煙草

6時半に目覚めた。アラーム無しで。
noteで繋がっている方と夢で出会って、京都の五条からふたりで歩いて北上し続けた。まったく顔を知らないのになぜか、私はその方だと認識していた。

恋は見上げるもの、愛はちょっと見下すもの。私はどちらも超えて、対等な愛を目指したいとふと思った。ほとんど不可能だろうけれど。

ちゃんとメイクをした。左目の端がすこし腫れて赤くなっていたので、右目の端に赤いアイシャドウをぬってバランスをとった。

今日も今日とて日差しが強かった。お昼に外出し、ぎおん石の喫茶室へ行った。
空いていたため、窓際の4人席を1人で占領させてもらった。他のお客さんたちの声をBGMにしながら、昨日買った日記本の続きを読んだ。頼んだのはアイスティーのミルク。

恋人の浮気未遂が自分のなかでずっと尾を引いていて、苦しくなった。一度でも疑惑が心を支配するとだめだ。
彼は誠意を持って話してくれたし、私も彼を責めずに赦した。それに、恋人だからといって気持ちを私だけに向けている状態のほうが異常なはずで、本来他人をずっとつなぎ止めておけることは無い。だからあのことは、まあいいや、それよりふたりで楽しく過ごそう、で済ませるのがいちばい良い。そういう楽観がありつつ、しかし浮気をされるという可能性や別れる可能性の輪郭が見えるようになって、以前の自分の心とは違うのだなと実感した。
大丈夫と大丈夫じゃないを、猛スピードで行き来する。

無印でカレーを買った。たしか売上4位の、海老のプラウンマサラ。異国料理が並べられているのは心底わくわくする。

家に戻ってとてもおいしいマサラカレーを平らげ、ベッドに横になるといつのまにか寝落ちしていた。暗闇の中で起きたのは21時だった。恋人から、やさしいラインがきていた。

部屋の角に洗濯物の影が映っているのが綺麗で、写真に収めようとしたがフラッシュが焚かれてしまい無粋になった。フラッシュをオフにして撮るとやっぱりいい感じ。
今日は日記を書く予定ではなかったので、日常を切り取るための頭で過ごさなかったのだけれど、この光景を残しておきたくなって記すことにした。

真っ暗な部屋で、ひとりで窓の外を眺めるのも居心地が良いと気づいた。こういうときにぴったりなのはSuUの音楽である。「機械人間」が流れた。もし私が煙草を吸う人だったならば、もっと浸れたに違いない。

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