✨
炎の舞を紹介させていただきました。

これ読んで伝わらなくとも、
曲を聴いてくださって
フジファブリックの良さを
楽しんでいただけたら、
とても嬉しいです✨

また次も気まぐれで
一曲ずつ紹介と思ったことを
投稿したいと思います✨


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