タンパク質って体の何に役立っているの?
A:人の体を作り維持する、生命に欠かせない最重要栄養素
栄養素について、みなさんに分かりやすくお伝えするにはどうしたらいいか日々考えています。
文章力がまだまだ未熟な私は、小学生でも分かるよう記述された本を探したり、YouTubeなどで表現方法を学んだりしています。
今回は、「知識ゼロでも楽しく読める!たんぱく質のしくみ」西東社 を参考に記事にまとめました。
<タンパク質の主な働き>
体を形づくる
ヒトの体の約60パーセントは水分です。水分以外で最も多いのはタンパク質です。つまり、タンパク質は、筋肉、内臓、皮膚、髪の毛など「体を作る」材料になるものです。
体を動かす
血液にもタンパク質が含まれますし、代謝の働きを助ける酵素や内分泌を担うホルモンなどもタンパク質が原料です。
(酵素)
ヒトの体は炭素原子や酸素原子などがつながった分子でできています。消化や吸収、呼吸、排泄など、あらゆる生命活動の裏では、分子をつないで大きな分子をつくったり、分子を切断したりする科学反応が起きています。
酵素はこの科学反応を効率よくおこす助けをするタンパク質です。
体内には約5000種類の酵素があるといわれ、1つの酵素は1つの役割しか担わない、まさに専門家なのです。
(ホルモン)
男性ホルモン、女性ホルモン、成長ホルモン。よく耳にする「ホルモン」とは何でしょう。
ホルモンとは、体の健康を維持するためにはたらく化学物質のことです。体の機能がスムーズに働くための潤滑油のようなものです。
全身のさまざまな器官でつくられ、体内には100種類以上ものホルモンがあるといわれています。その中にはタンパク質でできているものも多くあります。
ホルモンは大きくペプチドホルモン、脂質ホルモン、アミノ酸誘導体ホルモンの3つに分けることができます。
そのうち、タンパク質に由来するのがペプチドホルモンです。成長ホルモンやインスリンを含め、多くのホルモンがこれにあたります。
ちなみに男性ホルモンや女性ホルモンは脂質ホルモンです。
(抗体)
ウイルスや細菌から体を守る仕組みを免疫と言います。ヒトに備わっている免疫は、「防御」と「攻撃」の2段階システムです。
まず、ウイルスが体内に入らないよう防御しているのが、鼻や目、口などの粘膜です。防御システムが強ければ、ウイルスは体内に侵入できません。
防御を突破し、ウイルスが体内に侵入した場合は、血液中にある抗体がウイルスを探し出し、攻撃をします。
防御と攻撃、どちらにおいてもタンパク質が活躍しています。
エネルギー源になる
炭水化物や脂質だけでなく、タンパク質もエネルギー源となります。体をつくり、維持し、動かすために必要なタンパク質は、私たちにとって最も重要な栄養素と言えるでしょう。
私たちの体をつくる最小単位「細胞」では、ものすごい勢いでタンパク質がつくられ続けています。生きている限り、タンパク質は生まれ、はたらき続けるのです。しかし、そんなタンパク質にも寿命があり、数分から数ヶ月でどんどん失われ、2〜3%が毎日新しいものに入れ替わっています。
だから、私たちは毎日食事でタンパク質を補給し続けなければならないのです。
栄養の学びを通して体の働きを再認識するのは面白いです。行動も思考も自由自在に操れるのは、体が正常に機能しているからこそ。
それを当たり前と思わず、感謝の気持ちを持って体に向き合うとより健康的になれる気がします。
文字を読むのは大変、分かりづらいというのであれば、YouTubeで栄養について話しているものがたくさんあります。
ぜひ、興味が湧きそうなものからご覧になるのをお勧めします。
参考文献:「知識ゼロでも楽しく読める!たんぱく質のしくみ」 西東社 理学博士 佐々木一 監修
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