ほぼ日ブランドのすごいところ。
「ほぼ日手帳」といえばすぐに糸井さんの顔が浮かんでくるくらい、一般認知度も高い「ほぼ日刊イトイ新聞」と、それに付随する商品たち。
ほぼ日といえばメディアのイメージがありますが、手帳をはじめ、ほぼ日ハラマキややさしいタオル、気仙沼ニッティング、うまけりゃうれるべ市など数々のヒット商品(ブランド)を生み出しています。
総じて「ほぼ日ブランド」と勝手に呼んでいますが、この「ほぼ日ブランド」はこれからのブランドづくりのモデルになるのではないかと考えています。
それは"まず、コンテンツありき"ということ。
言わずもがな、ほぼ日ブランドを生んだ「ほぼ日刊イトイ新聞」はもともと糸井重里さんが作ったWebサイト。
今でも毎日更新されている「今日のダーリン」は人気コンテンツです。
毎日発信される糸井さんの考え方、想い、センスに共感した人たちがこのサイトに集まる下地があったからこそ、その後続々と生まれた商品たちが受け入れられたのだと思います。
普通、お店を開こう、ブランドを立ち上げようと思ったらまずECを立ち上げようとしたり、出店場所を探したりしますよね。
でもほぼ日の場合はコンテンツに共感した人がすでに集まっていて、同じ想いをもつ人たちにぴったりの商品を届けることで成功した。
これが意図的なものであったのかたまたまだったのかはわかりませんが、"先にコンテンツでファンを集めておく"というのはこれからブランドを立ち上げようとする人は参考にすべきポイントだと思います。
それは糸井さんのように言葉を届けることかもしれないし、Instagramで素敵な写真をあげることかもしれないし、人前でセミナーやスピーチをすることかもしれない。
その表現方法は十人十色、それぞれの得意なことで勝負するべきですが、とにかく"まず、自分の想いを表現すること"からはじめてみてほしいと思います。
同じ商品でも「この商品はこんなにいいところがあるんですよ、買ってください」というプロダクトありきの伝え方ではなく、「こんな志をもって、こういう想いで作っている」という語る売り方がこれからの主流になっていくんじゃないかと。
そういう意味でも、まずは自分というメディアにファンを作ることを意識しなければならない時代にきているのだろうと思います。
どんな世界を目指したいのか?なにを解決したいのか?
自分の信念を表現するということ、それがすなわちブランディングにつながる時代へ。
世の中って、私たちが思っているよりずっといい未来へ向かっているのかもしれません。
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