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公務員転職体験記 ~転職の決意の仕方から転職活動まで~

はじめまして!QUESTでCOOを務める「のっくん」です。

noteで記事を書くのは初めてですので、簡単に私のことを紹介させていただきます。

CEOのてんちょーが書いた前回の記事の中でも少し紹介がありましたが、私は公務員から民間企業に転職し、ほぼ同時期に複業として起業も行いました。
現在は本業でコンサル営業を行いつつ、QUESTではCOOとしてCEOであるてんちょーの想いを汲み取りながら事業の統括を行っています。

公務員には国家公務員や地方公務員などいくつか種類がありますが、私は地方自治体の事務職員として約10年間勤務しておりました。

本記事では、公務員だった私がなぜ転職をしたのか、転職活動中にどんなことがあったのか、どんな苦労があったのか。また、転職をした結果、現在どんな心境で仕事ができているのかについて書いていきたいと思います。

転職について悩んでいる方、特に公務員からの民間企業への転職や、未経験業種への転職を考えている方の参考になれば幸いです。
転職を考えていない方についても、体験談の一つとして楽しんでもらえればうれしいです。

なお、公務員向けにサービスをご提供しております。ご質問やご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。


なぜ公務員になったのか

※別に都庁勤務だったわけではないです

まずは、なぜ私が新卒のときに公務員になることを選んだのかについてお話します。

当時の私は、以下の3つの理由で公務員になることを決断しました。

  • 安定しているから

  • 就活に自信がなかったから

  • 仕事ではなく、趣味でQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を上げたかったから

1つ目の「安定しているから」という理由については、言わずもがなだと思います。
公務員といえば安定した職業というのは、誰もが持っているイメージですよね!
学生の時の私は自己肯定感があまり高くなく、小さいときから競争というものが嫌いでした。そのため、バリバリ仕事をしてキャリアを積んでいる自分のイメージが全く持てず、自分は仕事のできる人間ではないと思っていました。
仕事ができない自分が民間企業に入ったらいずれリストラ対象になって、クビにされてしまうのではないか?という不安がある中で、自治体職員であれば、地方公務員法によって簡単にクビになることはないことを知りました。そのため、たとえ仕事のできない人間だったとしても不祥事さえ起こさなければ仕事を失うことはないと考え、リスク回避のために公務員になることを選びました。
※厳密に言えば、公務員であっても能力不足でクビになることはあり得るのですが、ほとんど事例がないため、そのリスクはほぼ0だと考えていました。

2つ目の「就活に自信がなかったから」という理由については、自分のコミュニケーション能力に自信がなかったことに起因します。

当時の就活では、コミュニケーション能力が非常に重視されておりました。そのため、就活市場には、サークルの代表をやっているかサークル内で潤滑油の役割を担っていた人たちであふれかえっており、ネット上では就活生のあるあるネタとして揶揄されるほどでした。裏を返せば、それほどまでにコミュニケーション能力のある人材を企業が求めていたといえると思います。
一方、私は自分のコミュニケーション能力に自信がありませんでした。人見知りがちで知らない人と話すことや大勢の人がいるところを嫌がっていましたし、友達も決して多い方ではありませんでした。

今でこそ、友達が多かったり、大勢の人の中で目立つだけがコミュニケーション能力ではないことはわかっていますが、当時の私は、いわゆる陽キャはコミュニケーション能力が高く、私のような陰キャはコミュニケーション能力が低いと捉えていたので、就職活動を行っても上手くいかないと思いこんでいました。
そのため、面接が重視される民間企業での就職活動をクリアできる気が全くしなかったのです。
一方、公務員になるための1次試験は10科目以上のペーパーテストであり、それなりに勉強に自信があった私としては、コミュニケーション能力に差があったとしても試験であれば他の就活生と勝負ができると判断しました。

最後に「仕事ではなく、趣味でQOLを上げたかったから」という理由についてです。
私の趣味は、アニメ、漫画、ゲーム、動画を見ることです。
そうです、オタクです。
今はあまり見なくなったりしていますが、当時の私はこれらのコンテンツにドハマリしており、これらに触れていることが何よりの喜びでした。

※『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉』の公開、楽しみに待ってます!

