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東京出身の私が出会った喜界島の日常②

鹿児島の離島・喜界島に移住して丸3年。
縁もゆかりも無いこの島に来てからの日々は東京では味わえないことがたくさんつまっています。
紹介したいことがまだまだたくさんありますので、第二弾のご紹介です。



同じ年に生まれたらみんな同級生!?

皆さんは「同級生」と聞くと何を、そして誰を思い浮かべますか?

同級生とは
①同じ学級の生徒・学生。
②同じ学年の生徒・学生。

デジタル大辞泉

私が思い浮かべる同級生は一緒に机を並べて勉強をしたり、泣きながら練習した部活の仲間たち。つまり同じ地域に暮らし、同じ学校に通った友達たちです。

島に来て最初の頃、出会う人、出会う人に
「何年生まれ?」と聞かれ
「まただ・・・。」となりました。

「1985年です。」と答えると、
「違うよ、昭和何年?」
「昭和60年の早生まれです。」
「じゃあ59年生だね。◯◯とか◯◯と同窓だね。」
と、こういう会話がお決まり。

まず、同窓って何!?と聞けずにいましたが、要するに「同い年」ということ。
学校が一緒とか、出身がどことか、そんなのは関係なく、同じ年に生まれてさえいれば、島では「同窓」。
これってとても素敵なことだなと思いました。

島の暮らしは出会いと別れが内地の人たちより多く訪れる気がします。
先生たちや警察の方、自衛隊の方、県の職員の方。そして子どもたちはほぼ全員一度は島を出ていくもの。
その繰り返しの中で、同い年の存在というのはいるだけで心強く、支えになる文中で「同窓」の絆が深まっていったんではないかなと思います。
私の地元では中学から私立に行く子も多く、小学校卒業以来会うことも、どうしているのかもわからない子が何人もいます。
中学の同級生も連絡を取っている人はほとんどいないのが現状。
それを考えると、島の同窓の繋がりは昔から今までずっと続いていて、これからも続く。そして新しい人をいつでもウェルカムでむかえてくれる。これはすごいことなんだと、外から来た人は思うけど島の人には当たり前。この凄さが島の人にはなかなか伝わらないものです。

同窓の女子会に呼んでもらい、そこでたくさんの友達ができました。
島出身ではなくお嫁さんで島に来る子もたくさんいることも知りました。
そこでの出会いの中で、今ではかけがえのない存在の友ができました。
この年になって友達ができるなんで思ってもなかった!!
集まりに呼んでもらって、友達ができると、島暮らしが一気に広がりを見せました。

はじめての同窓女子会の2次会で雰囲気のあるスナックへ。


島ならではの食べものたち。

郷土料理は旅行の時に調べて食べたりするのですが、もっとディープな部分(前回ご紹介させて頂いたヤギ刺しやヤギレバーなど。)がたくさんありました。

①たまごおにぎり
おにぎりを薄焼き卵で包んだものです。これが本当に美味しい!!
おにぎりの具が入っているものもあるんですが、シンプルな塩むずびでも抜群に美味しいです。ポイントは薄焼き卵にも塩が入っていること。
皆さんお家でも作る、とても身近なものです。

島のおにぎりは俵型が多い。
たまごおにぎりはスーパーでも定番。


②鶏飯
奄美大島の郷土料理で、おもてなし料理でもある鶏飯。
お店で食べるものと思っていましたが、各家庭でも食べるそうです。
鶏ガラがスーパーで手に入りやすいものありますが、鶏モモ肉を使って作るという方も。
中には自分で鶏を潰して作るという同窓もいます。

鶏ガラとモモ肉
ねぎネギ、椎茸、生姜と煮込む。
島の料理を学ぶ会に参加。
鶏飯とパパイヤサラダの会でした。


③パパイヤ
庭や道、そこら中に生えているパパイヤ。
黄色の果物と思っていましたが、島では青いものを食べます。
お漬物が定番。にんにく、醤油とつけたものなど各家庭のレシピがあるようです。千切りにしてサラダにするものとても美味しいです。

パパイヤサラダ
パパイヤの木


④ムッチー
ムッチーとはお餅のこと。皆さんお餅が大好きで、手作りのお餅をよく頂きます。
定番はよもぎムッチー。
最初言葉だけ聞いたら、「???」でした。
よもぎ餅は今まで見たことないくらい色が濃くて、最初は口に入れるのが怖かったのですが、よもぎがしっかりと練り込まれていて、風味が強くとても美味しい!!手作りらしさがたまらない、島の美味しいおやつです。

はったい粉というものを初めて知りました。


⑤春雨シームン
鶏でとったスープに春雨、錦糸卵、割いた鶏肉、しいたけなどを入れたお祝いの席にはかかせないもの。鶏飯のご飯が春雨になったようなイメージです。お祝いの席の料理なので普通に生活しているとなかなか食べることができないのですが、お誕生日や会社の記念の会、お店の周年の日などに呼んで頂くことがあり数回食べることができました。
移住者目線でいうと、これはお祝いだけじゃなくて、もっと普通に食べることができたら、観光客の方は喜ぶだろうし、都会の人にも絶対に喜んでもらえる味!!
それを島の人にいうと、「えー?!」「そうなの!?」と言われます。

春雨シームン


まだまだ島でしか味わえないものがありますので、また改めてご紹介させて頂きます。
最後まで見て下さり、ありがとうございました。


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