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【読書記録】麒麟児

冲方 丁 著

--あらすじ----
1868年3月、絶体絶命の江戸にて。
崩壊寸前の幕軍を統率する勝海舟は、
戦を終わらせようと策と和議を求め、
駆けずり回る。
対するは、幕府にとどめを刺すべく5万の官軍を率いる西郷隆盛。
日本の未来を賭け、
命も名誉も惜しまない2人の麒麟児による交渉が始まる...。
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主人公は勝海舟。
江戸の無血開城を実現させた人。
そして、その交渉相手は官軍・西郷隆盛。

この2人それぞれの交渉術が素晴らしい。
気づいた時には、夢中になって読んでいた。

勝海舟の生まれつき
運や上司に恵まれることなく、
努力と実力だけで
道を切り開いてきた働き方には、
学ぶべきところが沢山あるように感じた。

勝と西郷は
敵同士でも互いに信頼し合い、
日本の明るい未来を願って
命をかけた。
その歴史が確かにあったとすれば、
私もしっかり生きなければと強く思う。

勝が西郷へ宛てた留魂の碑は
実在しており、
現在の東京・洗足池公園内にあるそう。
勝海舟のお墓も同じ場所に。
今度、手を合わせてこようと思う。

名言が至るところに散りばめられた一冊。


おしまい。

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