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私が英語を話せる理由-2

30代半ばで、何か新しいことにチャレンジしようと思い、ビジネスで通用した「脳」が「英会話」にも通用するのか試してみたのが英語学習のきっかけ。満員電車に乗るのと変な上司を持つのが嫌だったので、就職をしたことはない。学生時代から「Making Money」をすべて自分で切り開いてきたので、英語学習も自分でできるところまでやって、どうしてもわからなければ誰かから習えばいいと思った。

当時、「英語を話す」というのがどういうことなのか、よくわからなかった。NHKのテレビ講座の本を買ったり、「英作文200」というタイトルの本を買ったりして、一生懸命に英文を覚えたけど、なにか「ムダ」な気がしたので「英会話」に関する本を読むのはやめた。「作られた英語」は読んで理解するには役に立つけど「自分で英語を作る」にはそんなに役に立たない。コピー癖がつくと思った。また、英検1級を取ってみようと思ったので、とりあえず2級からチャレンジすることにした。過去問で試したら、正解率は確か40パーセント程度。思ったより低い。やり方を考える。

「英会話」に関して思ったことは、「たくさんの英語を話す」ではなく、「なるだけ英語を話さない」で英語を話せるようになる方を選ぶ。英語をたくさん話してある程度まで英語を話せるようになっても、それを維持するのにそれを永遠に続けるなんてできない。かといって、結局「英語の話し方を忘れた」ということになれば、学習が無駄になる。なんとか英語を話せるレベルに到達しても、何もしないでそのレベルを維持することはできないことは分かっていたので、「口」ではなく「頭」で英語を学習することを選ぶ。つまり、英作と英訳そして文章の展開力。まず、文法を知るために文法の本を買い、1ページから理解していく。しかし多分、みんなと同じ壁にぶつかる。「完了形」と「仮定法」。

どうしてもこの二つを理解できない。特に仮定法は、夜通し(約8時間)考えても理解不能。悔しい。妻が起きてきて「まだやってんの?」とあきれる。しかし、「やはり英語は難しい」と認めるのは悔しい。

でも、見方を変えたら解決した。英語をメインに見て日本語をサブ的に見ていたのが間違いだった。英語は「時制とともに動詞は規則正しく変化する」けど、書いてある日本語は「過去形」も「完了形」も同じ動詞。「仮定法」も「過去形」も同じ動詞。これに惑わされた。日本語の動詞も英語の動詞と同じ様に「時制に合わせて正確に変え、その日本語で理解する」にしたら、すべて納得することができた。

それ以来、参考書に書いてある日本語を信用しない。英語のニュアンスに近い日本語を意識する。多分、英語教師の日本語も同じなので、ほとんどの人は理解できないまま英語を勉強しているのだろう。ビジネス用でも、日本語は意訳してある。意図は分かるけど「英文」の形と「日本文」の形が異なると、「英語だから仕方ない」で済ますことなる。現代のアメリカ英語に興味があるので、NHKのビジネス英語のラジオ講座テキスト(上級者向け)を毎月買って読んでいる。ネタが尽きたのだろうか、最近は再放送版が多い。少々飽きてきた。英文を速読するので、音声を聞く必要はない。ここに書いてある日本語は究極的な意訳。英語をある程度理解していない人は読まないほうがいいかもしれない。どの英文がどの日本語なのか探すのが大変だろうから。

今では「完了形を教えて」「仮定法を教えて」と頼まれると、日本語で2,3分説明すればみな理解して納得する。引退した英語翻訳者の戸田奈津子さんが言っていた言葉が印象深い。「英語力を上げれば日本語力も上げる必要がある」。日本語での説明力も上げるほうがいい。社会で役に立つ。


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