宗教二世問題が起こる理由 常に自分の頭で考えよう


ブログ記事からの転用です。

https://skdiary283.hatenablog.com/entry/2023/11/17/175553
11月3日(金)、NHKで『神の子はつぶやく』という、宗教二世問題を扱ったドラマが放映されました。

観た率直な感想は「重たかったけど、良いドラマ」でした。ストーリーは、家族共々、生活困窮に苦しみ、母親が宗教(おそらくキリスト教。どの団体かは特定されていない。)に救いを求め、次第にのめり込み、子供にも信仰を押し付け、私生活にまで干渉が及び、子供たちは生きづらさを抱えてしまいます。ざっくり、こんな感じです。

宗教二世。皮肉にも、故・安倍元首相が銃弾に倒れて以降、宗教、それもカルトチックな宗教にはまっている親の子供たちが抱える問題があぶり出されました。

キリスト教を例に取ると、聖書の教えを正しく理解して納得した上で信仰を選んでいる人は、意外とのめり込むことは少ないですが、生活が苦しい、仕事がうまくいかない、恋人や配偶者とうまくいかない、などのマイナスな感情を持って信仰すると、それが足枷になり、こんなことをすれば天罰が下るのではないか、といった、誤った方向で信仰生活を送ることに繋がりやすいのです。そもそも、神様とはどこにいるのでしょうか?答えは、聖職者でもうまく答えられないことが多いです。私も分かりません。強いていえば、「自分の頭で考え、良心に従って行動できる人のところにいる」のだと思います。

まして、礼拝や集会を行う会堂にいるのは神様ではなく、あくまでも人間です。決して聖霊の棲む場所ではありません。

宗教の恐ろしさの最大の原因はここにあり、これをうまく利用しているのが、世間で騒がれているところのカルト宗教です。たとえその宗教や教団がカルトではなくても、カルト化する原因になり得ます。

その結果、信仰しているかいないかで人や家族までも分断し、子供にも信仰を半ば強要し、子供の自由や権利を奪い、自分では何も考えられないようにしてしまうとなると、宗教は救いになるどころか、トラブルの火種になります。また、そのために子供たちは生きづらさを抱えてしまいます。それが「宗教二世問題」です。 

信仰の自由は法律で保証しており、本来、信じる、信じないは本人の自由です。ぶっちゃけ、宗教がなくても生きていけます。それ故に、どんな宗教を信仰しようとも、闇雲にのめり込まず、常に疑問を持ちつつ、最終的には自分の頭で考え、自分の良心や心の声で行動しないといけません。でないと、気持ちの拠り所になるはずの宗教で苦しむ人たちが多く生み出されてしまいます。

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