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私がサービスをやる人に必ず聞く、たったひとつのこと。

スタートアップでサービスを作って展開していると、同じようにサービスをやっている人と会う機会も多いもので。

苦労話や最新のテクノロジー、市場環境、生々しいお金の話まで、サービスにかける思いが強ければ強いほどお互い話が尽きないものだなと感じています。

そんな中で、サービスをやっている人には必ずこの質問をしようと自分の中で決めていることがあります。

それは

「そのサービスをやろうと思った原体験はなんですか?」

というもの。

サービスをやろうと思った理由、じゃないんです。

私が聞きたいのは、その人の原体験。

私自身すでに2回転職をしていることもあり、人よりキャリアや働くということに向き合う機会が多かったと自負しています。

そんな中で「理由」ではまだ弱い、と感じたのです。

なぜならば人は頭で考えるとき「こう考えたい」「こう思いたい」という方向に寄せていってしまいがちだから。

ビジョンに共感するということは、他人事のようにいいね!ということではなく、これがあれば過去の自分を救ってあげられるのだ、と自分ごととして捉えることだと思うのです。

創業者はもちろん強烈な原体験があって起業することが多いと思うのですが、現場の人にいたるまで全員がビジョンを自分ごととして咀嚼している組織は強いし、例外なくいいプロダクトを作っている。

自分の原体験とサービスをひも付けて話せる人って、ユーザーさんの「困った」を解決することに一生懸命なんですよね。

自分も同じことで困った/ぶつかった/苦労したからこそ、何がなんでも解決してあげたいという気持ちがある。

もちろんなんとなく楽しそうだったからとか、事業自体を伸ばすのが楽しいからという理由ではじまったサービスも素敵なものはたくさんあります。

でもきっと世の中の荒波を乗り越えて長く残り続けていくのは、人の根源的な欲求に根ざした、ひとりひとりの原体験をベースに考えられたものだと思うのです。

「なんのため」が明確になったとき、人は一番強くなれる。

大好きなドラマ「リッチマン・プアウーマン」最終回の日向徹の言葉もきっと、そういうことなんだろうと思います。

グラハム・ベルという男は、なぜ電話を作った?
事実はわからない。でも、僕はこう思う。
遠くにいる恋人の声が聞きたかった。
それか、心配ばかりする母親に無事を知らせて安心させたかった。
メールに写真を付ける機能だって同じだ。
離れている人と同じものを見て一緒に笑ったり、喜んだりしたい。
そう思ったから作ったはずだ。
ITの中心にはいつも人間がいるんだ。
僕らの仕事は…たぶん、大切な人を思うことから始まるんだ。
君達にもそういう人がいるだろう。
だったら、その人のために作ろう。

いいサービスを作ろう。

人に、長く愛されるものを。

***
(Photo by tomoko morishige)

私のnoteの表紙画像について書いた記事はこちら。

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Retail Futurist / curator。「知性ある消費を作る」をミッションに掲げています。 将来は世界一の店舗メディアを作る予定。noteの有料マガジン「余談的小売文化論」とコミュニティマガジン「消費文化総研」もよろしくどうぞ!
コメント (1)
原体験。なるほどと思いました。
分岐点に立つときほど原体験に立ち返る、客観視するというのが大事なのかな。
サービスだけでなく、生き方そのものに通ずるところがあると思います。
興味深いテーマありがとうございます(^o^)
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