見出し画像

伏見稲荷大社とお茶

こんばんは。
冬の京都滞在記の続きを書きます。

この京都滞在では、1日目のお茶会参加に続き、2日目は伏見稲荷大社へ行ってきました。

この日は真っ赤な鳥居がひしめきあう様子を一目見てくること、また、
伏見稲荷大社にも茶室があるということで、そちらも要注目。

ちょっと長いですが、写真を多めに添えています。よろしかったらお付き合いください。

京都駅から市営バスに乗り換え、南下します。
(またも終始熟睡につき、記憶・記録なし…)

京阪本線伏見稲荷駅から伏見稲荷大社までの道沿いには、お土産屋や飲食店が並んでいます。
外国人の観光客をたくさんみかけました。

途中、焼き栗の実演販売を発見。

粒がふっくら大きい

丹波名物の大きな栗。

熱々の栗をほおばりながら神社に向かいます。

焼き栗ではなく「焼きポン」というらしい


お土産屋には八つ橋、生八つ橋といった定番お土産のほか、様々なサイズの鳥居のオブジェが並んでいたのが特徴的でした。

小さな鳥居がたくさん


伏見稲荷大社に近づくにつれ、人口密度が高くなっていきます。
道沿いには屋台がひしめき合っています。

珍しい屋台もありました

昔、地元のお祭りでも出ていた大判焼きやたこ焼き、りんご飴の屋台のほか、おにぎり、ごんだ焼きなどの変わり種ものも並んでいて、活気がありました。
食べ歩きをする多くのお客さんで賑わっていて、前に進むのもやっとのところ。まるでコロナなんてなかったかのよう。

周りのペースでゆっくり歩いて、伏見稲荷大社に着きました。

この辺りには、前々日の雪の気配はもはやありません。

日本語を話す人は少数でした

鳥居の先にある立派な楼門は、豊臣秀吉が造営したもののようです。

境内の地図を見てみたら、少し離れたところに「お茶屋」があるとのことで、地図なりに行ってみることに。

重要文化財なんだ

指定名勝 伏見稲荷大社 松の下屋ここは、かつて伏見稲荷大社の参道沿いに立ち並んでいた社家のうち、松本家の宅地後に当たる。明治維新後には民間所有となった。 大正6(1917)年に料亭の開設を目指して建てられた「松の下屋」は、良質な材を用い、意匠・技術の両面において優れている。表門の東側には、江戸前期の「御茶屋(重要文化財)」が建つ。結果的に料亭は開設されず、大正15(1926)年には伏見稲荷大社の敷地と統合された

 門の前の案内板より

楼門からほんの少し離れたところですが、ひっそりと落ち着いた雰囲気。
稲荷大社の喧騒に比べると、この辺りはとても静か。

塀に沿って、敷地の周りを散策しました。 

年季の入った塀。その先には立派な松が

塀の内には松の下茶屋、御茶屋、外からは見えません。

通りすがりのマダム曰く、数年前までは時々茶会の催しが開かれていたけれど、しばらく改装工事が行われているとのこと。

立派。
だいぶ目の詰まったよい木材が使われていることが私でもわかります。

一旦北の門に戻り、さらにら東へ。

雪解けの瞬間

門の北西を進んだところから、お庭が少し見えました。

庭園と茶室

雪以外にも枯れ葉が積もっていますが、これも風情というものなのか。

松の下屋に続く門。北側には雪が残っている
 なんじゃもんじゃの木と井戸の跡(多分)


本殿を経て、今度は千本鳥居をくぐってこよう。

屋根が立派

立派な本殿。こちらも重要文化財。

本殿から少し奥に進むと、鮮やかな朱の鳥居が続いています。

多くの人が吸い込まれるように鳥居の下へくぐっていきます。私たちもチャレンジ。

千本チャレンジ
※ここがスタートではありません

お茶の先生も私も、「目の前に 山があったら とりあえず 登ってみよう ほととぎす(違)」と思うタイプなので、千本鳥居をくぐりに。

標高が上がるにつれて雪の名残が


時の名残も

実はこの時はまだ、とっくに千本鳥居よりもずっと奥まで歩いていることを知りませんでした。

「いったいどこまで続くんだろう」

空気もひんやり
鳥居は続くよ どこまでも

しばらく歩くと、「白旗構」と書かれた社に遭遇。
白い旗には源義経港と書かれています。

白い旗と紅い旗


熊鷹社に近づいてきました。
比較的大きな神社です。
ろうそくがたくさん献上されていて、神秘的な感じがしました。

熊鷹社

熊鷹社の向かいにある餅菓子屋、竹屋さんで休憩。
理由はただひとつ、お店の張り紙に「頂上まであと40分」と書いてあったからです。

「うっまだ歩くの・・・・・とりあえず休憩!」


ぜんざいとお抹茶を注文しました。
ここではお餅屋さんだけあって、餅の味を選べます。

身に染みる味 良心的な価格

お餅が柔らかく、あんこの甘さと暖かさが身に染みました。
お抹茶は苦味が薄めでたっぷり。
さすがお抹茶、癒されました。

80歳近くになる先生も少しお疲れモードでしたが、隣の席に座っていた紳士の御歳が90と聞き、私たちはまだまだ、とお互いを振るい立たせました(笑)

私たちに「あきらめる」という発想はありません。
(そもそも山に登ることになるとも思ってもいませんでしたが‥‥‥)
ここまできたら、頂上へGO!

ここが最後の休憩所だと勝手に思っていたのですが、この先も休み処は各所にありました。

雪が残っている

四ツ辻という、稲荷山の4つの道が交差するポイントにたどり着きました。
ここにきて一気に見晴らしがよくなりました。

「あれっ気づけばこんなところまで・・・・・・」

大阪方面のパノラマ

鳥居はまだまだ続きます。

人影はもはやまばら


狛犬もちらほら

鳥居は続きますが、周りの景色がふもとと全然違うことがお分かりでしょうか。

ここまでくると人影は薄く

ぜんざいを食べてから1時間以上をかけて登ります。
いつも元気な先生の足取りが重くなってきました。

「ゆっくり休みながら登りましょう」

そんな時、上から降りてきたおじさまが私たちに声をかけてくれました。

「安心してください。頂上まであと1分もありませんよ」

その声に私たちはどれだけ支えられたでしょう。
その時のおじさまの声が忘れられません。

ほんの少し登ったところで、視界が一気に開けてきました。


とうとう稲荷山頂上に到着しました!

あれってっぺんは快晴(神々しい)


ともしび


頂上で感慨に浸った後は、2人とも黙ってひたすら下山に集中しました。

うさぎのような飛躍っぷり


おまけ 猫さま

いわゆる「お山めぐり」を果たしました。

伏見稲荷大社は有名ですが、こんなに広く、山がちだとは思っておらず、意外な体験ができました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?