ハリ書房&いりえ&ごーすと書房〈みっつの本屋〉 5月27日(月)開催

 移動書店にとどまらず、「本のある場所」を増やすべく多彩な活動を展開するハリ書房さんと、ハリ書房さんの神保町店:バックヤード店内にお店を構える 間借り書房 いりえさん と一緒に、3月から連続イベント〈みっつの本屋〉を開いてきました。

 このポスターをつくったのも、遠い彼方の出来事のように思い出されますが…。
 3月25日と4月15日の月曜日、そして5月15日(水)には「トーク&交流会」を開いて、お二方やお客さんとゆるやかにつながりながら今に至ります。

 一応、〈みっつの本屋〉本編の3店同時販売イベントとしては、5月27日(月)が最後です。当日、ごーすと書房は14時から17時までが販売時間。準備と撤収を含めると、前後の1時間ぐらいは在店しているので、遠慮なく声をかけてください(手を動かしながらでもお話できる余裕が生まれました)。

 さて、〈みっつの本屋〉は、そもそもごーすと書房が本屋事業を始めたときに、ハリ書房さんからTwitterで「出張販売はいつでもどうぞ」という感じでリプライをいただいて、打診した企画です。
 私のほうで〈みっつの本屋〉というタイトルを考えたときに、「3とかけて3か月連続にしてはどうでしょうか」とハリ書房さんから提案を受けて、3月・4月・5月でスケジュールを組んだのでした。

 そして、何かもうひとつ企画的なものがあればと、3店それぞれが毎回「推し本」を挙げるというアイデアが浮かびました。

 ……、今思うと、毎月別々の推し本を何冊も挙げるのは結構大変なことなので、ハリ書房さんといりえさんの負担を増やしてしまったわけで、非常に申し訳ないのですが。

 可能な範囲で、という形で、ごーすと書房からは各回3冊を取り上げてきました(Twitterで公開後、ハリ書房さんといりえさんの「推し本」を合わせてフリーペーパーにまとめ、お店で配布しています)。
 改めて、ごーすと書房の「推し本」だけ載せておきます。

【3月の推し本〈選書テーマ:たび〉】

 年度末の3月ということで、本に旅を絡めたラインアップを選びました(誰も指摘してくれないから備忘録のためにも書いておきます)。

 まず、江古田の本屋「百年の二度寝」店主である河合南さんの本屋旅エッセイシリーズから、『泊まりがけで本屋に行く Vol.2 川口・霞ヶ関・若葉台編』

 続いて、湯島のひとり出版社「旅と思索社」が運営する「Bookstore & Gallery 出発点」さんより、9人の著者によるエッセイ集『本と旅する 人生あの本この本』

 3冊目は、赤坂の本屋「双子のライオン堂」から、1ページ1コマでつづられる、無人島を舞台にした不思議なサイレントコミック『アイランドブックストア』


【4月の推し本〈選書テーマ:みち〉】

 年度はじめの4月は、新たな出会いの季節でもあるので、「未知との遭遇」という意味を込めたラインアップをまとめました。

 1冊目は、高円寺の「えほんやるすばんばんするかいしゃ」さんより、まつむらまいこさんの絵本『わたしはしらない』
 この絵本はですね、本当にいいんです。正直に「一番売りたい」本です。

 2冊目は、双子のライオン堂より、詩の絵本『夜にてマフラーを持っていく月が』。詩は多宇加世さん、絵は機械書房・店主の岸波龍さん。

 3冊目は、名古屋の本屋「ON READING」さんの出版レーベル「ELVIS PRESS」より、箕輪麻紀子さんの作品集『Film』。青で彩られた景色と世界観が素敵です。


【5月の推し本〈選書テーマ:まち〉】

 そして27日開催の〈みっつの本屋〉では、それぞれの本屋がある街、著者にとっての街という場所を、また別の角度から捉えてみてほしいという意味を込めて「街」をテーマにしました。

 1冊目は、広島・尾道の古本屋「弐拾dB」さんが刊行する雑誌『雑居雑感』のシリーズから、創刊号を選びました。特集は「マーケット」。尾道にかつて存在した2つのマーケットとバラック街の歴史がひもとかれます。

 2冊目は、インディーズの出版物をたくさん取り扱い、出版部門も設けている大阪の本屋「シカク」さんから、中村一般さんの『僕のちっぽけな人生を誰にも渡さないんだ』。マンガとイラストでつづられる、何気ない景色と日々の記録/記憶。

 3冊目は、京王線・代田橋駅前の(日本一小さな本屋かもしれない)バックパックブックスさんから『AWOL ZINE(エイウォルジン) issue“隣”』。代田橋周辺から生まれる、新たなカルチャーの息吹を感じさせる2つの対談が収録されています。

 というわけで、ちょっと駆け足で「推し本」をまとめてみましたが、気になった本はありますか。書名に、本屋さんのサイトでの紹介ページへリンクを貼っているので、そちらもぜひチェックを。
 もちろん〈みっつの本屋〉で直接、どんな本か手に取ってもらえたら嬉しいです。

 ハリ書房さん、いりえさんもそれぞれ「推し本」を挙げているので、Twitterで追いかけてみてください!
 では、5月27日の月曜日、ハリ書房さんといりえさんの神保町店でお待ちしています。





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