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Note 78: 間違いだらけのPCパーツ選び(1)ケース編

ということで、散財して18万のパーツでPC組んだ。
ブログ記事1本で終わらせるにはモッタイナイので1個1個しゃぶらせてください。

買ったケースはコルセア

買ったケースはCorsair 110R。
7546円だ。

最初は工作性の高いキューブ型のケースを買おうと思ったのだが、筐体の大きさに対して接地面積が大きいので断念した。
あと、光学ドライブ(CD、DVDドライブ)が載せられるケースは絶滅危惧種だが、ぼくはCDをiTunesに読み込むのに使うので内蔵したかった。
側面がガラスで、透けている。
ちょっとぼくの用途にはデカ過ぎで、げんじょう中身がスッカスカである。

ここまでは昨日書いた。

ケースいろいろ

パソコンを人体に例えると、PCケースというのは皮膚のようなものだ。
いや、ケースがなくてもパソコンは動くから、皮膚というよりは洋服とか甲冑のようなものか。
PCケースにはシャーシとしての役目もあって、部品同士の位置関係を安定させたり、グラボの重みでマザボが反るのを防いだりする。
だから甲冑兼骨格と言うべきか。

自作パソコンも上級者というか、病膏肓に入った人は、マザボをむき出しで棚に置いておくだけでパソコンとして運用したりする。
ベンチ台というシャーシ機能だけの製品があって、これにマザボを張り付けて運用することもある。

あと、オープンフレームケースと言って、むき出し前提のケース?シャーシ?が売っている。

逆にカッコイイ。

ぼくはパソコン自作というと、ケースに手を突っ込んで部品を固定したり、配線を部品に突っ込んだりするのが死ぬほど面倒いイメージがあったので、最初はこれにしようと思っていた。
YouTuberのせろりんねさんや、吉田製作所さんや、ハシビロさんも使っている、ガラスで前面だけカバーしたやつもカッコイイ。

しかしすぐ、自分で使うのは断念した。
どうせすぐマザボがホコリだらけになると思ったからだ。

ぼくはボロアパートに住んでいて、病的に掃除・片付けが苦手なので、普通のビデオレコーダーなどもすぐホコリだらけになる。
いわんや静電気を大量に発生するPCにおいておやである。
単純にホコリが溜まってきちゃないという以外に、ホコリが放電したら家が火事になる。
あと、こういうスケスケのケースというのは、豪華な部品をピカピカ光らせてカッコ良く組まないと映えない。
ということで、おとなしくクローズドなケースを買うことにした。

手を突っ込んで配線するのが大変なクローズドなケースの欠点と、ホコリだらけになりそうなオープンケースの欠点を克服したケースもある。
Thermaltakeのキューブ型マイクロATXケース、Core V21だ。

これは、6面中5面がすべて取り外しでき、サイコロ状の骨組みだけになるという画期的なケースだ。
サイドの4面は入れ替えができ、透明な面を上にしたり、スイッチのある面を上にしたり、好きなようにできる。

記事を読んですっかり惚れ込んでしまい、アマゾンに注文した。
品薄だったのだが、ほどなく到着した。
これが、秋葉原に絶対行かないでアマゾンだけで買い物を済ませようとする方針の欠点だが、到着した段ボールをひと目見て「こりゃあかんわー……」と思った。
意外とデカいのだ。
マイクロATXケースなのだが、普通のミドルタワーケースぐらいの存在感がある。
キューブ型で、縦横設置可能な構造を実現するため、フットプリント(接地面積)がデカイ。
背が低いのだが、パソコンの上空というのはデッドスペースになるので、狭いボロアパートに住んでいるとツライ。

ただ、このパソコン、タテに重ねられるというギミックもあって、実はLinux用にもう1台組む予定だから、2台重ねたらミドルタワー2台横に並べるのと同じぐらい?なので、それならそれでいい気もする。
でも、常にパソコン2台重ねて運用するっていうのもなー。
うーんうーん。

あと、光学ドライブ内蔵じゃないとCDをアホみたいにiTunesに読み込むぼくの運用ではキツい気もする。
いろいろ言っているが、要するに恋愛と一緒で「気持ちが……」冷めてしまったので、このケースとはバイバイすることにした。
アマゾン名物、返品だ!
ゴメンナサイ。

それからいろいろ考えた。
光り物には興味がなかったから、PCケースなんて光らせないでいいと思っていたのだが、CPU温度でLEDの色が変わるCooler Master MA410Mというのに興味が湧いてしまった。

ので、やっぱ側面が透けてるやつが欲しい。

透けるパーツはアクリル素材が一般的だけど、1年もしたら傷だらけで曇ってくるという話も聞くので、ガラスがいいかなー。

ということで、いろいろ見て、これにした。

コルセアを選んだ理由

コルセアというのは自作パソコン界では超・有名なメーカーで「みんな大好きコルセア」と言われるぐらい信頼度が高い。
ミドルタワーであって、当初の想定よりもずいぶんデカイ。

だが、フットプリントが小さいと言うか、横幅が狭いので、机の下に押し込んで、左右の端に寄せておけば、そんなに気にならない。
ぼくにとって、いわゆる昔ながらのパソコンの使い方だ。

実際に机の下に置いてみて気づいたが、高さがちょうどいい。
電源を入れたり、USB機器(たいていiPhone)を挿したり、上に置いたりするとき、低すぎずちょうどいいのだ。

