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生きてるだけで褒めてくれるウカ様…待てよ?生きるとは?

ウカ様!ウカ様!ウカ様!ウカ様ぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ウカ様ウカ様ウカ様ぅううぁわぁああああ!!!あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくんんはぁっ!ウカ様の銀髪ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!鴨に餌をあげてるウカ様かわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!CM動画出演良かったねウカ様!あぁあああああ!かわいい!ウカ様!かわいい!あっああぁああ!ご結婚もされてめでた…いやぁああああああ!!!誰よその女ぁぁぁぁぁ!!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!ぐあああああああああああ!!!ヴァーチャルなんて現実だった!!!!あ…小説もCMも学会登壇もよく考えたら…

ウ カ 様 は 現 実 だ っ た ? にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!いちからぁぁぁぁ!!この!ちきしょー!やめてやる!!ヴァーチャルなんかやめ…て…え!?見…てる?サムネのウカ様が僕を見てる?サムネのウカ様が僕を見てるぞ!ウカ様が僕を見てるぞ!3Dのウカ様が僕を見てるぞ!!2Dのウカ様が僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはウカ様がいる!!やったよ愛依ちゃん!!ひとりでできるもん!!!あ、新モデルのウカ様ああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!うっうんううっううんうウカ様ぁあああああ!!ぶ、仏罰ぅうううううーーーー!!!!!アングリーキャットぉぉぉ!パロットぉおおおおおお!!!李徴ぉおおおおお!!イヌヌーーーーン!ぷーたぁぁぁぁん!!俺の想いよウカ様へ届け!!ヴァーチャル世界のウカ様へ届け!おめでとう!!!おめでとう!!!!!!



どうも皆さん、剥製のカイセーです。…ワイの答えはこれや!!!(火炎瓶を投げる)。ミームにはミームで立ち向かう!ルイズコピペ改変といっても本来このためにあったかのごとく、何の違和感もございません。オリジナルの熱量にはまったく比ぶべくもありませんが(人生で一度はああいうテキストを生成してみたいですね)、これを私からのウカ様ご結婚のお祝いの決定版(?)としたいと思います。しかしまさかマリ姉コピペを朗読なさるとはw なるほど愛でオタクを刺しにかかっておられる…これだから剥製はやめられません。届木ウカ Advent Calendar 2021 18日目の記事として、ウカ様ファン心理やウカ様の聖性・存在について書きたいと思います。
(前回(3日目)の記事はこちら:『ウカ様とハインリヒ・フォン・クライスト

私が最も好きなウカ様の動画は『心がしんどい時に見る動画!!【ひたすら全肯定Uka043】』なのですが、どうにもファン心理をツンツン刺激されるというか、ウカ様のウカ様たるところを見事に集約したような動画でいつ見ても引き込まれます。アイドルを超えてもはや聖者か救世主のように剥製たちの業を受け止めんと聖性を発揮されるその姿!さすがにウカ様も最後で「方向性間違えたな!?」と照れとも自嘲ともつかないご様子で、それを見た私は相変わらずの後方腕組剥製面で「はは、ウカ様も大きく出たな。でもそんな風に言えるウカ様が俺は誇らしいよ」と微温的な受容だったのですが、笑ってる場合じゃなくコメント欄の剥製さんたちすごく本気で辛い人が多いようで心底から癒やされておられたのが印象的で「寒い時代だと思わんかね…」って思いました。私はあのかもしだされる聖性とサイコなシリアルキラーみたいな言いようの極端なギャップにやや諧謔味を見出していたのですが。だって「今日まで生きてきてえらい」「もう苦しまないで」って慈愛をもって安楽死させられるところじゃないですか完全に…コワイ!あっ、「お屋敷に来た者を剥製にしてしまう」ってそういう…ヒェッ…なんならあの動画『本当は怖い届木ウカ』みたいなタイトルのほうがよかったのでは…?などと駄弁を弄しながら「ちょっと怖いけどやっぱりステキ!」と私はあの動画を楽しく拝見したわけだったのですが、その同じ動画で本当の本気で救われた剥製さんたちはどんな気持ちでウカ様ご結婚の報告を聞いておられたのでしょうか。というのは、そんな聖性を見出した相手が、俗世の俗習・陳腐の極みとさえ見える結婚という社会慣習を実行なさり、あまつさえご自分から「この手でオタクを刺す」とまでおっしゃったのですから、動揺どころではないのではないかとようやく思い至ったわけです。あの時あのコメント欄にいた剥製さんたちは笑顔でお祝いできてるのだろうか、と。ご報告の生放送はだいたい祝福的で、戸惑ったり置いていかれた気持ちを表す声も少しはありましたが、まぁだいたいほのぼのした感じだったじゃないですか。ウカ様のツイートなさったところでは怒りマロなんかも届いてたということでしたが。でも「失望しましたファン辞めます」とか反転アンチとか厄介剥製さんたちが怒号とともに押しかけたり…はしないのでしょうね剥製さんたちは。よくできた剥製さんばかりだ!(「刺したオタクを杭で打つ所業だが俺は耐えてみせるぜ」っていうコメが最高にツボでしたw)

ですが実際は怒りで自分をごまかして、自分は怒っていると思い込むことによって自分の感情に向き合うことから逃れることができるならむしろ苦痛は少ないのでしょう。防衛機制における転倒が起きているわけですから。ウカ様が朗読されたマリ姉コピペの主みたいな虚脱と後悔はある程度自分を観察できてしまうからこそ起こる悲劇でしょう。程度の差はあれ「結婚したのか、俺以外の奴と…」は、ウカ様が唯一の存在であってほしい剥製にとってはウカ様が尋常至極なこと、「ヴァーチャル」でないことをなさったことへの困惑を表すフレーズとなるのかもしれません。

ところでヴァーチャルとはなんでしょうか?英単語の virtual の元になったのはラテン語 virtus ですが、この単語は vir 男性の + tus …であること = virtus 美徳・男らしさ という原義から派生して「優越・潜在能力・(子供等を)(実質的に)生み出す能力」を表すに至ったという語義の変遷があり「子は男から生まれるわけではないが生むのは実質的には男、女の腹は借り物」という、なかなか男権思想的な語源を持っています。ですが、ここからヴァーチャルアイドルとは何かと考えてみると「肉体を持った・生きたアイドルではないが実質的にはアイドルの機能を持ったアイドル」ということができるわけで、ウカ様の言うところの「『生身の少年少女を企業と技術者が飾り付けることでコンテンツとして提供される』アイドル個体」ではなく、それにもかかわらず実質的にその機能を果たすアイドルということになるわけです。idol アイドルとは偶像ですから、実体があり物理空間における素材があり、それは神像であれば金石木泥から人の手で作られた朽ちる形代であり、ヒトであればどこかで生まれ飲み食いし病み老いて死ぬものです。ヴァーチャルでないアイドルは文字通りの偶像です。しかし偶像ではなくただその機能を果たすヴァーチャルアイドルは朽ちることがありません。ウカ様がそうであるところのものの聖性はそういうところから来ているのではないでしょうか?生身の少年少女中年老年その他のヒトが演じるアイドルは大抵の結末としてファンや芸能事務所反社その他によって求められることを演じる傀儡とならざるを得ず、その苦痛から解放されるにはアイドルをやめるかヒトをやめるしかありません(肉体を破砕するか、心を捨てるか)が、ウカ様はウカ様が作るものなので、求められても自分が作りたいウカ様でなければ作らないし、求められなくても作りたければ作りたいウカ様を作るでしょう。ウカ様はどうしようもなくウカ様で自由なので。4分で眠くなって生放送やめたりとか!私たち剥製が推していたのはそういうウカ様だったのではないでしょうか!!!!???ウカ様が作るウカ様が「ウカ様は結婚しました」とおっしゃる時、そのウカ様もまたウカ様が作ったウカ様がなりたいウカ様なのですからなるほどアップデートされたとは思っても、毀たれる定めのヒトが演じる偶像が結婚したのとはわけが違うのです。ウカ様はウカ様自身によって常に新しく生成されて行く。よくVtuber が絵師や3Dデザイナーをお母さん・ママと呼びますが、ウカ様は自分で自分を産んだ(自動字幕で「ウカ様」がしょっちゅう「お母様」になってるのもあながち間違いではなかった!)わけですから、その過程ではもちろんご自分が作ったものを壊したり作り直したりすることもあるかもしれませんが「うんうん、それもまたウカ様だね」とでも申しましょうか、やはりどこを推しても(または部分的に推さなくても)私たちは100%ウカ様を推すことになってしまうのです。

いつだって全部100%届木ウカだからね。金太郎飴みたいにどこ切り取っても届木ウカだよ。だから自分の見やすいとこだけ見に来てくれても、それはいつだって100%届木ウカだからいいんだよ

配信追えなくても届木ウカのこと推して良いよ

こうして、朽ちざる非偶像というウカ様の聖性が私たちに100%の推しを許すことを思うと、『心がしんどい時に見る動画』の全肯定ウカ様がなんでああも心にクるのかもよく分かってくるような気がします。もしヒト偶像ごときが全肯定してくれたところで自分すら全肯定できない肉が皮をかぶっただけの物体が舌を動かし喉を震わせているに過ぎませんが、機能偶像の言うことならもしかしたら弱い私たちを受けとめて、私たちの苦しみを背負ってくれるのかもしれません。少なくともそう信じることができるのです。それと言うのも、ウカ様がただ偶像として存在する Sein ザイン ではなく、常にご自分を作り続ける生成 Werden ヴェルデンであるからで、ウカ様は成ることが在ることの前提になっていて壊れることがないのです。私たちは自分がこうありたいとか誰かにこうあってほしいとか様々な願望を持っていて、つい偶像に投影しては崇拝してしまいますが、ウカ様は実質偶像の機能を果たすことのできる非偶像なのですから、それを推す私たち剥製が自分を全肯定できる時とは、ウカ様がなりたいウカ様になっていく姿、その生成を推すことができる自分を自分で推している時なのかもしれません。


お読みいただきありがとうございました。明日はボヘミアの緑の草原さんによる投稿が予定されています。アドヴェントカレンダーも残り一週になりましたね。剥製の皆さん、明日も元気で一緒にウカ様を推しましょう。

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