漫画の感想 - サイクリーマン 第一巻

部活や競技で勝ち進む物語はさんざん見てきたので、こういうマンガを求めていた。

題名や表紙で分かるように、忙しい勤め人が週末に自転車を楽しむ物語。「のりりん」や「ろんぐらいだぁす!」寄りの世界観。

自分の足で遠くまで自転車を走らせ風景や食事を愉しむ、自転車の根源的な魅力。それを作者の絵柄と、登場人物が醸し出す、ゆったりのんびりした雰囲気で以て表している。

荒川サイクリングロードや大垂水峠など、関東のロードバイク乗りにはお馴染みの場所が登場するのも嬉しい。行ったことのある場所なら「そうそう」と大いに頷き、行ったことのない場所は「良さそう、行ってみようかな」と意欲が湧いてくる。

ロードバイクという速く走ることができる自転車は、遠くに行ける自転車だということを再認識する。

できることなら、あまり競技や勝負をすることなく、このままの雰囲気と世界観で物語が進むことを願う。

[サイクリーマン - モーニング公式サイト]
https://morning.kodansha.co.jp/c/cyclyman.html

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