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あの武尊選手も患っていた     『パニック症』という症状について

 6月11日(火)、何気なくTVのチャンネルをザッピングしていたら『ザ!世界仰天ニュース パニック症が分かる!K-1戦士武尊襲った死の恐怖と脱出の理由』という番組が始まった。僕は「えっ、武尊ってパニック障害持ってるんや…」って思いながらずっと画面に釘付けになっていた。
 身近な友人たちにしか話していないが、僕自身も『パニック症』を患っている一人なのです。おそらくこの病気の発症原因に明確ものは無いはずだが、僕自身の経験則で話すと間違いなく”ストレス”でした。当時、職場の部署変更に伴い嫌々ながら何とか無理矢理仕事を続けていたのだが、元々会社のお荷物だった僕はその後に最悪の部署に左遷された。まさに会社の吹き溜まりみたいなところだったが、与えられた場所で花を咲かそうと僕なりにごまかしながら働いていた。しかし元々会社がまるで北朝鮮の体制下のようなワンマン社長のブラック企業なうえ、就いた上司が”史上最低を越えた男”で毎日奴が帰るまで僕のライフワークである”飲みにいくこと”が出来なくなってしまいストレスが溜まり続けた…その為なのか夜に全く寝られなくなり自分自身の我慢の限界で退職することになったのでした…
 最初はただの体調不良だと思っていたが病院に行って検査を受けても全く異常なしで医者に言われたのは「精神科に行ってください」という言葉だった。今と違い当時は普通の人間が”精神科”を受診するのはハードルが高かった。僕自身も抵抗が有ってごまかしごまかし生きていたが、正に”このまま死んでしまうのではないか”という恐怖に支配され電車に全く乗れなくなってしまった。藁をもつかむ気持ちで精神科(今の心療内科)を受診し、薬を処方され以前よりはかなり症状はましになったものの、この病気の厄介なところは「またあの恐怖が訪れるのではないか」という考えが脳の中から消え去ることが無い事なのです!!今は薬を飲んでいるから大丈夫と思っても本当に症状が出ないのか?もっと強い薬を飲まないとこの恐怖を抑えられないのではないのか?等々完璧に治るという確たる”もの”が無いのです。
 現在は薬を飲み続けているしかなり恐怖を乗り越えることが出来るようになったので大丈夫なのですが、あんな強さの塊みたいな武尊選手も患っていた病気が世の中にあるということをみんなに心の隅にでも置いていてほしいからこの文を書きました。武尊選手は僕よりも症状も重くさらにうつ病にも同時に罹っていたのですからその苦痛とはいかなるものや!!本当にずっと泣きながら観ていました。(参考までに「夜明けのすべて」という映画もパニック症を扱っていて当事者目線で”あるある”と思いながら観ました)



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