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藤田コレクションとお茶会

この週末、茶道雑誌や茶の湯に関する本を出版している淡交社さんが企画のお茶会に参加すべく、大阪へ行ってきました。

淡交社さんはいつも魅力的なお茶会を行われているのですが、今回は、5年の改修工事を経て4月にリューアルオープンした藤田美術館の名品を直接拝見できること、また藤田美術館の館長・藤田清さんが席主に入られるとこのことで、先生と参加してきました。

お茶会の前に、まずは今年リニューアルしたばかりの藤田美術館へ。

正面玄関

写真では分かりにくいのですが、純白の建物にガラス張りの建物。外観はとてもモダンな感じ。

受付を済ませてから目についたのは…
まさかのオープンキッチン。

ガラス張りでモダンな感じ


美術館の中にキッチンなんて、斬新です。

キッチンに炉が

コンロには鉄釜が置かれ、おだんごが焼かれているではないですか。そしてスタッフの方達がお茶をシャカシャカ点てています。さて美術鑑賞…の前に、私たちもひと休み。

オープンキッチンにはカウンターがついていて、メニューには抹茶と煎茶、番茶があり、目の前でお茶を点てたり淹れたりしてくださいます。

お煎茶をチョイス


今回は煎茶をオーダーしました。
お茶の淹れ方や温度にもコツがあるようです。まずはお湯で茶碗を温め、そのお湯を使ってお茶をいれていました。

その間、横のキッチンではサービスのおだんごがじゅうじゅう焼かれています。
みたらし団子に、だんご。
あんこはこの美術館で炊いたようです。

お煎茶¥500  お菓子付


抹茶の場合はお菓子を先にいただくのですが、煎茶の場合はお茶を先にいただくのだそう。

緑茶は心地よい苦味に柔らかい風味で、乾いた体を潤してくれました。

天井が高くガラス張りのこの空間は、不思議と居心地が良かったです。

腹ごしらえをした後、美術鑑賞へ。

美術館自体はそれほど大きくなく、複数の展示スペースにはそれぞれテーマに沿った収集品が展示されていました。

お茶碗や香合といった茶道具や仏教の美術品が展示されており、中には国宝や重要文化財に指定されている作品もありました。

館内は暗めですが、展示品がとてもよく映りました。

竹もまだ若い
光雲庵


庭には新しい茶室がありました。赤く紅葉したもみじと、まだまだ若い竹が茶室を囲っていました。

その後、茶会が催される大阪美術倶楽部へ。

お茶会の様子は撮影ができませんでしたが、炭道具、濃茶石と続き薄茶のお道具はどれも年代ものの素晴らしいものばかりでした。

そのうちのいくつかは、これまで美術館で展示されものも…

花より団子、ではありませんが、
お茶席に続き お待ちかねの点心席

茶会の間、茶席からもこの子のよい香りが…

大阪の高麗吉兆のお料理です。
点心というと少し豪華なお弁当のイメージしかありませんでしたが、さすが吉兆さん、ご飯や煮物は温かく、いずれも大変美味しくいただきました…!

この後、急足で京都に向かいます。
続く

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