Photo by ykatsu かりん 2019.02 掲載作品 2 加賀 塔子 2021年9月10日 02:41 無題 加賀塔子漁り火の灯らぬ港海底のやうなホテルの部屋に眠りぬわが背割れやがて枝もち樹が生えむ思考するたび木化する骨きつとわたしこの人を好きになるいつか 伸ばされた手の産毛がひかる抱きしめるといふよりしがみつくやうな 溺れないやう雨音を蹴るまはりくる玉子の寿司の黄はけばくこの沈黙も流れてほしき冬窓に化粧したる頰あてたれば窓は汚れぬしろく濁りて ダウンロード copy #短歌 #現代短歌 #月詠 2 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート