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初釜よりも花びら餅

こんばんは。

この連休は、お茶中心のばたばたした連休になりそうです。
そう、明日は初釜で、今日ははその準備へ。

裏千家の先生のもとでお茶を学んでいる私にとって、初釜といえば何よりもまず、花びら餅。
和菓子屋を見かけると、ついつい中に入って「花びら餅はありますか」と聞いてしまいます。

今年も初釜が待ちきれず、年明け早々に和菓子屋へ足を運んでしまいました。
そして自分の分と家族の分の花びら餅を買いました。

家に帰り、さっそく両親に声をかけました。
「お茶にしようよ。今日はお抹茶を点てるね」

でも2人とも、年末の大掃除の疲れもあるのか反応が鈍く、おせちやらお雑煮やらでお腹が全然減らないから、またあとで・・・
と、やんわりと断られてしまいました。
結局その日は自分以外、誰も花びら餅を口にすることはありませんでした。


花びら餅は、その日に食べるのがおいしいのに。
それをわかってくれないことに、もやもや。

せっかくわざわざお菓子屋さんまで行ったのに、
誰も反応すらしてくれないことに、もやもや・・・。

花びら餅といえば、去年も同じようにもやもやすることがありました。

夏に亡くなった祖母の家に訪問した時も、花びら餅を選んでお土産に持っていきました。
おばあちゃん、これならきっと喜んでくれだろうな。

しかしこの時すでに、孫の私のことすらよく分かっていない状態でした。
一応は食べてくれたけれど、私が待っていた笑顔を向けてくれることはありませんでした。

ギブというものは、いくら良かれと思って差し出そうと、
相手にとっては迷惑だったりすることもあります。
ましてや、ギブに見返りを求めてしまったら、自分も相手も不幸せになってしまうかもしれません。

花びら餅は、そんな当たり前のことを私に教えてくれたのかもしれません。
ありがたや。

それでも初釜は今からとても楽しみです。
とにかく明日の朝は、早起きせねば・・・。

▼去年も花びら餅について書きました

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