Note 63: WSL2をインストールした(前篇)

今日はWindowsにWSL2を入れるというQiitaの記事を紹介する。
その前に、WSL2とはどーゆーものか説明する。

OSとは

画像1

コンピューターのスイッチを入れるとWordだのExcelだの実行する前にまずプログラムが走る。

このプログラムをOS(Operation System、基本ソフト)と言う。有名なのが
 - Windows
 - macOS
 - Linux
だ。

macOSはMacを買ってくると入っている。
そうとう変わった人でもないかぎり、macOS以外でMacは使わない。
macOSは羊の皮をかぶった狼じゃないけど、一皮向くとBSDというUNIXが入っている。

WIndowsはMac以外の、メーカー製のMac以外のパソコンを買うとたいてい入っている。

Mac以外の、多くはWindowsが入っていたパソコンをUNIX風に使うのがLinuxだ。(他にBSDという勢力もある)

Windowsを消してLinuxを入れると、もうWindowsは使えない。
デュアルブートと言って、2つのOSを使う方法もあるけど、どちらか一方しか使えない。

Linuxとは

Windows、Macにつぐ3番人気のOSがLinuxだ。
肌感覚でシェアを取ると、Windowsが8割、Macが1割5分、Linuxが3%、それ以外が2%とかだろうか。
でもLinuxはパソコン以外の機械にこれでもかというぐらい入っている。
たとえばAndroid携帯は全部Linuxだ。

Android携帯のOSはAndroidじゃないの? と思うけど、macOSの核心部分(カーネル)がBSDなのと一緒で、AndroidのカーネルはLinuxだ。

iPhoneのOSはiOSだけど、iOSのカーネルはmacOS同様BSDだ。

とすると、世の中の情報機械は相当量BSD、LinuxというUNIX風OSで動いている。

*UNIX風OS
 >BSD
  ・iOS=>iPhone用
  ・iPadOS=>iPad用
  ・macOS=>Mac用
 >Linux
  ・Android=>Android携帯用
  ・ChromeOS=>Chrome Book用
*Windows=>Windowsパソコン用

Windows 携帯というの、何回も出ては消えていく。
今はない。
なんでだろ。

Linuxの2つの意味

Linuxという言葉には2つの意味がある。

上で言った、Androidは一皮むけばLinuxだというとき、そのLinuxはカーネルという意味だ。
カーネルというのはOSの核心部分の小さなプログラムのことだ。
Linuxカーネルはリーヌス・トーバルズさんという人が書いている。

一方、パソコンのOSにはWindows、Mac、Linuxなどがあるみたいな言い方をするとき、そのLinuxはLinuxディストリビューションという意味だ。

Linuxカーネルに、フリーソフトウェア運動で作られたgcc、bash、vim、GNOMEなどのソフトを組み合わせて、WindowsやMacと同じパソコンを動かすのに不自由のないものを組み合わせたものがLinuxディストリビューションだ。
Distributionは配布キットなどという意味で、ディストロとも言う。

Linuxのディストロには種類がある。Ubuntu、CentOS、ArchLinuxというのが御三家で、Ubuntuが圧倒的に人気がある。
Ubuntuの元祖はDebianだったり、Ubuntuの子孫がMintとかPEPPERMINTとか。
ここもめっちゃ面倒くさい。
これもLinuxがイマイチマイナーな理由ではないだろうか。 

Windowsの悩み

世間の人は8割方WIndowsを使っている。
ぼくも基本はWindowsだ。
なぜかというと、世間の人が使っているからだ。
何かというとExcelとパワポのファイルを送ってくる。
だから手放せない。

でも、UNIX風の作業がしたくなる。
ぼくの場合は
 - Perlを使ってテキストを一括処理するとき
 - Emacsを使って文書を編集するとき
に使いたい。

Windowsでどちらも出来る。
やれば出来るけど、難しい。
特にEmacsが難しい。

大雑把に言うと、WindowsはユーザーズOS、UNIX風OSはデベロッパーズOSという印象だ。

だいたい作業時間の8割ぐらいUNIX的な作業をしているから、UNIX風のOSで80%ぐらい生きているようなものだ。
でもUNIX風のOSではExcel、パワポが開けないからWindowsを使っている。

macOSはExcelもパワポも開け、いっぽう一皮むけばBSDなので理想のOSに思える。
でも、ぼくはイマイチ性に合わない。
この件は前に書いた。

WSLとは

Windowsを使っていながら、その中でUNIX風OSを使おうというソリューションは昔からめっちゃ、綺羅星のようにあった。

 - BOW
 - Cygwin
 - Virtual Box
 - Docker

どれも飛びついて使っていたが、常用するには至らなかった。
完成度に難がある。
設定が難しい。
行き来に手間取る。
マシン資源を食う(どちらもが遅くなる)。

満を持して、Microsoftから現れたのがWSL(Windows Subsystem for Linux)だ。
Ubuntuを開発したカノニカル社がMSと協力して作った。

インストールが簡単で、設定もそんなに難しくない。
一度安定稼働してしまえば、何の問題もなく常用できる。
ぼくの短からぬパソコン人生の中で、ここまでハマって使った環境もない。

WSL2とは

2017年に彗星のように現れたWSLは、Linuxの命令(API)をWindowsのAPIに変換して動かすという、トリッキーで面白い技術を使っていた。
設定は難しくないとか書いたけど、そこそこ難しかった。
むかし自分用に書いた文章だ。

それで、来年、WSL2という、よりスゴイやつが出ることになった。
これは、Windows上で仮想マシンを動かすもので(?よく知らない?)より手間なしで、Windows上にLinuxマシンを構築でき、かつ、シームレスに統合できる、ようだ。
(まだインストールしただけで一秒も使ってないので予想だ)

Pengwin、X410とは

PengwinはUbuntuと同じくDebian系のディストロで、Windowsストアで有料で売っている。

Linuxのマスコットのペンギンと、Windowsと掛けている。
定価2300円だけど、しょっちゅうセールをやっていて、ぼくは1150円で買った。

X410というのはXサーバーでの一種だ。
5,850円だけど、やっぱ1,150円で買った。
定価って何。

Xサーバーとは

UNIXのGUIプログラムは、Xウィンドウという仕組みで動いていることが多い。
WindowsでXのプログラムを動かす(UNIXのGUIプログラムをWindows上で表示させる)には、Windows側でXサーバーというプログラムを動かす。
UNIX側のプログラムを動かす側だからXクライアントじゃないかって気がするけど、これをサーバーと言う。
このXサーバーが、売ってるやつはめっちゃ高い。
フリーのやつもちょこちょこあるけど、設定が面倒だ。
X410は安い時は安くて設定が簡単そうなので期待。

ということで…

WSL2をWindows10に入れてみた。
興味がある方はどうぞお読みください。

(この項おわり)

会社員兼業ライターの深沢千尋です。いろいろ綴っていきますのでよろしくです。FaceBook、Twitterもやってますのでからんでください。 https://www.amazon.co.jp/l/B005CI82FA