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始まりの夢

あなたが持っている記憶の中で、一番古い記憶は何ですか?
幼児の頃?まだ歩けない赤ちゃんの頃?それとも胎内の記憶?

私の場合は、3歳くらいの頃から見ていた夢の記憶。

木漏れ日の森

そこは、木漏れ日がキラキラとしたとても静かな森の中で、

3人くらいの白い服を着た少女達が、じゃれ合いながら、笑顔でどこかへ向かっています。

その少女たちは、皆、肌が白く、髪は木漏れ日が反射してキラキラ輝いていて、草花でできた髪飾りがゆれています。

「小さなかご」

その少女達は皆、肩から斜め掛けにした「小さなかご」みたいものを下げていました。

その「小さなかご」は『虫かご』のような形をしていました。

あ、この少女たちは、虫取りを楽しんでいるのかな?

私は、その少女達を脇から眺めている視点になったり、その少女達の一人になったり、不思議な立ち位置でした。

それから、その少女たちは、森のある所へ来ると歩みを止め、切り株のような場所に腰を下ろし、笑顔でおしゃべりを始めました。

おしゃべりの内容は、よくわからなかったのですが、

ある瞬間、その虫かごは、一人に一つずつ与えられているものだという事が分かりました。

少女たちはおしゃべりをしながら、時折、自分の虫かごの隙間から中を覗いています。

私は虫かごの中にきれいな蝶々でも入っているかと思い、ワクワクして中を覗くと、そこには、、、

銀河系の様に、真っ暗な宇宙の中にたくさんの星がありました。

天使さんなんだ!

私は、ビックリする反面、瞬時に納得していました。

一人に一つずつ、宇宙を持っているんだ。この少女たちは、天使さんなんだ!

その夢は、その後も何度も何度も見ることになりましたが、幼稚園の頃にはすっかり見なくなってしましました。

でも、繰り返し見ていた夢を今でも鮮明に覚えています。

宇宙って?

銀河系を知ることになるのは、もっと後のことになるのですが、

成長してからも、時折その夢に思いを馳せています。

もしかすると、天使さんたちは割り当てられた宇宙を管理していたのかしら?

宇宙はひとつじゃなくて、たくさんあるのかしら?

それとも、宇宙はひとつだけど、いろんな次元別に天使さんの虫かごに入っているのかしら?

虫かごの中の中にある宇宙で、私たちは右往左往して生きているんだな。
とっても小さな存在。だからこそ、存在自体が奇跡なのかも、、、

年を重ねるごとに、いろんな想いが交差します。

それにしても、あの森は、一体どこだったのでしょうか?

懐かしい始まりの場所。暖かな木漏れ日の素敵な森。

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