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北欧視察レポート#02 湖の可能性編

6/21/2019 – 6/30-2019
Denmark – Copenhagen / Roskilde
Finland – Helsinki / Mikkeli / Tampere

6月下旬、quodチームで海外視察へ。国内で湖畔リゾートのプロジェクト をしていることもあり湖畔を中心に豊かな生活が定着している、北欧2カ国を訪れました。

第二回は、「レイクリゾート・湖視察」についてメモしていきます。

湖のある生活
第一回レポートでは、HYGGEの豊かさについて感じたことをご紹介しました。

私たちの体感ベースはありますが、そこには湖との繋がりが重要な役割を果たしていたように思います。
現地で感じた独特のゆったりした時間・穏やかさ・安心感は、北欧としての特徴もありつつ、湖の自然環境が大きく影響していると感じました。

北欧では、至るところで湖に出会い、高い確率で人々が遊んでいる姿を目にしました。湖に入って“湖水浴”をしていたり、湖畔で人が寝転んでいたり。
日本では、海や川で遊ぶことはあっても、「湖で遊ぶ」ってなんとなく馴染みがないような・・北欧に比べて、湖との距離が遠いような気がします。

北欧で見かけた、湖で遊ぶ人々
・湖水浴
・湖のほとりで水着でタンニング
・バレー、バドミントン
・サウナ後の水風呂
・自前のボートでデート
・ボートでコーヒー
・桟橋で昼寝
・釣り
・SUP

こうして見ると、ビーチのような活用がほとんどでした。日本で、海で行なっているアクティビティはそのまま湖でも楽しめるのではないかというほど。

ではなぜ、日本では「湖で遊ぶ」ことがいまいち定着しないのだろう・・
色々ルール的な側面もあるようですが、一つ、「桟橋」の存在が大きいのではないか、と私たちは考えました。

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↑ヘルシンキ近郊の公共サウナ。桟橋で囲われたエリアだけ浅瀬になっていて、子供も入れるようになっている。

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↑桟橋でBBQをしてみたり。

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↑釣り。湖を独り占めしているような特別感に浸れる。

こんな風に、桟橋があるだけで湖と共にできることが一気に広がり、距離もグッと縮まるような印象です。

実際、フィンランドでは湖を通ると必ずと言っていいほど桟橋が設置されていました。施設に併設された大きなデッキのようなものから、民家も何もないところにポツリと現れるものまでさまざま。Mikkeliという郊外エリアでは、週末になると、湖に向かっていく車の約8〜9割が後ろにマイボートを牽引していて、若者グループやカップルの姿も多くありました。「週末、海行こうよ! 」みたいな感覚で、湖を楽しんでいるのではないでしょうか。

湖の可能性を考察

今回の視察を経て、私たちは帰国後、水に関連する自然をざっくりと分類してみました。(※飽くまで体感値です)

図1

図2

水面ギリギリまで森林が続いていたり、水面を超えた対岸にまた森が広がっていたり、緑と水との距離感が、湖は“ちょうど良い”のではないか?という考えに至りました。
また、独特な穏やかさと開放感の同居は、水の動きにも関係していそう。

今回北欧視察をしたことで、「湖の可能性」という視点を得ることができたので湖の価値については、これからより深掘っていきたいと思います。

次回は、最近日本でもブームな「サウナ」についてレポートしていきます。

ライター:柴田菜々


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