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神経発達症(発達障害)息子の母になる〜母達の病気⑩
◯初めての葬儀◯
義母危篤の電話があったときも夫は店を開けようとしていたので、
さすがにそれはダメだと
引きずって、息子も一緒に病院に行きました。
朝〜昼はまだ意識の混濁がこちらにもわかったのですが、夜には力尽きてしまい
1日間を置いてから家族葬をすることになりました。
「孫達みんなが大きくなるまで絶対に死なない!冗談じゃないよ!!」
と言っていた母の体は
白い可愛らしい棺の中に、
とても小さく在りました。
それはそれは小さくて。
限界まで頑張ったことがわかる体でした。
葬儀は2日間とも
期待を裏切らない息子の暴走がありました。
悲しみに浸る余裕もないくらい、
まぁバタバタです。
お通夜の日は
大好きなスパイダーマンのパジャマを脱がないと聞きません。
家族葬だからカジュアルな私服でいいよと義父が言うので、
夫が「じゃあもうこのまま連れて行こう。」
と言い出し、
葬儀が始まる前に、義母と対面させましたが
棺の小窓をパタンパタンと開閉させることにハマり葬儀が始まってもやめません。
この時すでに母は入院していて
葬儀に参列していませんでしたが、
父は来ていて
みなさん(宗教関連の方は呼んでないのに来ていた)の気が散るし夫含む義家族がキチンとお別れができないと思い
息子を連れて、
父と共に実家に退散しました。
翌日の葬儀の際も全く同じで棺の窓に固執しています。こんな時にASDの特性が発動です。
もちろん、スパイダーマンのパジャマは脱ぎません。
葬式は一瞬で退散しました。
周りの目がとてつもなく痛かったです。
(家族葬なのに宗教関連の皆さんは連日来ていた)
義母がこの様子を見ていたら
「いいよ、◯◯(息子)の好きにさせてやりなさい」と言うのでしょうが
そう言いながら
息子の特性の大変さも理解してくれたんじゃないかなぁと思ったりしました。
すんごく自由だったもんで…
危篤の連絡を受けて、
病院に行くまでは
とてもおとなしくて良い子だったので
(もしかしたらイケるかも?)
と、思ったのが間違いでした。
まさか葬儀中に
こんなに好き勝手するとは思いませんでした。
バタバタバタバタ、最初から最後まで多動で終了です。
息子4歳の秋。
初めてのお別れは、
別れの意味がまだわからないまま
終わって行きました。
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