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Note 84: 間違いだらけのPCパーツ選び(7)メモリ編

素人のパソコンのパーツ選びのシリーズ。
ニワカでいろいろ勉強したのでせっかくだから披露している。
今日はメモリだ。

選んだのはTEAMの赤いやつ

これを選んだ。

メモリ:TEAM DDR4 PC4-21300 2666MHz 16GB×2枚 16980円

前のブログではこう書いた。

メモリなんかどうでもいいんだけど、とりあえず32GBは必要である。
ぼくはブラウザーをいっぱい開けることが多いんだけど、あれがメモリ食いで、あっと言う間に16GBだと100%に張り付いてしまう。
フツーの緑色のやつでもいいんだけど、表面に赤い鉄板がくっついたやつにしてみた。
ケースが透けると言ってもスモークガラスであまり透けないので、良く見えないからあんまり意味はない。

メモリとは何か

メモリと書きがちだが、英語のメモリーと同じものだ。
目盛りではない。
RAM(Random Access Memory)と言う。

パソコンの情報を一時的に記憶しておくICの固まりで、要はトランジスターの固まりだ。
では同じように記憶装置であるHDDやSSDと何が違うのだろうか。

1つは機能である。
RAMは揮発性メモリと言って、パソコンの電源を切ると覚えていたことを忘れてしまう。
電源を付けていても、もう使わなくなった知識は捨ててしまう。
HDDやSSDは、ストレージと総称されるが、ユーザーが自作したりネットとかで集めたコンテンツ(文章とか写真とか音声とか動画とかプログラムとか)の保管庫であって、長期的な記憶領域である。

もう1つの違いは値段だ。
今回買ったRAMは32GBで16000円だったから、1GBで500円ぐらいだった。
SSDは2TB、つまり2048GBで35000円だったから、1GBで17円ぐらいだ。

RAMはSSDに比べて、30倍ぐらい高く、覚えたことをすぐ忘れてしまうので、いいとこなしのような気がする。
しかし、なぜ使われるのかと言うと、遥かに性能がいいからだ。
具体的に言うと読み書き速度が全然違う。
だから、処理中のデータを一時的に保管するのに使う。
たとえば台形の面積を

(上底+下底)×高さ÷2

という式を用いて計算をするときに「上底+下底」のような中間的計算結果を格納するのに使う。

キッチンに例えると、冷蔵庫がストレージ、まな板がRAMという感じだ。

RAMの容量

RAMはパソコン初心者でも頻繁に買い換える製品で、RAMを増やすと性能が向上する、体感が快適になるということはよく知られている。
いまはパソコン初心者は8GBで、上級者になると16GB、と言われているが、ぼくは基本的人権として32GBは欲しい方だ。
で、初心者であれば小さくても問題ないというのは間違いであって、初心者ほどブラウザーのタブをいっぱい開けたり、パーパー無神経に使うものであるから、最初からメモリを32GB増強した方がいいと思っている。

今はメモリを食う代表は以外やWebブラウザーで、それもChromeがひどい。
パソコンがなんか重いなーと思って、Ctrl+Alt+Delを押して、タスクマネージャーというのを開いて、Chromeを起動してみると、たちまちメモリの占有率の(ついでに言うとCPUも)トップに躍り出る。
何かあるとChrome、という態度で、大量のタブを開く人は、メモリを増やせば増やすだけ幸せになる。

ぼくがノートパソコンを買わなくなったのは、メモリの増設ができなくなったのが大きい。
Macbookが顕著なのだが、最近はThinkPadもオシャレ路線で、一枚のガラスと金属の板のようなデザインを志向していて、メモリもSSDもはんだ付けで、あとから増設ができなくなった。
それも初期量は16GBだったり、どうかすると8GBだったりする。
で、それを32GBにしたり、どうせもう増設できないんだからと64GBにしようとしたりすると、目の玉が飛び出るほどお金を取られる。
どうかすると、本体がもう1台買えるぐらい取られるのである。
ぼくはThinkPadの、安めのモデルを買って、SSDとメモリを買い増しするのが好みだったのだが、その技は、一部のモデルしか使えなくなった。
悲しいことである。
いまパソコン買うならデスクトップ、と思うのである。

プログラムが使うべきメモリの量が、物理メモリを超えてしまうと、仮想記憶と言ってストレージの一部をメモリに転用することになる。
まな板が溢れて一部食材を冷蔵庫に戻すわけである。
とうぜん料理、じゃなくてプログラムは激遅になる。


