1/q | #10 Yuki Naniwa(Product Manager)
領域を問わず、これまでに存在しなかった新しいサービスやプロダクトの開発に取り組むquantumには、非常に多様な専門性と経験を持ったメンバーが在籍しています。 "あらゆる才能を重ね合わせ、まだ世界に存在しないプロダクトをBuildする" 。このミッションを達成するため奮闘する、quantumメンバーのひとりひとりがそれぞれどんな思いを持ってこの場所に集い、日々を過ごしているのか取材するシリーズがこの1/q(キューブンノイチ)です。第10回目に登場するのは、Product Managerの浪花 祐貴 です。
quantum入社まで、どんな道を歩んできた?
学生時代は、明治大学の理工学部でプログラミングなどの研究をして、大学院までいきました。高校時代は野球部、大学は院まで6年間ダンスサークルに所属していたりと、研究一本ではなく、運動にも結構情熱を注いできました。
その後、就職先としては大学院の研究を活かせる会社をと考えて、ITソリューションにも強い大手のSIerに入社し金融系のシステム開発や、保守・運用などをやっていました。金融系のシステムというのはすごい細かい仕様で、膨大な数をパターン化する必要があり失敗も許されないのでかなり神経を使う仕事も多かったです。
7年ほどその会社にいたのですが、大手を離れてベンチャーで挑戦したい、という気持ちが湧いてきたんです。そこでリテールテックの企業に転職し、その時に初めて「プロダクトマネージャー」という仕事を任されました。ミッションクリティカルな仕事に携われるという意味では、とても魅力的な仕事でした。
quantumに入ったきっかけは?
quantumとの出会いは、wantedlyを通して松倉さん(現quantum 執行役員)が声をかけてくれたのがきっかけでした。当時はまだ、前の会社に転職して1年くらいしか経っていないタイミングだったのですが、声をかけてもらったところとは一度会うようにしていたので、とりあえず話だけ聞こうというくらいのつもりでお会いしました。その時のquantumの印象は、おもしろそうな会社だなっていうのと、なんかおしゃれなオフィスだなっていう(笑)。
あとは、quantumのプロダクトマネージャーは、いわゆる世間一般的なプロダクトマネージャーとはプロジェクトへの関わり方が違うなと思いました。役割分担がきっちりされた会社だと、プロダクトマネジメント以外の領域は全然わからないっていうこともあるんですが、quantumはプロダクトマネージャーもアイディア出しからグロースまで幅広く関われるんですよね。自分のプロダクトマネージャーとしての市場価値を上げるのであれば、事業会社の中で実績を上げる方が良い気もして迷いはあったのですが、いつか自分でサービスを立ち上げたいという想いがあったので、一気通貫で事業に携わることのできそうなquantumは魅力的でした。
タイミングもあって、その時すぐに入社とはならなかったのですが、松倉さんとは家が近いことがわかって、その後も近所でお茶をしたりしていました。たくさんの知見をお持ちで、一緒に仕事をしたら学べることがありそうだなと思っていました。
これまでの自分のキャリアがB to B中心で「お客さまがやりたい事を形にしてあげる」のが仕事だったこともあり、徐々に「世の中がこうだから、こういうサービスが必要だ」と思うものを自分で作りたいという想いが強くなってきて、一度事業会社(ベンチャー企業)に転職しましたが、数年経ってさらに転職をと考えたときに複数社話は聞いたもののquantumのことがずっと頭の中に残っていたので、そのタイミングで入社することに決めました。
働く環境、普段の仕事の様子。ワークスタイルについて聞かせてください。
0歳の子供がいることもあって、朝と夕方以降は育児や家族のために時間を取るようにしています。妻が育休中なので送り迎えなどはお願いしているのですが、夜は仕事をなるべくパッと切り上げて、頭を切り替えるようにしています。忙しい時は、家族との時間の後、遅い時間に再度仕事を始めるようなことも稀にあります。
タスク管理は、一旦タスクを書き出して、スケジュールの中の空いている時間に作業をあてはめていきます。自分がどの作業にどれくらい時間がかかるのか、長年の中で掴めてはいるのですが、予想がつかないものは一旦少し作業してみてどのくらいの時間がかかるか把握してから、改めてスケジュールに組み込んだりしています。
出社する日は特に決めっていないのですが、週に1回〜3回の間くらいでしょうか。オンラインでも、クライアントさんとの打ち合わせがある時は出社することが多いですね。家でやるより気持ちが外向きに切り替わる気がしますし、家は夕方近くなると子供が帰ってきて、部屋に乱入されることも多いので(笑)。