これらの趣味を楽しむ時間を確保するため、『残業が少ない』という条件は欠かせないものでした。
皆さんの中にも公務員は残業が少ないというイメージを持つ方がいると思います。当時の私も同様で、公務員であれば、自分の時間を確保でき、やりたいことができると考えておりました。

ここまで読んでいただいてわかる通り、前向きな気持ちで公務員を選んだわけではなく、ネガティブ要素を回避するために公務員になったというのが正直なところでした。

なぜ公務員に不満を持ったのか

こんなはずじゃなかった…

晴れて公務員となった私ですが、何年も働いているうちに色々と不満を持つようになってしまいます。

  • 仕事を楽しいと思えない

  • もっとクリエイティブな仕事をしたい

  • 趣味の熱が冷めてしまい、打ち込めるものがなくなった

まずは、「仕事を楽しいと思えない」という点についてです。
公務員や大企業にお勤め方にとってはあるあるだと思いますが、私が勤めていた自治体では個々の職員のやるべきこと(分掌)がしっかりしていました。そのため、自分の役割を逸脱した業務は許されず、やるべきことを淡々と正確にこなすことだけが求められておりました。
そのうち、なんのために仕事をしているのか、なぜ自分が公務員として働きたかったのかがわからなくなってきました。

次に「もっとクリエイティブな仕事をしたい」という点についてです。
公務員になろうと考えたときの私は、仕事は淡々とこなしていきたいと考えていたので特に違和感はありませんでしたが、単なる事務作業ではない別の仕事を経験したいという思いが徐々に強くなり、趣味で小説を執筆するなどのクリエイティブな活動に興味を持つようになりました。(小説は長続きせず、すぐに辞めてしまいましたが……)

最後に「趣味の熱が冷めてしまい、打ち込めるものがなくなった」という点についてです。
公務員になった理由の一つに、仕事はほどほどに趣味に全振りしたいという思いがあったことは書かせていただきましたが、しばらくするとその趣味に対する情熱が次第に薄れてきてしまいました。全くやらなくなったということではないのですが、熱狂的ではなくほどほどになってきたというイメージです。

そのため、公務員になった理由の一つがなくなってしまった上に、任されてくる業務が高度になってきたことで残業も増え、自分の時間を取ることも難しくなってきました。
やはり、残業時間が増えると仕事に対する不満も高まってくるもので、自分はそもそもなぜ公務員になったのか、改めて考えるようになりました。

転職への決意

持つべきものは友

現状に不満を持ち始めた私は、転職について真剣に考えるようになりました。

そこで相談したのが高校時代からの友人であり、QUESTのCEOであるてんちょーです。
彼自身も数多くの転職を経験しており、キャリアコンサルタントの国家資格も所持しているため、相談相手としてはうってつけでした。

彼のアドバイスもあり、まずは転職をするかしないかの判断をするために自己分析を行いました。
前回の記事の「高校の同級生4人で『共同創業』。アイデアもスキルも不足しがちなメンバー間での起業とは?」でも少し触れましたが、ここではもう少し踏み込んで紹介させていただきます。

まずは、自己分析とはなにか、どうすれば自己分析ができるのかを勉強するために、自己分析の書籍を読みました。
ハーバードの自分を知る技術 悩めるエリートたちの人生戦略ロードマップ

その後、書籍を参考に「キャリアシート」を独自に作成し、自分が今までどんな仕事をしてきたのか、その仕事を通して何を得ることができたのかについて整理しました。

また、自分の人生において喜びを感じた瞬間はどんなときか、不幸せだと感じた瞬間はどんなときかを整理し、自分の状況がどうなれば幸せを感じることができるのかについて気づきを得るための「ライフラインチャート」も作成しました。

最後に、「現職検討シート」なるものを独自に作成し、現職に対して自身がどう感じているのか、ポジティブに感じている面、ネガティブに感じている面はどんなものなのかを整理しました。

