加賀 塔子

うつの人。JJG🐥 かりん所属。早稲田短歌会OG。

加賀 塔子

うつの人。JJG🐥 かりん所属。早稲田短歌会OG。

マガジン

  • 鬱病ワンスクロール

    うつ病の個人の日記です。

  • 短歌

    かりんに投稿した月詠などの短歌作品です。

最近の記事

4〜5月の振り返り

うつで休職中の個人の記録です。 今更ながら4〜5月の振り返りを。 4月はなかなか回復しない状態に「これだけ休んでいるのにどうして回復しないんだろう」とぐるぐる悩み、5月は回復に向けて色々動いてみた期間でした。 4月オンラインカウンセリングを受けた 詳しくはこちらの記事に。 毎月受けようと思っていたのに、まだ2回目を受けていないので8月中に受診しようと思います。 漢方薬を飲み始めた できたら詳しく別の記事に書きたいですが、4月末から漢方薬局処方の漢方薬を飲み始めました

    • かりん 2024年7月

         休職 語らねば進めぬことを語らずにけふも一日(ひとひ)を眠りに溶かす ぎんぎんと空間を刺す鉛筆の尖り万物を憎める朝に 鉛筆が紙擦る音も耐へがたく しかし脳のうちゆゑ追ひだせぬ音 働きし日々こそ夢に思はれてずつとずつと社会不適合 匙加減 言ふとき白き粉こぼす銀のスプーンが宙をひらめく  花筏底より見れば天井のおもたき春よ身体は澱み

      • かろやかな夏を買う【サンダル購入】

        こんにちは、関東の田舎に住む休職中の人間です。塔子と申します。 ALKAでサンダルを買った購入記です。ちらっと試着のことも書いています。 6/11、2回目の心理療法(これは別の記事で書きたい)を受けた後に新宿伊勢丹に行きました。 東京に行く際に事故で電車が1時間遅れてびっくりもしました。特急の意味がない笑。 当初は伊勢丹のマスターシューカウンセリングサービスの2回目を予約するつもりでしたが、予約ページに予約可能な日が1日もありませんでした。 なのでとりあえず伊勢丹に行け

        • オンラインカウンセリング1

          4/15(月)にオンラインでカウンセリングを受けました。 コトリーを利用しました。コトリーは2回目。 1回目はあまりカウンセラーの方と合わず、オンラインだしな……でその後は利用せず。 カウンセリングは大学の頃定期的に受けており、効果や重要性を感じていました。 地元に帰ってからも受けたいとは思っていたものの、なにぶん田舎なので最寄りのカウンセリングルームまで車で2〜3時間!遠い。 これまで2回ほど利用しましたが、やはり遠いので億劫になりがちでなかなか利用できていませんでした

        4〜5月の振り返り

        マガジン

        • 鬱病ワンスクロール
          7本
        • 短歌
          8本

        記事

          3月振り返り

          休職中のうつ病の人間の日記です。 久しぶりの更新となりました。 3月は多少の浮き沈みはあれど、比較的落ち着いていたように思います。 台湾無痕かっさとUpmind 下記の記事で知った台湾無痕かっさとUpmindを3月頭から使い始めました。  台湾かっさは暇な時に頭や肩をごりごりしていました。 使い始めて2日目(効果が早い)に、首を回しても痛くない!首が180°回る!とびっくりしました。 私はこれまで首が150°くらいまでしか回らず、ついでに痛みがあったのですが、それがな

          3月振り返り

          二月の体調

          2月に入った。病院に2回行った。 昨年11月12月と比べ、この1月2月は体調がかなり悪い。よくなるどころか悪化すらしている気がする。 昨年末は脳のワーキングメモリの低下(本やスマホを20分以上読んでると脳がショートする)と過眠があったものの、病院には1人で行けていた。 だが年明けからは病院に1人で行くことすら難しくなり、前回は家族に車で送ってもらった。送ってもらったにも関わらず、移動中はずっと寝ていて買い物などはできず、家に帰ってからもひとしきり寝た。 車を20〜30分以

          二月の体調

          一月振り返り 【鬱病ワンスクロール2】

          今年は年始から能登半島の地震や飛行機の火災、月末には漫画家の芦原妃名子さんの自殺など、ショッキングなニュースが多かった。一日も早い復興と平穏を祈っている。 三年日記一月の中頃から、日記をつけ始めた。きっかけはスタイリストのあきやあさみさんが講演会やnoteなどでたびたび「日記をつけましょう」と言っていたので。 あきやさんの三年日記はファッションの堆積のため、毎日の服装を記録するというもの。 私はほとんど家から出ないので、毎日ジェラピケと記録した。記録してみると、こんなに毎

