質疑「子育て世代の支援とその政策について」 ——京都市長選立候補者討論会第2戦 (JC) Part4-2

書き起こし元:https://www.youtube.com/watch?v=X-G1RCfr8co


コーディネーター
では、続きましてここから討論のテーマにさせていただきます。村山さんの方からまた30秒で質問お願いいたします。

Q. 村山祥栄→福山和人「福山の言う子育て支援も市営住宅の空き家回収も、かなりの予算を伴い無理では?」

村山祥栄
はい、あの私は福山さんにお尋ねします。
あの子育て支援はかなり近いものがあったかなという風に思っておりますが、これ結構、超ド級の行政サービスになるわけでございまして、かなりの予算を伴います。
先ほど、奇しくも市営住宅が6000個空いてるとおっしゃいましたが、実質回収ができてないのは2000個なんですね。
この2000個がなぜできないかというと、結局、回収予算が捻出できないというところに根本的な問題があるわけです。
従いまして、これ本当にやろうと思うと大変な予算が必要です。二之湯さんが250億とおっしゃいましたが、私のちょうど半分ぐらいなんです。
だから財政再建するだけやったら250でいいんですが、本当にここまでのサービスをやろうと思うと、とてもじゃないけれども先ほどのご説明では私は無理だという風に思いますんで、その辺を改めてご説明いただきたいと思います。

コーディネーター
お願いします。

A. 福山和人「京都市の予算の半分4600億は、用途が決まっていない。何を削るかではなく優先順位の問題だから可能」

福山和人
はい、京都市の1年間の予算っていうのは、ざっと9300億ぐらいでおそらくその半分ぐらい、4600億ぐらいが行き先の決まってる特定財源というものかという風に思います。
残りの4600か700ぐらいというのは、特別何に使わなあかんいうような決まりはございません。
それぞれの、例えばご家庭でもそうだと思いますけれど、お金が十分ないという時に、やっぱり子供にいろんなところに連れて行ってやりたい言うて旅行を重視する家庭もあれば、家をちゃんと直したいっていう家庭もあれば、いろいろそこは教育を重視するっていう家庭もあります。
何に使うか特段のルールはない、要は何を削るかの問題じゃなくて優先順位をどうするかの問題なんですよ。
だからその意味で子育てを徹底的に重視するいうことであれば、まずそれを確保した上でそれ以外のものについてどうやりくりをしていくかいう問題でございまして、これは実際に明石市などでも同じような発想で福祉を充実をさせるということをやっております。
だから京都市でも必ずそれはできます。

松井孝治
よろしいですか。

コーディネーター
次進めますね、すいません、はい、では松井さんの方から質問お願いします。

Q. 松井孝治→福山和人「その予算の大部分は生活保護など義務的経費でカットできない、残りは500億円でどうやって財源捻出するのか」

松井孝治
はい、私も福山さんにご質問です。
今の村山さんのご質問とも関連しますけれど、福山さん5000億円は特定財源だというのはその通りだと思いますが、残りの4500億円のうちですね私のざっとした試算で言うとですね、例えば生活保護とか障害者とか介護の問題とかゴミ処理とかあるいは人件費交際費、なかなかこれはいわゆる義務的経費と言われてるようなもので、簡単にカットできないと思います。
僕として、福山さんが生活保護をカットするという風なお考えであれば別かもしれませんけれど、私が試算したところで言うと今の義務的経費を除くと裁量的経費っていうのは500億円だと思います。
そこからどうやって財源捻出するんでしょうか。

コーディネーター
福山さんお願いいたします。

A. 福山和人「総予算2000億の明石市で120億→250億の予算倍増が出来たのだから、総予算9300億の京都市で70億ほどの予算捻出ができないはずがない」

福山和人
あの先ほどちょっと言いかけましたけれど、例えば明石市では泉房穂市長さんが就任をされる前、120億ぐらいの子育て予算だったものが最終的には
250億ぐらいに倍増ほぼされてますよね。
明石市の年間予算って京都市の1/4以下2000億ほどですよ、だから2000億の財政規模で120億のものを250億に倍増できるいうことであれば、9300億の予算規模のある京都市で70億ほどの子育て予算が、捻出できないいうようなことはありえないと思いますね。
ですので先ほどおっしゃられた500億ぐらいしかないという資産の根拠は私がよく分かりませんけれど、やはり問題は優先順位のつけ方であって、お金があるかないかの問題ではないいうことは申し上げたいと思います。

