ゴールド人財コンビの『研修での気づき』その２ 知識・スキルとマインドを磨くことが「ゴールド人財」「貢献」への道

由美子：さて、前回に引き続き、ゴールド人財研修に登壇して、気づいたことを話して行きましょう。
その当時の受講生の様子やアンケートでの感想を見ると、受講生は様々なことに気づいていますね。
「ゴールド人財になるために意識する」「仕事への充実感・成長への実感を探求しつつ貢献を意識した働き方をする」など、ゴールド人財、貢献というキーワードが多く上がっています。
 
和男：50代、特に前半の年齢って自分が60代になったときに、どんな働き方をしているかなんて中々考えられないと思うけど、貢献を意識して今のうちから磨きをかけていくことは非常に大事なことだよね。イメージ出来ないものは実現しない。だから、研修を受講して「ゴールド人財になるイメージを持てた」って言う人は、きっと素敵な未来への道を着々と歩いているんだと思う。今は65歳までは継続雇用が義務化されたので、ある意味「働かないオジサン」でも会社に残れるけど、努力義務となった70歳までの継続延長を導入している企業は少ない。だから65歳の時に「まだまだ会社に居てほしい」と思われるか否かで、生涯現役かどうかの分かれ道になる。
 
由美子：そう言われるために今から準備が必要だということですね。50代は責任がなくなるわけではないけれど、次の世代のために今の役割を手放しつつ次の役割を模索する。いままでと違う役割を模索する中で、焦燥感があったり、自信を失ったり、思いのほか悩んでいる人が多いけど、如何にして自分の強みを発揮して行けるかが大事です。強みを発揮することはある意味、知識・スキルを磨いてそれをどう活かすかということです。
 
★「ゴールド人財チェック」でハッと気づく
由美子：私たちが作ったこの「ゴールド人財チェックリスト」は、受講した50代の方々が実際に多くの気づきを得てくれました。

由美子：5つ以上該当する人は少なく、2つ～3つに該当する人が多かったです。「今は、2つしか該当しないですが、ゴールド人財を目指して5つ以上該当するように努力したい」　「55歳を過ぎた今、ゴールド人財チェックリストを意識して行動したい」等、生涯現役を目指してゴールド人財になるためには、大事なチェックリストだとの声がありました。
 
★知識・スキルを磨く
由美子：ゴールド人財チェックリストの中で、「３．知識、スキルのアップデートを行っている」にチェックが入らない人が意外に多かったですね。過去の経験値ばかりに目が向いてしまい、現状維持になりがちな人が50代にはどうしても多いです。携帯やパソコンでも定期的にアップデートがあります。古いままの機能や知識では、役に立たなくなる日が来ます。しかしそんな中でも、「仕事に役立つからファイナンシャルプランナーの資格取得を取った」など、知識を磨いている人がいました。一方、「受験しようと思ったんだけど、忙しくて勉強する暇がなかった」という人もいます。「何かやらなくちゃ」と頭が思っていても、中々行動を起こすことを面倒くさがってしまう人が大勢いらっしゃいます。
 
和男：知識・スキルを磨くってそんなに大げさに考えなくてもいいんです。専門知識・専門技術などの知識だけではなく、
・課題設定～計画実行などPDCAを組み立てる
・社内(経営層・上司・関係部署)へコミュニケーションを取り支持を得る
・社外(顧客・パートナー) と折衝して利害調整、合意形成を得る
・メンバーの動機付けや育成、持ち味を活かした業務を割り当てる
など色々な必要とされるスキルがあります。研修で「ゴールド人財になるイメージを持てた」という気づきが得られた人は、自分の強みややりたいことがはっきりと見えた人なのかもしれません。自分の今持っているこの知識・スキルをもっと磨いて、新しい役割(=貢献)に徹して行く未来図が見えてきたんでしょう。
 
★マインドを磨く
由美子：知識・スキルを磨き続けることも大切なことですが、大事なのはその磨いてきたものを、如何に発揮するかという視点です。「貢献」しているつもりはなくても、しっかり「貢献」できているかです。「新しく転入してきた人へ業務レクチャーを開いた」、「自分は今いるメンバーに恵まれている。その一緒に働くメンバーにこれからも貢献していきたい」といった、受講生からの生の声も聞くこともできました。「ゴールド人財チェックリスト」の後半に出てくる4つの項目にチェックがつく人は、しっかり「貢献」できている人のはずです。
６．知識や経験を惜しみなく周りに伝えている
７．後輩や仲間の成長を応援し喜んでいる
８．周りの人からの応援や助けに心から感謝している
９．チームのために、自分ができることを率先してやっている
50代、60代は磨いた知識・スキルを後輩に伝えられなければ、貢献しているとは言えない。話しかけづらい雰囲気を醸し出していたり、怖い顔をしていると、後輩は近寄ってきませんからね。ゴールド人財としてのマインドがあってこそ、知識や経験を惜しみなく伝えていくことができる。貢献していると言えるんです。
 
和男：「ゴールド人財チェックリスト」はゴールド人財になれているかどうかの踏み絵です。ゴールドもほっといたら光が消えてしまいます。だから私たちは日々磨きをかけることを意識して行動することで、ゴールド人財であり続け60代の人生に希望を感じられるロールモデルでありたいと思っています。受講生の感想と気づきから、私たちのさらなる進化が求められていることを強く感じるね。
 
ゴールド人財コンビの『研修での気づき』　その１ オンライン研修で進化する50代
https://note.com/que_takaku/n/nfa08b40b0114?magazine_key=mfa9ba1c7eb94
 
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