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夢の思い出

4〜6年生、心身共に成長する時に、持ち上がりで担任したので、その過程を思い返して、今でも、「感慨深いなあ」と思い出すことがある。

漢字テスト10点ぐらいしか取れなかった子が100点とれるようになったり、遅刻ばかりしてた子が運動会以降、卒業まで全く遅刻しなくなったり、すねてかたまったりしていた子が6年になって目覚ましい成長を遂げたり、チック症状で咳をしたり自信もてなかった子が、卒業式で堂々と大きな声で呼びかけをするようになったり、休みが多かった子があまり休まずにがんばって学校に来たり、勉強で活躍できなくても児童会で活躍する子などなど…

卒業式の練習で一生懸命歌っている姿を見て、一人一人の顔を見ながら成長したなあ…と、感極まって人知れず、泣きながら厳しい顔をして指導していたことを昨日のことのように思い出す。

そんな彼らの最後の参観で、子ども一人一人が保護者に対して感謝の手紙を読み、子どもには内緒で保護者からのサプライズの手紙を用意してもらい、その場で読んでもらうという、ふれあいの授業をした。子どもが泣いたり、保護者が泣いたり、もらい泣きする子がいたりと、感動的な参観となった。

そして、私が最後に、彼らと保護者に向けて手紙を読んだ。もちろん冒頭から泣いてしまい、泣きながら最後まで読んだ。泣く子は女子が多かったが、意外にヤンチャだった男子が号泣していて、それにまたもらい泣きしてしまった。

卒業式は、彼ららしく、格好良く、堂々とした心に残る式となった。
何人かの子どもから手紙をもらい、卒業式の夜、読んで、嬉しさと淋しさから号泣した。

思い残すことなく、二度と戻らない別れを、噛み締めながら過ごせたことは、とても幸せだった。

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