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ブランドとメディアの境目がなくなっていく時代に

まだ私が百貨店にいた5年前、「百貨店のライバルは雑誌だ」と思っていました。

その頃は誰からも理解されなかったし、今もいろんな反論はあると思いますが、私はあの頃よりさらに確信をもって、「"売場"はWeb、紙、テレビと横並びの"メディア"になる」と思っています。

そして最近はそこから一歩進んで、「ブランドとメディアの境目がなくなっていく」のではないかと考えています。

そのきっかけは、1年ほど前にMarisolが「M7days」というオリジナルブランドを出したと知ったことです。

雑誌は近年コマースに力を入れており、特に40代以上の雑誌は「おしゃれなニッセン…?」と感じてしまうほど、誌面に掲載されているものをそのまま購入できるようになってきています。

これからのメディアの生き残り方として、「掲載する」だけではなく「販売する」ところまで担うのは大きなトレンドになっていくと思います。

これが私が昔「百貨店のライバルは雑誌だ」と言っていた意味です。

しかし、Marisolのオリジナルブランドのように、雑誌はもはや「作る」ところにまで進出しはじめています。

オリジナルブランドまでいかずとも、VERYはブリヂストンとコラボしてVERY妻向けのオリジナル自転車を開発したりしていますし、雑誌コラボのワンピースといった企画は枚挙にいとまがありません。

メディアが「作る」方向に動いている。これは大きな変化だと思います。

そしてこの変化は百貨店やセレクトショップを考えると当たり前の話で、自分たちで企画制作したものが一番利益率が高く、なによりスピードと柔軟性を考えれば、売る力がある人ほど自分で作りたくなるものなのです。

先日NewsPicksの記事でネスレ日本代表の高岡さんが
マクロ的に見ると、21世紀において、サービス産業の小売り分野では、製造小売りしか勝てない
とおっしゃっていましたが、私もこの考えにはかなり同意で、今後仕入れて売るモデルは粗利と機動力の部分で競争力をもてなくなっていくように思います。

つまり、ある程度影響力を持つと人は「作る」をはじめる。

すると逆にこれまで「作る」しかやってこなかった人たちは、「広める」ができる人たちが作ったものに勝てなくなっていきます。

だからこそ、「作る」から入るとしても、はじめから「広める」を一緒に考えていかなければならないのです。

そして「作る」を起点とするブランドと、「広める」を起点とするメディアは、ある地点でその境目がなくなる。私はそう考えています。

例えば、VERYが作ったワンピースは、「VERYが作ったものなら」という信頼によって買う人も多いはずです。

その購買心理は、一般的なブランドのワンピースを買う時と何も変わりません。

むしろ、はじめから「VERYっぽい人」を囲っているという意味で、VERYという流通網を自由に使えるVERYは、一般的なブランドに比べてアドバンテージがあると言えます。

「○○っぽい」という文化を作り、そこにファンをつけていく。

ブランドにせよ、メディアにせよ、これからの戦い方の大筋は同じはずです。

逆に言えば、ブランド側がメディア化して異業種からPRの案件をもらったり、コンサルしてほしいという依頼がくる日もそう遠くないのではないでしょうか。

だからこそこれからブランド側も、いかにメディアに載るかという時代から、自分たちのメディアを作っていくかという点が重要になり、それをアシストしているのがInstagramなのだと思うのです。

「ブランドへのInstagramへのスポンサードコンテンツで稼ぐ」
商品を売るだけではなく、こうした協業による新しい稼ぎ方が当たり前になる日も、もうすぐそこまできています。

今後、業界の壁はすべて取り払われていきます。

アパレルブランドがメディアとして自治体からお金をもらって、PR案件を受けることもあるかもしれません。

スイーツブランドが、インテリアブランドからお金をもらってPRする事例もでてくるかもしれません。

それだけ「世界観」を作ること、そしてその「世界観」に人を集めることが、ますます重要になっていくのです。

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という考え方を体現しようとしているのが、メディアプロデューサーを務めているcocoroneというインスタメディアです。

まだはじめたばかりの小さな存在ですが、世界観を作り込むという点にはとことんこだわって運用しています。

なぜなら、これからは「世界観」に人がついてくる時代だから。

この先の展開はあれこれ考えていますが、メディアづくりから新しい小売のかたちを考えていきたいと思っています。

次の一手のための足がかりとして、12/7(木)にはマーケットイベントも開催する予定なのでぜひ遊びにきてください!(入場無料・出入自由)

ちなみに19時半〜20時半の1時間は、MATCHAの青木さん・ことりっぷの平山さんと一緒に、地方のものづくりや小売についてお話させていただく予定ですのでそちらもぜひー!

イベント詳細:https://www.facebook.com/events/535375903477669/permalink/540033449678581/

みなさまのご来場をお待ちしています。

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(Photo by tomoko morishige

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Retail Futurist / curator。「知性ある消費を作る」をミッションに掲げています。 将来は世界一の店舗メディアを作る予定。noteの有料マガジン「余談的小売文化論」とコミュニティマガジン「消費文化総研」もよろしくどうぞ!
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