こんなわかりやすい馬鹿映画って❛８０年代かよ！『ベイウォッチ』

　今作はシーズン11まで製作されたTVドラマの続編？的な映画。サンタモニカの海難救助に命を懸けるベイウォッチ（水難監視救助隊）のライフガード（救命隊員）たちの活躍を描いた馬鹿アクション物。昔アメリカの広い海岸と金髪美女とサーフィン等のマリンスポーツに憧れたおっさん向けのビールとポテチを手にソファで観る作品です（今や懐かしのカウチポテト）。物語は年一回のライフガード入隊テストに競泳のゴールドメダリストでありながら個人主義で団体メドレーの試合中飲み過ぎでゲロ吐きながら泳いだ札付きのザック・エフロンが奉仕作業の為やってくるところから始まります。当然ながらベイウォッチ副隊長の”ザ・ロック”とは馬が合いません。しかしながらそこに集う仲間たちとの友情や愛情を紡ぎながら成長していくというありがちな話です。勿論僕は「ハイスクール・ミュージカル」を観たことが無いのですがザック・エフロンは”ザ・ロック”に対抗するかのように今作ではムキムキに体を仕上げています。”ザ・ロック”は当然凄い体ですのでそういうのが好きな方は乗れるのでは…（女性もおっぱいがデカいモデルみたいな隊員ばかり）そしてこの平和なサンタモニカにインドを追われたプリヤンカー・チョープラー扮する麻薬密輸業者がやってきて”水難監視救助隊”と対決するというあらましです。まあみんなが想像したように物語が進んでいき隊員がアクション頑張るみたいな感じです。昨今題材が厳しい物語や難しい内容を孕んだ作品が多い中、ときにはこんな感じの”ゆるい”作品で頭を空っぽにして”あの頃”のアメリカに思いを馳せるのもいいのではないでしょうか。

　閑話休題、一応副隊長の”ザ・ロック”はTVシリーズの主役だったおっさんには懐かしい「ナイトライダー」のデビッド・ハッセルホフの弟子という設定で元プレイメイトのパメラ・アンダーソンと共にカメオ出演しています。