発表会
忘れもしない小学校2年生のクラス発表会
2回(2日)に渡って行われる、自分の名前の由来を発表すると云う授業
私は2回目組
小学生の頃からませていた私は人毎の様に受け取り、あまり関心が無かった
1日目 衝撃を受ける事となる・・・
なんと、殆どの子が親から聞いた内容をしっかりとノートに書き留め
発表していた しかも、衝撃とはその内容だった!
・父親が徹夜して字画を調べて・・・
・占い師に見て貰って・・・
・親族と話し合って・・・
etc・・・・・
ええええええええ? 何それ? どうゆう事?
全くもって意味不明! これが普通なのか? これが正常なのか?
しかも担任はみなの発表を誇らしげに小刻みにうなずきながら見ている
ここはどこだ? ふっとそんな気になったのもつかの間。
「じゃあ、来週の人たちは準備をして置いて下さい!」担任が言った
頭が真っ白になっている間に発表は終わっていた
我に返った瞬間、困った
それは、我が家はそんな普通の家庭ではないからだ。
悲惨な家庭と云う訳ではない 一般的では無い特殊な家庭なのだ
しかし、間違いなく来週はやってくる
聞くだけ無駄な事は解っているが、一応父親の帰りを待ち聞いてみる
そしてまたここで衝撃を受ける事になる
「お父さんの初恋の人の名前だ! 漢字も一緒! 凄い美人だった!」
とぬけぬけと母の前で語る父・・・全く動じない母・・・
つか、姉の名前の由来は聞いていたので知っていた
まあ、似たようなもんだろうと思っていたが・・・まさかの。
こりゃ、小学2年生には荷が重い 発表出来ない
仕方なく「父母共に辞書で調べてくれました」の簡単な発表にとどめた
完全に誰かのパクリだ
正直な所、どうでも良い発表とその真実の内容に当日休もうかとさえ思った
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しかし、今になって思えば幸せ者である
それだけ大切にしている思い出の人と同じ名前を貰ったのだから。
もう少し大人になってから聞く事になる、もう一つの真実を聞くまでは。
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