デスク周りや仕事環境は、本が増えすぎて困っているので、近いうちに断捨離しなくてはと思っています(笑)。読む時間がそこまで取れないのにちょっと気になるとすぐまた新しい本を買ってしまって、どんどん増えるんですよね。もともと理系なので、物理学系の本も読みますし、20代はビジネス本をよく読んでいたのですが、最近興味があるのは、歴史ですかね。ビジネス本は手法として参考になるものは多いですが、原点となるコアなものは歴史から得られるような気がしています。司馬遼太郎の「竜馬がゆく」も去年全部読みました。
今のquantumでの仕事について
ほかのquantumメンバーと同様、同時並行で複数のプロジェクトに入って事業開発伴走していますが、そのほかに生成AIを活用した自社プロダクトであるquantum独自の新規事業伴走ツール「Generative Canvas (※)」の開発も担当しています。
AIにはもちろん興味ありですが、AIのプロダクトを開発しようとして開発したわけではなく、プロダクトマネージャーになってからの自分の目標である、外に出して誰かに使ってもらえるものを作る、ということにフォーカスしていったところ、結果として生成AIを使ったプロダクトの開発に至った、という感じです。Generative Canvasもひとまず触って、使ってもらえるところまで開発できたので、この先はたくさんの人に使っていただきながら成長させていきたいですね。
過去のキャリアの中で、自分の関わったプロダクトやサービスをなんとか世に出すところまでは達成しても、グロースまでコミットできたと自信を持って言えるケースがなく、そこに自分としても悔しさを感じていたので、今はこのプロダクトをしっかりグロースに導けるよう、大事にしていきたいです。
※Generative Canvas
新規事業における事業アイデア創出から仮説検証、実証実験、ピッチまでを、 AI を活用してサポートするquantum独自の新規事業伴走ツール。現在は機能の一部を実装し、パートナー企業へのプログラムに導入を始めている。
詳細はこちら:https://quantum.ne.jp/wp-content/uploads/2024/05/gcbrelease_final.pdf
アフターワーク、オフの日。どんな風に過ごしていますか?
子供が小さいこともあり、休日は家族で過ごすことが多いです。
あとはランニングを3年くらい続けていて、月100キロ以上は必ず走っています。ランニング中はポッドキャストを聞いたりしているんですが、COTEN RADIOや経営中毒、ゆる言語学ラジオなどが好きでよく聞いています。そのほか、Off Topicなど、仕事に関連あるものも聞きますが、基本は意図的にインプットをしようとしているわけではなく、好きなもの、聞いていて楽しいと感じるものを選んでいます。
仕事の合間の昼休みだったり、集中が続かなくて一度リフレッシュしたいと思った時に走ることがありますが、意外とデスクに向かい続けているより頭が整理されて、さっきまで行き詰まっていたのが嘘のように仕事が捗ることがあります。
あとは山が好きで、登山やトレイルランニングもします。下の子が生まれたばかりなので最近あまり行けていないんですが、上の子を背負子に乗せて木曽駒ヶ岳を登ったりしたこともあります。体を動かすことは全般的に好きですね。
quantumを通して実現したいことや、思い描く未来のかたち。
自分としては結構行き着いちゃった気がしているんですけど(笑)、若い時はもっと野心が強い方だと思っていたのですが、今は目の前のことを着実にやっていきたいという思いが強いですね。その上で、繰り返しになりますが、自分が作ったものをちゃんと世の中の人に使ってもらって、使った人に喜んでもらえるのが今は一番嬉しいです。
Generative Canvasにしてもほかのサービスやプロダクトにしても、どのような形でもよいのですが、例えば生成AIといった最先端技術を誰でも使えるものにしたい、という想いはありますね。
その一環として、友人と教育系のサービスを作る活動をしていて、例えば子供向けChatGPT講座を開催したりしているんです。
これはquantumの業務外の個人活動ではありますが、quantumの仕事を通しても、ゆくゆくそういうことに取り組んでいけたら、と思います。
改めて、quantumはどんな会社ですか?
すごく楽しい会社だと思いますよ。単純に、色々な事業に関われるし、日々の仕事が面白いです。
あとはquantumの社員の雰囲気が自分にとって心地よいというのもあるかもしれません。みんな、落ち着いていますよね。自己顕示欲を表に出さない、というか、社員みんながお互いを尊重しながら仕事をしているところが自分には合っていると思います。
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Interview and text / Masako Sato・Aki Ogata
Edit / Shunsuke Kimura
Banner design / Rui Kajiwara
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