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利休百首その10 点前こそ薄茶にあれと 聞くものを
こんにちは。
今日も「利休百首」のつづきを。
「利休百首」は茶の湯の作法や礼儀を100の和歌の形式でまとめられており、茶の湯の実践者だけでなく、初心者にも参考になるものです。
この利休百首を今、ひとつひとつ読み返していて、このnoteには感想や、この歌にまつわるエピソードを残しています。よかったらお付き合いください。
点前こそ薄茶にあれと聞くものを
粗相になせし人はあやまり
お点前の基本は薄茶にある。基礎を軽く見るような人に上達はない。
何事も基本が大切であることを説いた歌です。
お茶のお点前には、季節や使う道具、棚の有無、濃茶と薄茶などによって何十通りもの方法があります。
段階を踏むにつれ、複雑度が増すように感じます。しかし実際は、これまで学んできたお点前の組み合わせであることがとても多くなります。
真の行台子や大円の草といった奥のお点前は、確かに手順がとても多くて覚え切れそうにありません。
しかしこれらは四家伝のお点前をちゃんと理解していれば、それほど難しくはないはずだと私の常々はおっしゃいます(行うは難し……)。
そして四家伝のお点前だって、運びの点前ができてこそ。
こう考えると、ものごとの基本はどんな時でも役にたつもの。普段はついつい簡単に見てしまいますが、どんなお点前であっても今この時を大切に、心を込めて行いたいものです(これもまた難しい)。
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