コーディネーター
はいありがとうございます。では福山さんの方から次は質問をお願いいたします。

Q. 福山和人→村山祥栄「村山の言う学校への塾導入とは何を指すのか、具体的に」

福山和人
これ村山さんにお聞きするんですけれど、あの先ほどのお話の中で学校の中に塾を導入するというようなお話がございました。
これはそのなんて言うんですか、どういうそのことを念頭に置かれてるのかよく分からないんですけれど、その公教育の中について民営化をして塾の業者をそこに入れるというようなことをおっしゃっているのか、ちょっとその辺具体的に教えていただけますでしょうか。

コーディネーター
村山さんお願いします。

A1. 村山祥栄「1つは公設民営。塾のノウハウを取り入れるため、校長と半数程度の教員を塾から入れる」

村山祥栄
はいあの、いえ何パターンかあると思うんですが、1つは公設民営という仕組みが一昨年からできるようになりましたので、今おっしゃったように塾に学校に入ってきていただいて、塾の経営をやっていただくと。
もちろん全員先生が塾の先生かというとそうではなくて、例えば経営者と半分ぐらい、校長先生と半分ぐらいの教員が塾から来ていただいて、残りの半分が教育委員会の先生方で一緒にやっていただくような形をして、その塾のノウハウをですね、もっと学校に取り入れていきたいという風に私は思ってるんですね。
その先生たちがまたそこで学んで、新しい学校で次の展開を広げていくと。
というようなことで、基本は塾をやる。

A2. 村山祥栄「2つ目は放課後の補習や個別指導への塾導入」

それともう1つは普通の学校だけども、放課後の補習とか個別指導を塾に来ていただいて、これ八幡市なんかでもやっておりますけれども、放課後の
サービスとして塾に入っていただいて、サポートをしていくという、2つの考え方で進めていきたいなという風に考えてございます。

コーディネーター
ありがとうございます。では続きまして二之湯さんの方から質問お願いいたします。

Q. 二之湯真士→福山和人「裁量的経費は500億という松井に同意。この500億からの優先順位はどのようになるか」

二之湯真士
はい、私もちょっと福山さんにお伺いしたいんですけど、松井さんが裁量的経費は500億ぐらいだろうというようなお話で、私もそうだろうなと思うんですね。
要は都市間で、あの要は、サービスが違うというものは全て裁量的経費、だから削ることもできるし、増やすこともできると思うんですね。そう考えますとやはり、500億の中でですね、おっしゃってることをやるっていうのは非常に難しいだろうと。
9300億の中の1%のいわゆる捻出ということではないと思うんですけれども、その500億からのこの優先順位ですね、私もちょっと教えて欲しいなと思うんですけどね。

コーディネーター
福山さんお願いします。

A. 福山和人「500億の算定根拠がわからない。ハコモノより暮らし/子育て応援を最優先にし、後の予算のやりくりはその次の問題」

福山和人
もう先ほど松井さんにお答えしたのと全く同じことになってしまうんですけれど、その500億かどうかっていうのもちょっと今その算定の根拠がよくわからないのでそれ自体については何とも言えませんけれど、やはり大事なことは何を優先するか、そこの問題やと思います。
やっぱり今子育て世代の人たちが人口流出をしてるとか、そしてまた本当にえ暮らしが大変そういう声が多く聞こえてきている中で、やはりハコモノよりも暮らしの応援だとか子育ての応援を最優先にすべきではないか、という風に思います。
そういう風な優先順位をつけるのであれば、あとの予算についてどうやりくりするかっていうのはその次の問題だという風に思います。

コーディネーター
はいありがとうございますえでは、先ほどここまで行ったんで次こちらから、松井さんの方から質問ありますでしょうか。

Q. 松井孝治→福山和人「民主党政権では事業仕分けしても公約通り予算を捻出できなかった。現実性がなくリップサービスし過ぎでは」

松井孝治
はい、私はまた福山さんにご質問したいと思います。
福山さんのご議論聞いてると、私自身の反省も込めて言うと、民主党政権の時に国の予算16.8兆削れます、事業仕分けで削れます、やってみたけど削れない。これちょっと見たような印象があるんです。
私はもちろんいろんなサービスがどんどん無償化でできるだけの財政力があればいいと思います。
それから逆に言うと近隣窮乏化政策かもしれないけど、他の自治体からどんどんどんどん人口を引っ張ってきて、それだけの経済力ができたらいいけれど今の話を聞いてると、全くその現実性がないという風に思えるんです。
これ私の反省も込めてあんまりリップサービスをしすぎではないでしょうか。

