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ワークモチベーションを上げる映画⑧幸せのレシピ

幸せのレシピ☆4.2

日曜夜、通称Sunday eveningに、1時間半くらいで見ることができる映画を探していました。1時間44分の映画で、Amazon評価も高いこの作品をチョイス!

マンハッタンの高級レストランで料理長を務める主人公ケイトは、ある日、姉を交通事故で失い、残された姪っ子の少女ゾーイを引き取ることに。おまけに、彼女とは対照的な陽気なシェフ、ニックが副料理長として加わり、彼女の聖域である厨房を脅かし始める。完璧主義で腕が立つが、料理に口出しされるのが大嫌いで、クレーマーとも面と向かって「やり合ってしまう」ほどのケイトが、ニックやゾーイと人間らしさを取り戻すストーリーになっています。

オーナーからの依頼でセラピーを受けるほど、ケイトはワーカホリック気味。そして、仕事への誇りや料理人としてのプライドが高いために、「自分に厳しく、人にも厳しい」性格です。皆様も、周囲に1人はそんな方がいますよね。対照的なニックは、ユーモアと温かさに溢れており、いつも冗談を口ずさみ、オペラを流しながら厨房に立ちます。まさに火に油を注ぐような関係でしたが、ケイトはニックの魅力に惹き込まれていきます。母を失い誰の料理も食べなかったゾーイに対して、隣に腰掛けて「古代ローマ帝国ではプロムに行く前には必ずバジルを口にしたんだよ」とジョークを伝え、バジルのカットを手伝うよう促すニック。さらには「うまいうまい」と横でパスタを食べてみせ、「ちょっと待ってて」とパスタをゾーイに持たせて席を離れ、見事ゾーイにパスタを食べさせることに成功します。文字にすると伝わりにくいですが、ニックの人心掌握術には痺れました!8割ふざけ倒すからこそ、2割のど真剣なセリフが洗練されるのです。ニックまじでかっこいいです。

ニックとの出会い、ゾーイとの触れ合いを通じて、周囲に心を開かず、厨房に閉じこもっていたケイトが変わっていきました。「人生にレシピはない。自分が作ったレシピが最高である」ことに気づくのです。「厨房(職場)は私の人生の全てではなく、一部」だと理解しました。

責任感が強く、実行力とやり切る力がハンパない人ほど、仕事で成果を出します。仕事でのキャリアが描いた理想に近づくほど、「仕事=人生」と錯覚しがちです。仕事は人生の全てではなく、家族、友人関係、健康、遊びや趣味、学びなど、人生の要素の一部に過ぎません。この映画を見ることで、バランス感覚を取り戻すことができるのだと思いました。


笑いあり、涙ありのこの作品で、あなたもきっと、仕事と生活のバランスの重要性を再認識できるはず。お見逃しなく!

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