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仕事はコミュニケーションになっていく

『将来、仕事はなくなるのか』はよく議論にのぼるテーマのひとつだ。

私自身の見解はというと、仕事はなくなるというよりも『定義が変わる』に近いんじゃないか、と思っている。

星新一作品の中に、『仕事がなくなって誰もが暇を持て余した結果、知り合いの個展や演奏会にいくのが義務のようになってしまう』という話がある。

仕事の定義を自分がやりたくないことを強制されることだと定義するならば、余暇が仕事化してしまう可能性はおおいにある。

今誰もがやりたいことや熱中できるものを探すことに躍起になっているのも、本来は人を自由するためのものであったはずの余暇時間が、増えすぎたせいで『埋めなければならないもの』になりつつあるからなのではないかと思う。

だから、たとえ今の定義における『仕事』がなくなったとしても、私たちを縛る概念としての『仕事』はなくならないんじゃないか、という風に私は考えている。

そして最近フリーランスとして働く中でもうひとつ気づいたのは、

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