RAMの規格

まずノートパソコン用メモリ(SO-DIMM)とデスクトップ用メモリ(DIMM)は全然違うから注意したい。
これがノートパソコン用。

ぼくは会社のノートパソコンを増強するのにデスクトップ用メモリを買ってしまって大目玉を食らった。
けっきょく平謝りに謝ってビックカメラに返品返金してもらった。
ビックカメラも返品できるんだなぁー。

デスクトップ用もDDR3、DDR4という種類があって、切り欠き、ピンの数が違うので互換性がない。
最新の、DDR4メモリスロットしかないマザーボードには、DDR3メモリは挿せない。
逆もまた真なりだ。

うちにはDDR3メモリの在庫が佃煮にするほどあるが、早く売ってしまわないと売れなくなってしまう。

メモリクロック

メモリには容量以外の性能としてクロック周波数がある。
単位はMHzで、ぼくが買ったのはDDR4-2666だから2666MHz。
他にDDR4-3200MHzも流通している。

1000円ぐらいしか違わない。

ぼくが買ったマザーボードは2666までしか対応していなかったのだが、メモリもオーバークロックということをする人がいて定格を超える動作で攻める人もいる。
ぼくは攻めないので2666にした。
マザーボードも3万円ぐらいするのを買えば高クロックのメモリが使えるが、どれほど体感できるのかはよく知らない。

見た目

あるていど性能がしっかりしてしまうと、価格以外に個性が出しにくいメモリだが、最近はご多分にもれずゲーマー的な需要で、RGB対応LEDでピカピカ光るやつとか、天使の羽みたいな装飾がついているのがある。
建前上はヒートシンクであって、メモリも熱を持つからそれを逃してやるという。
どうだろ。

しかしあんまり背が高くなるのは他の部品と干渉するから注意が必要だ。
特にぼくが選んだMA410Mのようなヒートシンクが大きなCPUファンと、背が高い部品がぶつかる。
他の部品にぶつからないように上空の空間が確保されていることをクリアランスというが、天使の羽のようなメモリはクリアランスの問題がある。
こんな言葉を覚えていてもあんまり自慢にならないよ。

ぼくはメモリの見た目なんかにこだわらないつもりだったので、普通の緑の基板丸出しのメモリを買っても良かったのだが、なんとなく世間の趨勢で赤い鉄板を貼るやつを買った。
これはいちおうヒートシンクという触れ込みで、熱を素子から空気中に逃がすっていうんだけど、どうだろうね。

挿し方

メモリは2枚組で売っている。
同じ定格の、できれば同じ型番のメモリを2枚同時に挿すと、デュアルチャネルと言って、お互いに助け合って(?)高速度になることが期待できるからだ。
安いパソコンを買ってメモリが1枚しかない場合は、チップをよく見ると、サムスンのいくつとか、ハイニックスのいくつとか型番が書いてあるから、それでググると同じチップのメモリがあるから、それを買うとデュアルチャネル動作をすることが多い。
デュアルチャネル動作をしているかはCPU-Zというフリーソフトで調べることができる。

で、これを挿すとき、マザボの正しい位置に挿さないとデュアルチャネルにならない。
スロットが2本だと問題ないが(1本あるとそもそも2本させないが)4本だとどことどこか問題になる。
ぼくが買ったASUSのマザーはスロットが4本で、グレー、黒、グレー、黒になっていて、グレー、グレーに挿すとデュアルチャネルになった。
これはマザボのマニュアルを読んでもよく分からず、価格.comかなんかの掲示板で確認した。

総評

メモリがどう効いているかは分からない。
とにかく今のパソコンは「天国のような使い心地」としか言いようがない。
メモリも差し替えたり、オーバークロックしたり、ヒートシンクを付け外したりしてベンチマークを取ったりすると、面白いブログになるのかもしれないが、そんな暇はない。
とりあえず

- DIMMとSO-DIMMには注意しろ
- DDR4とDDR3には注意しろ
- メモリクロックには注意しろ
- マザボの定格を見てちゃんと挿さるやつを買え
- 背が高いやつは注意しろ
- 2本同じのを買え
- スロットが4本とかある場合はどことどこに挿すか気をつけろ
- デュアルチャネルかどうかはCPU-Zで調べろ
- 32GBあれば天国だ

ということだ。
結構いろいろあるな!
メモリは汎用的で安価な投資なので、張り込んだ方がいいよ。

(この項終わり)

会社員兼業ライターの深沢千尋です。いろいろ綴っていきますのでよろしくです。FaceBook、Twitterもやってますのでからんでください。 https://www.amazon.co.jp/l/B005CI82FA