そして、コルセア製品は質感がいい。
110Rも、漆黒の黒で、表面に上品なヘアライン加工がある。
そして、ロゴが小さい。
シンプルそのもののデザインだ。
メーカー製品や、ショップブランドのパソコンは、表面に妙な凹凸があったり、曲線があしらっていたりして、ぼくはあれが苦手なのだが、これはそれがなくていい。
メーカー製品ならまだ許すけど、自作パソコンでメーカーの名前が俺が俺がと出てくるのは許せない。

スケスケ部分だが、ちょっと微妙だ。
ガラスだから、気をつけていないと指紋がつく。
ていうか、もうだいぶ付いてしまってシオシオだ。
あと、透明ではなくて黒いスモークなので、そんなに透けない。
まあ、ぼくの場合部品バッチリ全部スケスケにしたいわけじゃなくて、CPUクーラーの色だけチェックできればいいのでOKだ。

ただ、CPUクーラーを光らせても結局使ってるときは見ないので、光らせなくてもいい気がするしケースも透けさせなくて別にいい気もする。
スケスケ部品をつけると結局コスト、剛性、密閉性いずれも犠牲になる。

大きさについて。
小さいケースを選ぶと、取り付けられない部品が出てくる恐れがあるが、この製品に関しては余裕がある。
具体的には、電源の奥行き、CPUファンの高さ、グラボの長さという要素があって、小さいケースだとどれかが干渉して蓋が閉まらなかったり、他の部品とぶつかって取り付けられなかったりするが、その問題はなかった。
電源にはATX電源という大振りなものと、SFX電源という小ぶりのものがあるが、これはどっちでも問題なくつく。

ケースには静音重視の密閉性を重視したものと、冷却重視のスカスカのものがあるが、これは後者。
穴だらけの開口部にメッシュのカバーを磁石で止めるという流行りの通気口がある。
今回は大型ファンの、んだので、ノートパソコンやメーカー製のスリムパソコンなんかに比べて全然静か。
ていうか机の下に入れてしまえばほぼ無音。

工作性に難アリ!

組み込みだが、相当大変だった。

まず、マザーボードのI-Oパネル部がくっつかない。
I-Oパネルというのは、筐体裏のUSBポートとか、HDMI端子などのジャックをまとめている部分だ。
これが、ケースにはついてこない。
ケースを買った時点では、四角い穴になっている。
で、I-Oパネル自体は、ペナペナの鉄板であって、マザーボードに付いてくる。
パチンとはめればいいだけなのだが、これがくっつかない。
一時的にくっついたようでも、すぐに外れてしまう。
マザーボード側とPCケース側が、そこまで協調してサイズを合わせてるわけじゃないのだ。

もっとひどいのがマザーボードのネジ穴だ。
マザーボード(基板)は、金属製のケースに触れたら漏電して誤動作や故障の原因になるので、ケースに浮かして取り付ける必要がある。
そこで、マザーボードの中に、この部分をネジで止めてくださいという穴がある。
で、ケース側にスペーサーという、ネジ穴が真ん中に空いたナットみたいな部品を取り付け、そこにネジ止めすることで、安全に固定する仕組みになっている。
このネジ穴の位置が、ケース側とマザーボード側で、ATXやマイクロATXの規格で決まっているので、ネジを順番に締めればピシリと固定できるはずだ。

はずだけど、これが全然はまらない。
どれかのネジ穴を止めたら、どれかのネジ穴がはまらない。
ネジ穴が半分ぐらいしか見えないのだ。
けっきょくグイと力を入れてケースをゆがませてネジ穴を無理やり出して締めることになる。
これでいいのかよう〜。
そしてI-Oパネルがはまらない。

吉田製作所さんに言わせると「自作パソコンのケースの工作精度は終わってる」そうで、あるあるらしいけど、じっさい目の当たりにするとなかなかビックリだ。

コルセアは、製品の個体差かもしれないが、ネジ穴が全然あってなくて、グイグイ押し付けてなんとか完成した。
あと、製品の上端にあたる部分にASUSのマザボでは8ピンのCPU電源端子があって、これを差し込むのに往生した。
手が大きいからか、狭い空間に手を突っ込んでちゃんと押し込むのがめちゃめちゃしんどかった。

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総評

ということで、

 見た目 ★★★★☆
 工作性 ★★☆☆☆
 価格  ★★★★☆
 性能  特に文句なし

といったところか。

まあ7千円なんで、そんなに文句も言っておられない。

見た目は気に入っている。
けっきょく、工作なんか一度してしまえばそうそういじらないので、見た目がいいのが一番である。
もう1台組む予定だが、同じやつが2台揃ってる方がカッコイイので、けっきょくこれを買いそうな気がする。

じゃあPCケースのオススメ1番はこれかというと、そうでもない。

吉田製作所さんが上で勧められていたが、これがいいような気がする。

なにしろ3千円だし、バカ売れなので信頼性も高い気がする。
光学ドライブがついていないのが問題だけど、まあ普通の人だったら使うときだけUSBに外付けを突っ込むでいい気もする。
あとは部屋の広さに余裕があれば、上で紹介したThermaltake Core v21でもいいだろう。
ぼくが選んだ110Rはチョット灰色の結論だが、自分としてはこれぐらいでいいかなと思う。
ニワカが勉強していろいろ語っているが、よかったら参考にしてクダサイ。

(この項おわり)

会社員兼業ライターの深沢千尋です。いろいろ綴っていきますのでよろしくです。FaceBook、Twitterもやってますのでからんでください。 https://www.amazon.co.jp/l/B005CI82FA