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仮説検証で陥りがちな2つの罠

先日、プロダクト開発の仮説検証をスピードアップするためには「仮説の構造化と仮説の具体化・抽象化が大事」と言う話を書かせていただいた。今日はこの話で書けなかった、仮説検証で陥りがちな罠について触れたいと思う。

仮説検証を行う際、陥りがちな2つの罠がある。それは「利益に繋がらない仮説検証」「車輪の再発明な仮説検証」である。順に紹介したいと思う。

1. 利益に繋がらない仮説検証

私も何度も経験したが、思いついたアイデアをすぐに検証しようとすると、利益に繋がらない可能性があるので要注意したい。

あなたがプロダクトマネジャーなら、仮説検証結果は利益、すなわち売上アップかコストダウンに繋がる検証でなければならない(売上アップのための検証が大半だと思うが)。そのためには、担当プロダクトの利益構造図を作ることをオススメしたい。利益構造図を作ることで、利益へのインパクトが大きい箇所(KPI)を把握することができる。これにより、「KPI改善の仮説 = 利益に繋がる仮説」を考えられるようになり、仮説の検証もKPIの変化を追えば良いので、容易に評価できるようになる。

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(利益構造図のサンプル)

2. 車輪の再発明な仮説検証

車輪の再発明、つまり「すでにわかっていること」を再度検証してしまうことを指す。ここで言う「すでにわかっていること」とは、「以前に自社で検証済みの内容」だけでなく、「世の中ですでに受け入れられていること」や「他社で成功している(ユーザーに受け入れられている)機能や仕組み」を指す。

これを防ぐための対策としては、仮説検証する前に社内外の有識者に軽くヒアリングして、すでに結果が明確になっていないか気にすることをオススメする。

まとめ

仮説検証の方向性が誤ってしまうと、事業成長の足かせになりかねないので、仮説検証前に必ず2つの罠に陥っていないか確認することをオススメしたい。

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