          一月振り返り 【鬱病ワンスクロール2】

          鬱病ワンスクロール 1

          病院に行くので近況をまとめようと思う。 まず前回1/11よりラツーダが2錠から3錠に増えたためか、不安感を感じることはあまりなくなった。 今いちばん気になるのは目の焦点が合わなくなることだ。 車で30分以上運転する、慣れない場所に行くと症状が出やすいっぽい。 外出時にコンタクトをしているにも関わらず、視界がブレてよく見えなくなる時がある。そのためか、身体がふらついているような感覚もある。 立ったり歩いたりが難しい。仕方なく車に戻り、1時間ほど眠れば治るが、寝る以外の解決方

          鬱病ワンスクロール 1

          鬱病ワンスクロール 0

          寝てる。ずっと寝てる。一日15時間くらい寝てる。 強烈な不安感。理由のない焦燥。脳を破壊してほしい。思考を止めてほしい。 目眩のようで目眩ではない何か。目の焦点があっていないようで、コンタクトをしているのによく見えない。視界がブレる。身体がふらつく。でも目眩ではない。 希死念慮、思考力記憶力判断力の大幅低下、身体のあちこちが痺れたりピリピリする、指先がうまく動かなくて細かい作業ができない、ペンもあまり握れない。他にもいっぱいあったけど忘れた。 これが私の日常である。

          鬱病ワンスクロール 0

          かりん 2023年12月

          鉄塔 昇れば海の見える踊り場ひつそりと午前の庁舎の階にあり 学校と庁舎は似たりほの暗きタイルの廊下に足音響く グラウンド平らに均すずつとずつと嫌ひだつた学校、教師 感情を均す薬物しらじらと水平線に呑まるる船は 鉄塔はあまねく街に突き刺さり送電線が分かつ日没 月光のもとドアノブに手を置けば他人の家かもしれぬ疑ひ

          かりん 2023年12月

          かりん 2023.11月

          勤務風景 本日は青のしましまよく怒鳴る現場責任者の靴下は ボイラーの部品を包む新聞に刷られし歌壇の時評を読めり 二リットルボトルの群立この春の事務所に水を飲むのが流行る ブラインドの間より指をさしこみて「雨」と言ふ人 さざめきが来る  口論の電話は長しギリシャ人船長と課長の英語激しく  月の頬を装ふために薄紅のチークブラシのやうな合歓咲く

          かりん 2023.11月

          かりん 2019.12

          侵食  加賀塔子ふたとせの時間をかけて癒えし身にふいに水滴、今度は友が 病といふ沼にひとあし沈みゐる友のましろき足首おもふ 友が押しし扉はいかなる重さもつカウンセリングルームの扉 病む友も歌にするわれ見えぬやう歌稿を本に挟みて会ひぬ 噴水に落ちる雨粒死ぬるとは溶けあふ闇に加はることぞ 日に焼けてをらむか君は  卒論と歌書き過ごす会はぬひと月

          かりん 2019.12

          かりん 2019.05

          無題 加賀塔子水面を蹴り飛び立つてゆく鳥のつよさできみの背を押せたら 大いなる天よりフォークあらはれて三角柱の角突き崩す 身体といふ筒ふるはせぬひとを恋ふるさびしさに鳴るしろがねのおと 樟のにほふ夜かな先を行くくらきあなたも肉をもつこと 地に立てる向日葵ゆらり全霊をかたむけひたにあなたは歌ふ 歌といふかなしき器夜半ふいに目覚めて月に器をかざす

          かりん 2019.05

          かりん 2019.04 掲載作品

          星めぐり 加賀塔子病だれにいまだ半身あづけつつねこじやらしなど欲してをりぬ さりさりと葉擦れの音が降るやうなあなたの言葉 まぶたを閉じる 惑星のほろびのさまを目に宿し銀河の獅子は西に沈みぬ 樹のやうに息するひとと気づく夕あひだに林檎ひとつを置きて 太陽に全き裸身さらすことなき一生(ひとよ)とはつまらぬものよ

          かりん 2019.04 掲載作品

          かりん 2019.02 掲載作品

          無題 加賀塔子漁り火の灯らぬ港海底のやうなホテルの部屋に眠りぬ わが背割れやがて枝もち樹が生えむ思考するたび木化する骨 きつとわたしこの人を好きになるいつか 伸ばされた手の産毛がひかる 抱きしめるといふよりしがみつくやうな 溺れないやう雨音を蹴る まはりくる玉子の寿司の黄はけばくこの沈黙も流れてほしき 冬窓に化粧したる頰あてたれば窓は汚れぬしろく濁りて

          かりん 2019.02 掲載作品

          かりん 2019.9 掲載作品

          やがて生活となる  加賀塔子 土に沁みゆく秋の雨しんしんとあなたの声はわたしを濡らす 煮ることと狩りは似てをり追ひ詰めて追ひ詰められしものの本質 かんがへたきときは煮るなり鍋の前こころゆくまで立ち続けをり わたくしを煮詰めてゆけば何が残り何が消えるか小鉢を洗ふ 掃除機をかけるあなたの背に落ちるまつすぐな光秋のさなかに ふたりでひとつのものを減らしてゆくことの秋のひかりに立つ歯磨き粉

          かりん 2019.9 掲載作品