これらの活動を通し、転職について自分がどう考えているのか、本当に転職すべきなのかについて、「なんとなく」の感覚ではなく、しっかりと整理することで、自分がどうするべきなのかの指針をはっきりと見定めることができました。

これらの活動をてんちょー自身も行い、お互いにフィードバックし合うことで自分への理解を深めていくことができました。その中で、現状を変えたほうがいいと判断したことで、いよいよ転職活動を始めることとなりました。

転職活動

※転職活動中の心境のイメージ

とはいえ、若手ではない私が、未経験業種ともいうべき民間企業に転職することは簡単なことではありませんでした。

一番苦労したのは、職務経歴書の作成です。
転職をするには、自分が今まで何をやってきて、どんなスキルを持っているのかを伝える必要があります。しかし、これらを文書で伝えるにはどうすれば良いのかわかりませんでした。

自治体の仕事は、自治体職員であれば仕事内容は伝わりますが、そうでない方には伝わらない仕事がたくさんあります。
例えば、自治体職員の仕事の中でかなり労力がかかる仕事の一つに議会対応があります。その中で発生する答弁書の作成などは、民間にはない仕事なのでその大変さを理解してもらえるのは難しく、またその仕事でどういったスキルが身についているのかを表現するのも困難です。また、公務員の仕事は数値での証明が難しいということもあります。

例えば、営業であれば、売上が社内1位であったとか、戦略を立て、営業成績を〇〇%UPさせたなど、定量的に説明可能です。
しかし、公務員の仕事は実績評価も定性的な目標になりやすく、定量的な目標も立てろと人事に言われて無理やり定量的な目標っぽいものを作成した方もいらっしゃるのではないでしょうか。

こういった仕事を面接官の方に伝わるような内容に変更するために、てんちょーとは別のキャリアコンサルタントの方にサポートしていただきながら職務経歴書の書き直しを何度も行いました。

また、公務員をやめた理由についてまとめることについても苦慮しました。
安定してて、仕事もキツいわけじゃないはずなのになんで辞めるの?というのが一般的な感想かと思います。

自分の中では理由ははっきりしているのですが、上手く言語化できていなかったり、言いづらい内容であったりするなど、実際の面接で伝えることが意外と難しいものでした。
ここについてもキャリアコンサルタントの方に何度も確認、面接練習をさせていただき、理由について作り込みを行いました。

他にも苦労したことは多々ありますが、機会があれば別の記事として書きたいと思います。

転職後

※転職後の心境のイメージ

色々と苦労はしましたが、最終的にはなんとか民間企業に転職することができました。

ここまで読んでいただけた方の中にも、公務員からの転職について「今まで公務員として働いてきたものが、民間企業としてやっていけるだとうか」と不安に思い二の足を踏んでしまっている方もいらっしゃると思います。

しかし、その不安については、問題とはならないと自信を持ってお伝えします。

公務員として培ってきた事務処理能力は民間企業においても決して無駄にはなりません。確かにマインドや考え方が多少異なると感じる点はありましたが、数年に一度部署異動を経験されている公務員の方であればすぐに慣れると思います。
ただし、民間企業でも頑張りたい、自分の能力をしっかりと発揮したいなどのモチベーションもなく転職された場合は厳しいところもあると思います。
元公務員だからマインドが出来ていないなど、周囲から冷たい言葉をかけられることもありました。
しかし、自分の能力をちゃんと発揮して、誠実に仕事をされていれば、周りの目は改善されていきます。

能力面での不安や公務員から民間企業への別の畑に身をおくことの不安については解消可能だと思いますので、チャレンジしたい方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます。

公務員からの転職はなかなか珍しい事例だと思っているので、気になっている方もいらっしゃるのではないかと考え、今回筆を執らせていただきました。
楽しんでいただけたり、何かしら参考になっていればうれしいです。

また、公務員からの転職でお困りの方や、私が実践したワークについて興味がある方がいらっしゃいましたら、コメントなどでぜひご連絡ください。ご希望の方については個別面談も実施いたします。

問合せは以下のアドレスとなります。

また、今後も記事を書かせていただきますので、次回もぜひよろしくお願いします。

合同会社QUEST COOのっくん



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