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ガールズラッシュ!!~タントラマンへの道(第93話)

蘭:スキューバダイビングにのめり込んことがきっかけとなって、女性との関係性にも影響を及ぼすような大切なことに気づいたそうですが、どういうことなんですか?

TM:まぁ、気づいてみたら当たり前っていうか、特別な事でもなんでもないことなんだけど。要は、好きなことに夢中になっていると女性を引き寄せることができるってことなんだ。
何かに夢中になっている姿は、傍から見ると「生き生きとしている、輝いて見える」ことが多いし、女性にとってその男性が夢中になっている対象が自分とも共有できるもので、しかも男性の方が自分より経験豊富で能力も上だと感じた場合には、ますますその男性に魅力を感じて惹かれるようになる可能性が高まるみたいなんだ。

蘭:確かにそれはありますよね。でも、そういうのって男女を問わずありますよね。同性間でもありえるから必ずしも恋愛感情を伴うってわけでもなさそうだけど。

TM:もちろん、そうなんだけどさ。でも、その尊敬とか憧れのような気持ちがあれば、それを有効活用して恋愛感情に結び付けるのってとても自然な流れの中で出来るし、それが当たり前のようにも思えるんだよ。少なくとも僕はそう感じた。

蘭:うん。わたしも経験豊富で上手な人にリードしてもらうのが良いなぁ! 
あ、これ、セックスに限った話じゃないですからね!
でも、最初はセックスの事なんか全然意識していなかったとしても、いつのまにかその男性の事を好きになってしまっていたみたいなことは多そうですよね。
結局のところ、「共通点を見つける」のが人と仲良くなるための基本だってことですよね?

TM:まぁね。だから、最初に、当たり前だしそんなに特別な事ではないって断っておいたでしょう?(笑)

蘭:そうでしたね。で、TMさんの場合はどうだったんですか?

TM:僕はダイビングを始めてからと言うもの、ほぼ毎週のように潜りに行っていたんだよ。最初の頃は講習を受けたショップのツアーに参加してたけど、どうしても割高なので、かなり早い段階で現地のダイビングサービスに直接申し込んで単独で行動するようになってたんだ。
そうなると、行く先々で女性と知り合うチャンスも巡ってくるんだけど、中には、「今度一緒に連れて行って♪」みたいに言い寄ってくる子も現れたりするんだよ。
で、僕は、ご存じの通り、「女ならだれでもOK」というのとは真逆のタイプだったので、好みのタイプの子とだけご一緒させてもらったりしてたんだ。
なんていうのかなぁ、それまで女性と知り合うだけでも大変だったのに、急に出会いとそれなりに仲良くなれるチャンスは激増したんだよ。
言ってみたら、「ゴールドラッシュ」ならぬ「ガールズラッシュ」みたいな感じかな!(笑)

蘭:わぁ! すごい! じゃあ、今度こそ、本当に彼女って呼べるような人と出会えたの?

TM:いやぁ、それがさぁ! だいたい、そんな感じで言い寄ってくる女性に対しては、どうしても尻軽なイメージを抱いてしまうんだよね。
僕の勝手な思い込みだったかもしれないんだけどさ。
要するに、僕以外の男とも並行して遊んでいそうな雰囲気が漏れ出してるというか、、、(笑)
でも、せっかく現れた好みのタイプの女性を無視するのはもったいな過ぎると思って、「厳選なる選考」をパスした子とは一緒にダイビングには行ったよ。
でも、やっぱり超早漏のことが気になって、せっかくキスをしたり、肌を合わせるところまでは行っても、そこから先へは進めなかったことも多かったんだ。
そうなると、やっぱり、女性の方から離れて行ってしまうっていうのがパターンだったね。

蘭:う~~ん、、、超早漏、悩ましいですね。
それじゃあ、せっかく女性と知り合うチャンスが増えたとしても、却って自信を無くすことが増えるだけなんだから、病んでしまうんじゃない?

TM:ホント、もう、自己嫌悪の塊だよね。でも、ある時、ダイビングのために訪れていた島に滞在中に台風が来て帰れなくなってしまって、足止めを食らってしまったことがあってね。その時、同じ宿にやはり一人旅で来ていた、なかなかの美人と知り合ったんだ。で、ダイビングと言う共通の話題があったんで、すぐに意気投合したんだ。
彼女は、僕にとってはかなり強烈な印象を残すキャラクターでねぇ、今でもよく覚えてるよ。

スラッとした体形なんだけど、ガリガリじゃなくて女性らしい丸みがあって、どことなく妖艶な雰囲気を醸し出していてね。イメージとしては、そうだなぁ、『ルパン三世』の「峰不二子」を貧乳にしたって感じかな!(笑)
でも、僕は巨乳よりは貧乳の方が好みなので、全然問題無し!
顔はもちろんの事、細身で華奢な感じがまさに僕好みだったので、ひとめぼれだったよ。
性格はめちゃくちゃ積極的で、誰とでもすぐに友達になってしまうようなタイプだったので、その点においては「控えめな女性」という僕の好みからは外れていたけど、その時はそんなに気にはならなかったんだ。
で、宿では特に何事も起こらなかったんだけど、東京に戻ってきた際に、不二子は家に帰らずにそのまま僕の部屋に泊まっていくことになったんだ。

蘭:うわぁ! 遂に!? で、でも、超早漏は治ってないんでしょう?
どうなっちゃうの? しんぱぁ~~~い!

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