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〈事例紹介〉純国産エレクトロニックミュージックイベント「SENSOR」における、ファンとの繋がりの創出

クエストリーは、NTT(Non Trasferable Token)を活用した「貢献の把握と収益の分配を効率化させる通信規約」である「Questry Protocol」を活用したコンサルティングや導入支援を行っています。今回は、純国産エレクトロニックミュージックイベントである「SENSOR」において、web3のテクノロジーである「Questry Protocol」を使い、貢献報酬の可視化を実現した事例をご紹介します。

(左)プロジェクトを推進したSENSORのDJ CARTOON氏
(右)株式会社クエストリー CEO 伊部智信

SENSORが実現したかったのは”新しいファンとの関係性の形”

ブロックチェーンのテクノロジーの変化により、海外では新たなクリエイタービジネスが進み、国境を超えたファンとクリエイターの関係性構築やマーケットの開拓が進んでいます。しかし、まだ日本国内ではブロックチェーンを用いた事例は多くありません。

今回は純国産エレクトロニックミュージックイベントの「SENSOR」において、ファンがアーティストに対して行ったアクションを「貢献」として可視化することで、新たなファンとの関係性の構築し、コミュニティの活性化やファンのエンゲージメント向上、新規のファン層へのアプローチに取り組むことに挑戦しました。

SENSORにおける課題

既存のファンから新規のファンを獲得する

既存のファンとの交流だけでなく、既存のファンからの情報拡散をもとに、新規のファンを獲得したいが、具体的な施策のアイデアがありませんでした。

単なる”配布”で終わらないNFTの活用

音楽フェスでブロックチェーン技術を活用しようとした場合、単にNFTを配布することに終始するアイデアや事例が多い。そのため、ブロックチェーン技術に馴染みのないユーザーにとっては、イベント終了後の関係性につながる体験の設計が困難でした。

ブロックチェーンに馴染みのないユーザーに向けたUI/UXの設計

実際にユーザーに使ってもらうサービスの開発において、NFTやWeb3に興味がないユーザーでも扱えるUI/UXから設計する必要がありました。しかし、その知見を持ったベンダーは少なく、具体的なアイデアや提案が集まっていませんでした。

クエストリーとの取り組み

インターネット上だけでなく、現実世界の行動を裏づけとして他人に移転できないNFTを発行、運用を行うことを提案。SENSORというプロジェクトに興味関心を持つ様々なカテゴリのユーザーが、自身の応援するアーティストなどへの貢献に応じ、報酬(リワード)を受け取れる新たな仕組みを、システムだけでなく「ユーザー体験の創出」の部分から一気通貫の設計を行いました。

具体的な施策と実績

一晩で1,000人以上が訪れた渋谷の会場にて、QRコードを読み取ることにより、来場の証となるトークンを配布。

DJ CARTOONがMCを務めるラジオ番組「Sensor」にて、リスナー限定のRadioトークンを配布。SNSでの拡散とコミュニティへの参加を促す施策をマーケティングの一施策として実施することで「集める楽しさ」を創出。

また、前提知識のないユーザー向けのUIUX等の動線設計に注力し、これまでブロックチェーンと縁が無かったユーザーとも新たな接点を作り出しました。

プロモーション

イベントの前後4週間に渡り、ラジオリスナー限定トークン配布

限定トークン取得 コード入力画面
限定トークン取得 ログイン画面

データ配布

ブロックチェーンに馴染みのないユーザーも、貢献の証明をストレスなく収集することが可能

貢献の証明を受け取る画面

ユーザーアクション

ファン同士が、入手した限定トークンをSNS上で披露し合う

ユーザーがSNS上で貢献をシェアしている様子

担当者 DJ CARTOON氏のコメント

DJ CARTOON氏

最新のエレクトロニックミュージックを好むユーザー層に対して、ブロックチェーンテクノロジーを効果的に活用し、ファンコミュニティをより活性化させるための具体的な施策を打つべく、多くの会社に問い合わせをしました。しかし、多くの既存サービスは、現状のファンに対しての囲い込みを中心とした施策が前提として設計されているものでした。「新規のファン層を開拓する」という本来の目的と合わなかったり、回答を得られないこともありました。

多くの企業にヒアリングを重ねた結果、いわゆる「ポンジ・スキーム」の施策ではなく、イベントを盛り上げるためのファンコミュニティの獲得や、実際の事業設計に対して、伴走提案ができるQuestryにシステム構築を依頼することにしました。

DJ CARTOON

東京を拠点に活動を行うプロデューサー。Dubfire、claptone、Mark Night、Roger Sanchez、WILL CLARKE、The Cube Guysなどを招いたレジデントパーティーWORLD-MARKETZ & EDGE HOUSEは大成功を収める。昨年よりDJ MAG JAPANのオフィシャルパーティーにDJとして参加し、DJ MAG JAPAN PLAYLISTに楽曲が掲載されるなど大きな反響を呼び、2021年末にはUltra recordsと契約。

CARTOONの楽曲のリリースは、Spotify Japanのダンスミュージック部門でも注目され、8月にリリースされた最新作は「Electropolis」でトップに選ばれました。また、"Tokyo Club Beat "でも上位にランクイン。
2019年には、音楽、ファッション、カルチャーへの貢献度が高い日本のインターナショナルDJとして、『GQ JAPAN』の特集映像に選出。

SENSOR公式ホームページ


クエストリーについて

株式会社クエストリー は、貢献報酬をブロックチェーンの力で最適化することで、様々な現実世界のプロジェクトの効率向上を図る「Questry Protocol」の活用に向けたコンサルティングや導入支援を行います。現在までに地方自治体様やエンターテイメント領域で、案件の推進を行っています。

Questry Protocolについて

Questry Protocolは、NTT(Non Trasferable Token)を活用して貢献の把握と収益の分配を効率化させる通信規約(特許出願済)です。このNTTはDIDとしてWorld Wide Web Consortium (W3C)に採択されています。OSSで開発され、Questry Lab.が運営にあたっています。

Questryへのお問合せ

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