副業解禁の本質は、『生産的な趣味』の許容にある

副業解禁の本質は、『生産的な趣味』の許容にある

最所あさみ

先日コミュニティマガジンの発表をしたところ、NewsPicksアカデミアチームの櫻田さんがこんなつぶやきをしてくれました。

このツイートで気づいたのですが、そういえばアカデミアチームは幻冬社メンバーも含め、ほぼ全員が自分のサロンやコミュニティを持っています。

箕輪さんの箕輪編集室にはじまり、設楽さんのサウナサロン、野村さん&設楽さんの風呂敷 畳み人サロン、そして櫻田さんの図解・インフォグラフィックサロン

一つのチームの中で、これだけ個々がコミュニティを運用している状況は相当レアなのではないでしょうか。

そして私は、こうやってそれぞれが自分で「作った」仕事こそが、本業に生きる副業なのではないかと思います。

今、至るところで副業解禁や新しい働き方が話題になっていますが、その多くは余った時間を切り売りするようなイメージで語られているように感じます。

しかし、自分のスキルや知識を提供する先を増やすだけだったら、それはバイトをかけもちするフリーターと本質的には何も変わりません。

もちろんとりあえずいろんな世界を見た方がいい時期もあるので、それが一概に悪いとは思いませんが、単にかけもちすることを理想として副業しようとするのは、自分にとっても会社にとってもメリットになりづらいのではないかと思うのです。

それならむしろ、すぐにお金にはならなくても、コツコツ発信して共感者を集め、自分が自由に実験できる場を作る方が、本業に生かしやすい『副業』になるはず。

目の前の数万よりも、数十人からの圧倒的信頼を得る方が、よっぽど資産価値が高いからです。

そして私自身、全員が居場所作りをしているチームにいることで感じるのは、『自分の居場所で小さく実験し、成功事例をチームで大きく活かす』のサイクルが最強なんじゃないかということ。

会社という組織では、どんなに失敗やチャレンジが評価されていても本当の意味で自由にすることはなかなか難しいもの。
チームである以上は、何をするにも一定の承認プロセスが発生するのも仕方ないことです。

でも、自分が作った居場所であれば、試してみたいことはすべて自分の判断ですぐに反映することができます。

一方で、個人のプロジェクトは資金や人材のレバレッジが聞かない分、大きくなるまでにどうしても時間を要します。

この『スピード vs 社会的インパクト』は必ずトレードオフの関係になるものなので、これまでは会社を辞めて起業するか会社員として我慢して組織を変革するかの二者択一でしたが、この2つの間に徐々にグラデーションが生まれ始めているのが今という時代なのではないかと思うのです。

その中でも、個人のプロジェクトでスピード感をもって小さく試し、その結果をもって企業の資本を使って大きく展開するというやり方は、副業を解禁する意味として一番大きいものになるような気がしています。

ここで重要なのは、上記のサイクルを回すためには必ずしも『副業』である必要はなく、『マイプロジェクト』であればよいということ。

『副業』という言葉にはお金の発生というニュアンスが含まれているのでみんな意識が稼ぐことにいってしまいがちですが、理想的な副業のあり方とは『生産的な趣味』であるはず。

せっかく本業以外の時間を使うのならば、勝手に好きなことをやって発信していたらそれがお金をうむようにもなってきた、という流れを作る方が自分も疲弊せず、長く楽しみながら続けられるのではないかと思います。

自分の理想や信念を体現し、それを『いいね!』と言ってくれる人がいる安心・安全の場をつくること。

小さくても、その第一歩を踏み出すことこそが、本当の意味で幸福な副業のあり方につながるのではないかと思います。

★noteの記事にする前のネタを、Twitterでつぶやいたりしています。

今日の有料部分は、小売業界に激震が走ったInstagramのショッピング機能導入開始について、メディアが店舗になっていく流れの変革地点として感じたことを。

この続きをみるには

この続き: 981文字
記事を購入する

副業解禁の本質は、『生産的な趣味』の許容にある

最所あさみ

300円

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
最所あさみ

いただいたサポートは、今後のnoteに生かすための経験や他のクリエイターさんたちへのサポートに回していきます!note内で優しい循環を回していきたい。

ありがとうございます!おかげさまで明日もnote更新がんばれます!!!
最所あさみ
Retail Futurist .「知性ある消費を作る」をミッションに掲げています。プロ野球と食べものがすきです。noteの有料マガジン「余談的小売文化論」と学びをシェアするサークル「消費文化総研」もよろしくどうぞ!