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変わってしまったイメージ。【特別なモノはありますか?】vol.3

特別なモノはありますか? _________
この一言から紡がれる、泥臭さ、拘り、愛。
あの人の特別はなんだろう?
あの子の特別を少しだけ覗いてみたい。
目には見えない特別も、あるかもしれない。
同世代の特別をクリアに、そして濃厚に伝えます。

今回は、過去の経験から「自分」を確立させた
かのくんに、インタビュー。



“特別なモノ”

超静かで、めちゃくちゃクール。かのくんのイメージは、ざっくり言うとこんな感じ。だった。インタビューをお願いするためにDMでやり取りしているときも、そのイメージは変わらず。
「思ってたのと違うんだけど!?」
会うとわかる。彼は、喋る!それもめちゃくちゃに、話してくれる!私がバリバリ質問しなきゃな!と思っていたけど、その必要はありませんでした。

そして、かのくんの特別なモノはサッカー


 

“サッカーは”

かのくんにとって、一緒に生きてきた特別なモノ。今では生活の一部になっていて、厳しい練習も楽しんでいる。4つ年上のお兄ちゃんも、サッカーをしていたそう。幼稚園の頃から、サッカーのスクールに通っていて、小学1年生でお兄ちゃんと同じクラブチームに加入した。

「やる気ないなら出てけ」「お前はもういい」
この言葉を掛けられたとき、かのくんはまだ、小学生だった。監督から、厳しい言葉をかけられることは珍しくなかった。
中学校からは、部活ではなくクラブチームに加入したため、初対面メンバーとのサッカーがはじまった。中学1年生では、キャプテンを務めるものの、膝をケガして、1年間サッカーができなかった。車いす、松葉づえ生活で、自分にできることをやった。それでも、サッカーをやめることはなかった。
この頃、初対面の人との連携と自身のケガが重なり、今まで以上に、メンバーに率先して話しかけていたという。鼓舞してくれるチームメイト、監督との出会い。インタビュー開始直後から感じていたかのくんの核みたいなもの。それは恐らくメンタルの強さだ。思いやり、人に対してまっすぐなところ、サッカー無くしてこの人間性は、得られなかったかもしれないと、本人も話している。

坊主3回!連帯責任!!
高校生になると、自分たちでチームを確立させていく。
一番初めに坊主にするのがルール。白T、白ソックス、全身白で練習の日々。上下関係の厳しい環境。先輩後半関係なく、実力で勝負に挑んだ。
1学年40人ほどの大きな組織のなか、やめていく人も居たという。かのくんの学年は特別仲が良かった。だからこそ、やめていく人に対して、周りから、「逃げた」と思われるのだけは絶対に嫌だった。メンバーの意見を尊重することは、とてもたいせつにしていて、今では、やめていったメンバーとも仲が良く、かのくんの試合を見に来てくれることもあるという。
ヒトからパワーを貰いながら、自分を高めることを惜しまない。監督の考えに納得できないときもあった。チームの考えを優先したいと考えていたが、監督の話に耳をかたむけて、やってみることにも当然価値はあった。
高校最後の試合。かのくんは最後に、ゴールをきめた。
サッカーを続けるにあたって、家族の存在は、必要不可欠だったという。リハビリ、練習。嫌な顔ひとつせずに自分と向き合ってくれた家族に対しては、常々感謝を述べるようにしているという。




“「やめたいと思ったことは?」”

「ないかな。ケガしたときはくじけそうになったけど(笑)」
なんだそのメンタルは!(もちろん褒めてます。)わたしは練習風景思い浮かべただけでベソかきそうだった。
サッカーをずっと続けてきたかのくんにとって、大変という言葉でまとめるには失礼なくらい、大変なことをたくさん乗り越えたかのくん。メンタルがお豆腐ってよく耳にするけど、彼はメンタルがもう、水晶くらいカッチカチです。水晶って、ほら、とてつもなく硬いじゃないですか。そりゃあ、彼にもめげるときはあるんだろうけど。
とにかく、サッカーと向き合う彼の熱量は、ハンパじゃない。そしていい意味でその熱量を感じさせないくらい、他にも熱を注げるものがたくさんある。ファッションとか、インテリアとか。コロナ禍で自粛生活のときには、自分の部屋を和室からフローリングにリノベーションするなど…何にでも全力。知れば知るほど、噛めば噛むほど、味が出る男です。

ゴールを決めたかのくん!


“初めて話す人”

かのくんのすごいのは、会話力だと思う。
もともと大学の友人だけれど、ちゃんと話すのは今回が初めて。かのくんが超しゃべる人とは知らずに「今日はわたしがめっちゃ質問しないとだな!」と、インタビュー直前までガチガチに緊張していた。しかし。実際に私が質問したのはたったの3.4回。かのくんは、自分の話もたくさんしたいし、いろんな話を聞くのも好きなタイプ。加えてメンタルが水晶で、会話が途切れない。
見習いたい。私はどちらかというとメンタルお豆腐寄りだ(と、自分では思っている)し、会話が続けられないタイプだから。

インタビュー中、かのくんは本当にずっと、私の目を見て話をしてくれた。しっかり目を見て会話ができる人に、魅力を感じない人なんているのだろうか。いないだろうな。ヒトからパワーを貰ってきたかのくんだからこそ、今はだれかにパワーを与える側になっていると思った。

私の中でかのくんのイメージは、まるで変わってしまった。
めちゃくちゃいい意味で。






話したことがないひとを、
固定観念で嫌っていることはないだろうか。
SNS投稿の雰囲気で、性格まで決めつけていないだろうか。
わたしにも思い当たる節はある。
だけど、だれかと自分を比べる必要はない。
自分の価値を決めるのは自分。
話したことがないのなら、話してみるといい。
SNS投稿に不快になるのなら、見なきゃいい。
自分の環境を自分で整えることも、
努力の一つだと思う。と、
かのくんから教えてもらいました。




かのくんのInstagram

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