2022/8/8 身辺雑記、推し、デート

    Twitterの新しい使い方に気が付いた。今まで、自分がいいねをもらうためのツールとしてしようしていたが、他人の活動を、引用ツイートして応援することで、いままで得られなかった快感を得ることができた。推し活の魅力に気付きつつある。

 今日、推したのは先日、友人のアイドルの子。先日、愛知県の津島駅でのライブに行ったが、アイドルにも、型があることに気が付く。胸の前でハートを作ったり、片目だけ適所でウィンクしたりと言った仕草はとても勉強になる。

 人間は生身が一番良いという人もいるが私はそうは思わない。衣装、仕草、曲のチョイスによって、トークでは落ち着いた印象の人物が、ステージでは妖艶な歌い手に化ける。なにが、エロスでなにが可愛いなのか、型を研究すれば表現の幅は広がる。

 この前、女友達とデートした。カラオケを歌ったり、ウィンドウショッピングを楽しむ。ワンピースを彼女にあてがって、可愛いと言ったり、カフェで何気ない会話をすることが、幸せなんだと気付く。

 この前、買ってあげたワンピースを着て、デートに来てくれたのが嬉しかった。白の地の大きな花柄のワンピースで、色白の彼女を華やかに彩っていた。そんな彼女の隣を歩けることを私は誇らしく思った。

 無粋な人間は、女性が服をあれこれ悩んでいるのを「とっとと買ってしまえ」とか「買ってやるよ」とか、いらだってしまうのだが、服選びの本質は、迷うことそのものにある。

 さまざまな種類の服を、体にあてがい、美しい自分の姿を確かめることによって、これから行きたい場所、なりたい自分、新しい自分の可能性、そういったものの想像をふくらまし、女性は女性は自尊心を高めていくのだ。

 彼女と歩くときは、代わりに鞄を持つことにしている。鞄を受け取る際にさりげなく手を繋ごうとするのだが、払われてしまいなかなか繋がせてもらえない。

 しかし、服をあてがっている際に、腕や髪に触れることには抵抗はないようだ。服選びはある種、2人にとっての攻防戦である。

 エスカレーターでの移動中、振り返ると彼女があまりにも美しいので、なぜか衝動的に頭を撫でてしまったが、なぜそんなことをしてしまったのか分からない。夏の暑さのせいだろうか? 彼女は170cmで背が高くてスタイルもよく、私は158cmしかない。エスカレーターに乗っている時だけ、彼女の理想の背の高い彼氏になれるので、気が大きくなったのかもしれない。彼女が心なしか嬉しそうだったのが救いだ。

 2年前は、指先が触れるだけで死ぬほど怒られたものだが、心の距離が縮まったことが嬉しかった。

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