コーディネーター
すみません。福山さんお願いします。

A1. 福山和人「大型公共事業のシーリングを170億から150億にすれば20億捻出」

福山和人
はい、今、京都市は大型公共事業ですね、年間170億ぐらいでシーリングをしてると思いますけれど、数年前は130億という時代もございました。
これを少なくとも150億ぐらいに戻せば20億ぐらいは捻出はできます。

A2. 福山和人「宿泊税を3倍以上に上げ、税収を3,40億から100億に。5つの無償化は74億で可能だから現実的」

それから宿泊税の税率アップ、これは他の方もおっしゃってるわけですけれど、今大体宿泊税というのは固定額になってますので、率で何ぼというのはちょっと言いにくいですけど、おそらく率に換算をすると1.5%ぐらいかなて思います。私はこれを少なくとも5%以上にアップをするいうことを考えております。そうすると大体3倍ぐらいの税収いうことになりますから、今、宿泊税の税収は年間30億から40億、これが3倍ほどになりますと大体100億ぐらいいうことになりますので、私が申し上げてる5つの無償化、これは年間74億ほどで可能です。
ですので、十分現実的な政策だと思います。

コーディネーター
はい、ありがとうございます。では続きまして村山さんの方から質問お願いいたします。

Q. 村山祥栄→福山和人「福山は明石を成功例に上げたが、明石は大雨も市営住宅も大学政策も止めた。京都はもうやらねばならない大型公共工事も終わった。何を減らすのか」

村山祥栄
はい、人気者の福山さんに、続けて。
先ほど明石のお話をされましたが、明石でどれだけのサービスを切ったかていうのはどれぐらいご存知なのか分かりませんが、
例えば大雨が降った時、対策できてません、それは明石市長がはっきり認めてるんです、それはもうできないと。それよりも目の前の子供を救う方が優先なんだと。
市営住宅ももう作らないとはっきり言ってます、そこはできません。大学政策もやめるということ言ってる。
そういうした選択をして初めてその予算が捻出できたということを考えると、かなり難しいというべきじゃないだろうかと。
先ほどから大型公共工事と言いましたが、門川市長のこの16年でかなりやらなきゃいけない大型公共工事はもう終わってるはずです。
これからどういう工事が出てきて、どれを減らせるのかということを考えると、なかなか難しいんじゃないかと思いますが、いかがでしょう。

コーディネーター
はいありがとうございます。
ご返答は、次に進めますんで。すいません。はい大丈夫です。はい。

福山和人
回答は。

村山祥栄
回答。

コーディネーター
ごめんなさい。テンパってましたすいませんすいません。
回答お願いします。大変失礼しました。

松井孝治
大丈夫です。

A1. 福山和人「松井への回答と同様。大型公共事業のシーリングと観光関連財源で可能」

福山和人
えっとあの、人気者の福山でございますけれども、
あの先ほどの松井さんのご質問と結局同じ、先ほどの回答と同じことなんですけれど、宿泊税の税率アップなどの観光関連財源ですね、これ協力金も含めてやるいうことですし、なおかつ大型公共投資について一定のシーリングをするというようなことで現実的に可能だろうと思います。

A2. 福山和人「明石で大きいのは上下水道の整備。使える水道管は維持補修するやり方の転換で450億節約した。やり繰り次第で京都も出来る」

あと明石の話ありましたけど、明石でやっぱり大きいのは上下水道の整備ですよね。
これ600億ぐらいという風に言われたものを、水道管そのものを全部丸ごと交換するというのではなくて、使えるものは使って維持補修するというやり方にすることによって、150億ぐらいに抑えてですね、450億ぐらいを節約できた。
これはあの、確か村山さん自身のYouTubeで泉さんが言うてはることやから、おそらく間違いないんだろうと思います。
だから、やりくり次第でそういうことは京都でもできるんですよ。
要はそういうことだろうという風に思います。

コーディネーター
ありがとうございます。大変失礼しました。

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